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カテゴリ:趣味話
今日は四月九日。
あ~つのとびらで作家人合同企画が発表されたのが七日か八日でしたが、それから一日遅れの今日は九日。 議題は新刊小説。あ~つのとびらとは全く関係ない議題です。 近所の本屋にて、電撃文庫最新刊一日前発売ということで、「とある魔術の禁書目録」第九巻を購入してまいりました。 ブラウザの前のそこの君!「おいおい、またかよ」とかツッコミ禁止。それと「最近、趣味の話しかしてなくね?」とかいう疑問を持つのも禁止。 お外に出ないからネタがないの、分かって。 というわけで最新刊のとあ禁ですが。 なんと続編物です。二冊に続いて繰り広げられる、大掛かりなストーリー。 二ヶ月間……。一月に新刊を出し、二月三月を休み四月と五月に連続刊行するのにはそういった背景があったわけですね。 すいません、執筆スピードがおせぇんじゃね?とか自分のこと棚に上げた生意気なこと言ってしまいまして。ここで深くお詫びさせていただきます。 すいません。 後、ここから先はネタバレ満載の無遠慮地帯なので、了承ください。 前巻の八が科学サイドだったので、今回は魔術サイド。 実質的な主要キャラは上条、ステイル、土御門の三人。敵は一人でオリアナ=トムソン。 他キャラはそこそこの活躍というか出番ですが、やはり主要に置くには無理がありますか。 ミサカは一人で空回りだし、インデックスはセイバー以上にハラペコってるし、姫神は出番どころか台詞すら少ないし、巻末に書いてある通り、誰がヒロインだったのかさっぱりです。 魔術サイドになると決まって、上条くんに説明するシーンが出てくるのですが。 魔術に関する予備知識があると「あーなるほど」って感じが、一般人的な思考の持ち主だととりあえず理解できる程度に。 読者が上条レベルでも分かる通りには書いてありますが、まぁ大抵は上条という変換機を元に科学的見地で書いてありますから、初心者さまでもちゃんと理解できるかも。 逆に私は科学的見地からの説明を読み取るのが、結構難しかったりするんですけど。 物語の展開は主に七巻の流れ。あれが学園都市内で起こった感じ。 七巻では外での取引だったので色々と魔術師が参戦していましたが、今回は学園都市内。 今までさんざん「学園都市に魔術師が入ると面倒」って事をやってきたので、色々と打開策を練ってる内にあれよあれよと少数精鋭による作戦活動に。 この辺りから主要キャラが三人、ということが分かってくると思います。 学園都市に入る条件は「上条に関係があるもの」で、「休暇中に学園都市に友人を訪ねやってきた」という大義名分を作り上げること。 だからステイルや、元々学園内に所属している土御門が出てくる。無論、上条は話の中心なので論外である。 我らが神裂ねーちんはお休み。 戦闘力は高いが、今回の話の中心点である霊装が「切っ先を向けただけで聖人を殺す」、「刺突抗剣」(スタブソード)であるため天草式のトップであるねーちんは出れずじまい。 天使と渡り合える力が逆に弱点。ああ、悲しきかなねーちん。 ただ今回の話の最後で、「スタブソードの能力は理論の交差、つまり『伝承の延長線上で付け加えられたもの』」だと言うことが立証されました。 なので、スタブソードの能力は架空の存在。まぁ本当のスタブソードは名前も能力も違いますが、そっちの方が強力なんですけど。 なので、十巻でねーちんが出てくる可能性はあるということですね。 そのスタブソード本来の名前が「使徒十字」(クローチエデイピエトロ)というもので、なんとあの十二使徒ペテロの十字架ということらしいです。 ペテロのお墓に突き刺さった十字架が本当の正体であり、その用途というのはスタブソードより面倒なもの。 あの世界一小さい国バチカン。あそこはローマ正教の総本山らしく、さらにそこの教会、皆様も名前くらいは聞いたことのあるであろう、聖ピエトロ(サンピエトロ)聖堂。あれの下には件のペテロさんのお墓があるらしいです。 そのお墓に突き刺さっていた十字架、それこそが使徒十字であり、その上に聖堂を立てた。 つまり、お墓に刺さっていた十字架が「ローマ正教発祥の地、バチカン」の始まりの場所というわけですね。 なので、その十字架が刺さった場所は、問答無用で「バチカンの領土」といことになります。バチカンの最も初めの場所なわけですから、そこが領土じゃなければなんなのか、という理不尽極まりない能力。 一種の占領道具ですね。 