カテゴリ:読書
![]() ![]() 江戸・深川に料理屋「ふね屋」を開くため、お父ちゃんとお母ちゃんと引っ越してきた「おりんちゃん」は生死をさまよう大病を患ったことが引き金となり、お化けさんが見えるようになる。 「ふね屋」には三十年前の事件に関わったお化けさんがいっぱい。 あかんべえをする女の子「お梅ちゃん」、色男の若侍「玄之介」、仇っぽい色気のある「おみつさん」、おりんを荒療治で助けてくれた「笑い坊」、ちょっぴり怖い刀で暴れる「おどろ髪」。 おりんの味方をしてくれるお化けさん達は、みんな個性的で、何だか楽しくなる。 生きている人間の欲や業と、そのなれの果ての亡者をうまく絡めて、どういう生き方が正しいのかを教えてくれるようです。 健気で、利発なおりんちゃんが、勇気を持って困難に立ち向かうことで、お化けさん達の謎を解明していく。 ホラー性はなく、時代劇風ファンタジーといったところです。 最後は殺人鬼のお坊さんの亡者が出てきて、大団円を演じるのですが、ついつい引き込まれていきました。 疲れている時でも、心がほっこり暖かくなれる作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.03 00:25:46
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