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2006.12.19
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カテゴリ:映画
硫黄島からの手紙監督:クリント・イーストウッド
製作:スティーブン・スピルバーグ

出演:
渡辺謙(陸軍中将・栗林)、二宮和也(若き兵士・西郷) 、 伊原剛志 、 加瀬亮 、 中村獅童

『父親たちの星条旗』に続く、硫黄島2部作の第2弾。



第1弾は見ずにいたので、日本サイドからのだけは年内に見たくて駆け込みました。

サイパン玉砕とか沖縄の姫百合の塔とかはよく耳にしていたけれど、遠く離れたこの地で本土防衛のためとこんな激しい戦いが繰り広げられていたとは知りませんでした。
その当時の庶民にさえ見捨てられた存在で、知らされてはいなかったのではないかしら。

アメリカに留学経験もあり、勝てないと分かっていても、栗林中将は本土の家族が一日でも長く幸せに暮らせるようにと、硫黄島で自分の出来うる限りの力を尽くす。生き方が格好いい!

硫黄島という名前が示す通り硫黄の匂いが充満し、植物も育たない、飲み水もない、苦しい戦地で皆が届く当てもない手紙に家族への思いを綴っているのをみると、激しい戦闘シーンよりも涙を誘いました。

ぐぅっとクライマックスがあって泣けるというわけじゃないのに、ず~と涙がポロポロ涙ぽろり零れ落ちてくるという感じでした。

全編通して、スピルバーグお得意の家族愛、母親への愛が描かれていた気がします。

アメリカ映画なのに、千人針とか憲兵とか赤狩りとか、陸軍・海軍の仲の悪さだとか細かいディーテールがリアルで、よくここまでリサーチしたなと思って感心してたら、日本人が書いた原作があったのですね。それで納得。是非、その本も読んでみたいと思います。

渡辺謙と言えば『ラスト・サムライ』だけど、描かれ方は全く違っていても、信念のようなものは同じだなと感じました。

これぞ、「武士道」。勘違いしている輩が多い。と言っても、私も分かっているかどうか。もう一度、新渡戸稲造の『武士道』を読んでみなくちゃ。

自決するとか犬死は無駄なことだと合理的な考えをする人でも、最後は「誰にも見つからない所に埋めてくれ」と栗林中将が西郷に頼んだのは、屍を敵に晒したくはなかったということでしょうか。

栗林中将はもちろん、硫黄島には未だに掘り起こされていない遺体が何千と残っているとか。そういう事を後回しにしているから、日本は戦後処理が出来ていないと言われるんだよ~怒ってる

白洲次郎の言うような「プリンシパルの無い日本」にだけはなって欲しくないです。

北朝鮮の将軍様を笑えない、日本がかつてあったことを、戦争を知らない子供達に知ってもらうためにもこの映画を見て損はないと思います。






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Last updated  2006.12.23 16:30:32


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