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　人事システムの本質を明らかにする書。

　人事システムの一つの流れである「成果主義」に異を唱え、日本型年功制の評価すべき点、あるいは人が仕事に対してどのような思いを持っているのかといった点について、さまざまな角度から分かりやすく説明してくれます。

　例えば、お金を働くことへの動機付けにすると、かえってやる気を失ってしまうという事実をどのように理解すべきなのか。また、会社の未来（見通し）の明暗が社員の心理にどのような影響を及ぼしているのか。これらの分析は、「人」についても考えさせられます。

　また、人は単にお金を得るためだけに働くのではないという当たり前のことも、改めて思い出させてくれます。

　このたび、筑摩書房から文庫化されました。

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「虚妄の成果主義　－　日本型年功制復活のススメ」（ちくま文庫）
　著者　高橋伸夫
　発行所　株式会社筑摩書房
　定価　本体７４０円＋税
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虚妄の成果主義