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鹿児島県高校野球

2020.06.15
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テーマ:高校野球(3050)
カテゴリ:高校野球
前川君(樟南OB)に学んだ配球術!
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 先日、樟南OBで現在駒沢大4年の前川大成君を取材した。コロナの影響でチームの活動が休止し、4月以降は鹿児島に戻ってきて、母校のグラウンドなどで自主練習を続けている。高校時代のチームメート・畠中優大君(中央大)も一緒だった。畠中君はチーム活動再開を見越して既に帰京したため話は聞けなかったが、その分、前川君とじっくり話せた。

※その時の記事はこの文字をクリック!

 記事では触れなかったが、この日はあと2つの目的があった。1つは4年前の夏、鹿児島実との延長15回引き分け再試合の話を聞くこと。もう1つは一緒にキャッチボールをすることだった。




 記事では触れなかったが、この日はあと2つの目的があった。1つは4年前の夏、鹿児島実との延長15回引き分け再試合の話を聞くこと。もう1つは一緒にキャッチボールをすることだった。

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 どうしても聞いてみたいことがあった。4年前の夏の後、「高校野球ドットコム」の依頼で鹿実の綿屋樹君ら4人の3年生と夏を振り返る座談会を組んだことがある。その際に捕手だった井戸田貴也君の言葉がずっと頭に残っていた。

 「他の投手はだいたい(配球が)読めるのに、樟南の場合は1年を通して配球が読めず、前川君はすごいと思いました」

※鹿実4選手との対談記事はこの文字をクリック!

 ある意味、樟南野球の「企業秘密」を聞くような興奮もあって、前川君にその言葉をぶつけてみた。

 「特別なものはありませんよ」

 前置きしつつ、「浜屋(将太・現西武)の場合はボールになるスライダー、畠中の場合は内角、ベルトより下の直球、一番良い球をどう生かすかを考えながら配球していました」と語ってくれた。

 「あの2人(浜屋と畠中)の良さを引き出す配球をしていました。試合中、うちの選手たちとも話し合ったのですが、各打者1人1人に違う配球を心掛けているし、1打席1打席でも配球を変えていました」

 4年前の井戸田君の証言とも一致している。
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 その真骨頂が発揮されたのが決勝再試合の5回表、無死満塁のピンチで浜屋君から畠中君がリリーフに上がった場面だ。5番・板越君を一ゴロ、6番・追立君、7番・井戸田智也君(※貴也君の弟)をスライダーで連続空振り三振に打ち取り、絶体絶命のピンチをしのいだ。

 「あの時、井戸田君が畠中の勝負球の内角の直球を張っていたので、逆を突いてスライダーで空振り三振。あれは会心の配球でしたね(笑)」

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 期せずして4年前の夏の「真相」に切り込み、彼らがそんな深いレベルで野球をやっていたからこそあの引き分け、再試合の歴史に残る名勝負が生まれたことが腑に落ちた。

※引き分け、再試合の記事はこの文字をクリック!

 この日はあいにくの雨模様だったが、うまい具合に雨が上がった時間を使ってキャッチボールをお願いした。

 私自身は最低限運動できる服装しかしていなかったし、何より靴が運動用ではなかったが、これを逃せばこんなすごい選手とキャッチボールできる機会はないと思った。

 軽く普通のキャッチボールをして、その後はブルペンで投球練習もした。良いボールがいくと「ナイスボール!」と褒めてくれる。コントロールが定まらず、ワンバウンドするようなボールも身体で止めようとする。

 何より、汚れたボールを丁寧に磨いて返してくれる気配りに感服した。よく捕手は「女房役」といわれるが、投手の立場からすれば本当にかゆいところまで手が届く理想の「恋女房」だと思った。

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 ただ単に「旦那=投手」に優しいだけでなく、時には「あんた、しっかりしなさい!」と尻を叩く(!)ことも浜屋君、畠中君はあったことだろう。「浜屋は普段からマイペースであまりいろいろ言うことはありませんでした。畠中は自分で気づいて修正することの大事さをいくら言ってもやらなかったですが、3年の夏が始まる前ぐらいに何かが変わったのを感じました」。まさしく2人にとって最高の恋女房だったことがうかがえた。
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 最後に「こんな有名人とキャッチボールができて幸せです」とお礼を言うと「僕は有名人じゃありません」と謙遜する。「あの史上最高の決勝戦の主役じゃない?」と問えば「もう過去のことですから…」と言う。過去の栄光に甘んじることなく、今と未来をしっかり見据えている若者に感服し、本当に幸せな一日だったと思った。

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(文写真 ​政純一郎​氏)






Last updated  2020.07.27 14:10:48
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