カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今夜は、主に1970年代に香港で大活躍した女性カンフー・スター アンジェラ・マオについて、駄文を書かせていただきます。 アンジェラ・マオとだけ書くと、存じ上げない方もいらっしゃるでしょうが、 かの名作カンフー映画「燃えよドラゴン」で、 主演のブルース・リーの妹役を演じた女優さんと書けば、お判りの方も多いのでは……? この映画でアンジェラは、悪漢どもに襲われるけど、果敢にカンフーで闘う役を演じてました。 彼女、この映画で、男顔負けのすごいアクションを見せてましたね。 まさに、「女ドラゴンここにあり!」って感じでした。 アンジェラ・マオは1950年に台湾で、京劇のスター・マオ・ヨン・カンの娘として生を受け、 (彼女の一家は元々は中国浙江省の出身) わずか6歳で京劇の専門学校に入学し、舞台での演技を学びました。 同時に、合気道や中国武術の訓練も受けたのです。 彼女が17歳の時に、サモ・ハン・キン・ポーやカーター・ウォンを発見したことで知られる 香港の映画監督ファン・フェンが、オーディションのために台湾に来た時、 彼女の父親に、「娘さんにオーディションを受けさせてみないか?」と言い、 そのオーディションがきっかけとなり、映画デビューしました。 この時、アンジェラは香港へ一人で行ったのですが、広東語が話せないので、 かなり苦労したようです。 でも、周囲のスタッフ、特に衣装担当の年配の女性たちからとても可愛がってもらい、 一生懸命に広東語を勉強し、映画に関する基礎的な技術についても学びました。 その後、香港で設立したばかりの映画会社・ゴールデン・ハーベスト社の新人オーディションに ブルース・リーのスクリーン上の恋人と言われたノラ・ミャオ、マリア・イーとともに合格します。 そして1972年、「女活殺拳」の主演女優となります。 アンジェラはこの映画で、それはそれはカッコいいカンフー・アクションを披露していましたよ! そして、この「女活殺拳」の撮影中に、かのブルース・リーがスタジオにやってきて、 「今度、アメリカとの合作『燃えよドラゴン』が製作されるんだが、僕の妹役として出演しないか? ゴールデン・ハーベストでカンフーができる女優は、君だけだから」 と、言われたのです。 アンジェラは快諾したものの、大スターのブルース・リーと共演することになり、 最初はどうすればいいか悩みに悩んだそうです。 だけど、リーは優しいお兄さんのような存在で、 演技や武術についてはとても厳しかったのですが、 周囲のスタッフの面倒見が非常に良く、 特にデビュー間もない若い役者には、大変優しく接していたそうです。 で、アンジェラは後ろに立っている悪漢に向かってまわし蹴りを入れるシーンを練習中、 偶然、後ろに立っていたリーを蹴っ飛ばしてしまい、とても申し訳ない思いだったそうな…… この映画でのリーの妹役で、アンジェラは世界にも名を知られ、 多くのカンフー映画で主演を務め、「元祖女ドラゴン」「元祖カンフー・レディ」の名を ほしいままにするのですが、 1974年に香港のスター俳優ケリー・ライと結婚し、 2年後には娘さんを産みますが、1980年に離婚し、 その3年後に再婚、息子さんをもうけ、 「女にとって、結婚や出産は避けて通れない道。一生の伴侶が見つかれば、 それまでの輝かしい業績もすべて忘れて、その伴侶のために尽くし、 その人の子どもを産み、家庭を守るのが、私の人生哲学です」と、きっぱり言い放ち、 ファンに惜しまれつつも、映画界を引退しました。 現在はアメリカに渡り、ニューヨークで中華料理店を経営しています。 こんなのもありますよ! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2023 11:24:48 PM
コメント(0) | コメントを書く
[永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち] カテゴリの最新記事
|
|