十巻の内容はこの「使徒十字」を追っかけまわす話になりそうです。 学園都市にそれがあると、色々な形でそこが「バチカン領土」、つまりローマ正教下になる。 そうなったら科学側の情報なんて駄々漏れ。しかも科学サイドの最高峰の学園都市を傘下に置くと言うのは、それだけで科学サイドの半分はいただける解釈になります。 ローマ正教も結構有名な魔術教会であるからして、そんな科学サイドと融合するとすげぇ力を持ってしまうんですね。力的にも政治的にも。 他にもヤバイ理由がありますが、バチカン市内はそれ自体が大きな教会みたいなもので、その領地には指向性を持った魔力があり、それは「どう転んでもローマ正教が得をする」形で置かれています。 そうすると、バチカン領土となった場所にも同じような現象が起こるわけです。つまり、その場所でならローマ正教徒はセイバーさん並の強運をもてるんですね。 でもそれだけで終わらないのが使徒十字。さらにローマ正教徒さんによる強運はもちろん、他の人に被害が及びます。それは四巻のシナリオで書いてある神裂ねーちんと同じような感じですよ。 誰かが救われれば誰かが救われない。よく言ったものです。ただ、使徒十字はその救われなかったものですら、救ってしまう。 もうそうするとまんま神裂ねーちんの過去話の再来なのですが、簡単に言ってしまえば不幸なことが起きても「それでよかったんだ」と思わせる。 ねーちんの場合は、ねーちんを守れるのなら、この身が果てても構わないという理念で行動してます。死んでった皆さんは。 それはそれで美しい自己犠牲ですが、十字はその自己犠牲を強制的に人に植え付けるわけです。 違う点は、完全にプラスマイナスの比べではなく、マイナスとマイナスの比べあい、だということ。 ねーちんの場合は、ねーちんを守るというプラスとこの身が果てるというマイナスのぶつかり合いで、プラスの方がでかかったので幸せと思えるのですが、十字の場合は「あっちの労働よりこっちの労働の方が楽だ」ということ。 二種類の不幸があって、その不幸度数を比べて「こうなるより良かった」と思わせることで幸せを感じさせます。 こんなの嫌ですよね、不幸と不幸の比べあいなんて。 ようは、「使徒十字」を学園都市に置いておくとヤバイ」とだけ思ってればいいかと。 これらを踏まえて、十巻のストーリー予想。 展開は電撃缶詰の予告と、使徒十字の能力から見て、ストーリーはガオガイガーFINAL的なものになるかも。 仲間が次々と戦闘不能になり、最終的に主人公だけの戦いとなりその主人公すら果てていく。 でもそっから色々と仲間が頑張って、主人公も頑張って、敵をやっつける。 一旦奈落に落として、そっから這い上がってくる・・・・そんな雰囲気がします。 上で説明したとおり、スタブソードの能力も変りましたし、神裂ねーちんが参入してくる可能性はなきにしも非ずですよ。 インデックスやミサカの活躍も薄いので、こちらさんもやってくれるか。 インデックスに関しては、またなんか対魔術な知識で頑張ってくれるはず。 後は一方通行が入るとベターBESTなんですけど、それは高望みしすぎですね。 新キャラの吹寄はたぶんラスト、病院でのシーンで出てくると思います。つーか出てくるだろ。いつものごとくカエル顔とセットになって。 後、やはり気になるのが大ボス、リドヴィア=ロレンツェッティの存在。彼女がどれほど場を荒らすか、楽しみで仕方ありません。 黒幕さんも一人居そうですし、隠し玉もまだまだあると思いますが、真剣に考えると楽しみがなくなるので却下します。 最後に九巻、白紙が一番と思ったシーン。 彼はただ一言、担架に乗せられた少女にこう告げた。 絶対の信頼を与える、完璧なる笑みと共に。 「――――僕を誰だと思っている?」 byカエル顔の医者 そう、彼の二つ名は冥土返し『ヘブンキャンセラー』也。 今回の騒動で男性キャラ内ランキングでアクセラとかステイルとかと同じ位置についたと思います。あんた、五巻辺りからいやにカッコいいぜぃ。 初めての一巻完結タイプじゃない禁書なので、かなり不完全燃焼です。 五月までこのもやもやを残して生活しなきゃいけないの?いやだなぁ・・・・・。 とりあえずリレー小説と自作小説でごまかすか・・・・。はふぅ。 アディオス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.09 21:42:05
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