カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵は、今年8月10日に亡くなった渡哲也さんの主演映画 「やくざの墓場 くちなしの花」をご紹介します! 大阪府警捜査四課の刑事黒岩(渡哲也)は、抗争が激化する一方のやくざ達を次々取り締まるが、 スタンド・プレーが過ぎるため、捜査の本線から外されてしまった。 それでも黒岩は些細なことで西田組のチンピラ若本(矢吹二朗)をパクり、徹底的に痛めつけた。 このことで黒岩は上層部にも睨まれ、西田組の顧問をしているキックボクシングジムの館長 岩田(梅宮辰夫)の怒りも買ってしまうのだが…… タイトルは「やくざの墓場」ですが、主人公の渡さんは刑事です。 で、「くちなしの花」は、映画公開の前年の渡さんの大ヒット曲。 当時の東映は、「トラック野郎」シリーズ以外、ヒット作に恵まれてなかったので、 何とか観客動員数を増やせるように、あえてこんなタイトルをつけたのでしょう。 大阪府警本部長を大島渚監督が演じているのに、まず驚きましたね。 ほかにも配役は、梶芽衣子、室田日出男、川谷拓三、佐藤慶、藤岡重慶、金子信雄、 藤岡琢也、志賀勝、小林稔侍、菅井きん等々、目を見張るほど豪華です! また、映画でもタブーとされてきた在日朝鮮人問題に、真正面から取り組んでいるのもユニークです。 梅宮辰夫演じるやくざの岩田は、生粋の朝鮮人、 梶芽衣子演じる花田組組長の姐は、朝鮮人と日本人のハーフで、 13歳の時から売春で生計を立て、 ペー(ヘロイン)を打つことだけが愉しみだったという設定なのですから、すごい! 監督は深作欣二、脚本は笠原和夫。 かの「仁義なき戦い」シリーズの黄金コンビです。 渡さんは前年の「仁義の墓場」でも、キ〇〇イじみた役を演じてますが、 この映画でもキ〇〇イ度は相当なもので、その演技力が評価され、 ブルーリボン賞主演男優賞に輝きました。 たまにはこういうぶっ飛んだカオスな映画もいいですよ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 19, 2023 05:52:31 PM
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