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[将棋関連本] カテゴリの記事

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  「ドキュメント　電王戦」（その１）

  　「プロ棋士　VS　コンピュータ」の戦いが繰り広げられた第２回電王戦。　その戦いに挑んだ棋士、そしてその戦いを見守った人々の対談やインタビューをまとめた本が出ました。　期待を込めて、これから読み進めます！***********************************************************「ドキュメント　電王戦」　著者　　発行所　株式会社徳間書店　定価　１６００円＋税***********************************************************【送料無料】ドキュメント電王戦 ［ 夢枕獏 ］

  2013年09月23日

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  「イメージと読みの将棋観２」（鈴木宏彦 著）

  　昭和や江戸時代に活躍した名棋士たちが指した将棋の局面について、現代のトップ棋士たちがその先を読み比べる企画本第２弾。　前回と同じく、現代のトップ棋士として登場するのは、羽生善治、谷川浩司、渡辺明、佐藤康光、森内俊之、藤井猛という６人のスター棋士。　２００年以上の時を超えて、ある重要な局面について将棋指したちが読み比べる様は、ロマンがあります。　本書もまた、時代を超えた棋士の強さや将棋の奥深さを堪能できる絶妙の一冊です。***************************************************************「イメージと読みの将棋観２」　著者　鈴木宏彦　発行所　日本将棋連盟　定価　本体１５００円＋税***************************************************************イメージと読みの将棋観2

  2011年06月26日

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  「大局観」（羽生善治 著）

  　羽生三冠が棋士生活２５年の節目として自分の考えを率直にまとめた書。　平成２０年（2008年）の第２１期竜王戦。筆者は３連勝の後４連敗で、初代永世竜王位、永世七冠を目前に涙を飲みました。　また、筆者は４０歳となり、年下のタイトル保持者やタイトル挑戦者との対戦も増えてきています。　そのような経験や状況を踏まえて、将棋や棋士に関する幅広いテーマについて、筆者は分かりやすい語り口で説明してくれています。　どの分野でも、最先端を行く人は、その道の本質を熟知していますが、それは別の分野にも生かされる共通的な内容でもあります。この本にまとめられている内容も、そのように誰にでも、（例え将棋を知らなくても）日々の生活や仕事に生かすヒントが散りばめられていると言えるでしょう。***********************************************************「大局観　－　自分と闘って負けない心」（角川ｏｎｅテーマ21）　著者　羽生善治　発行所　株式会社角川書店　定価　７２４円＋税***********************************************************【送料無料】大局観

  2011年04月30日

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  「コンピュータVSプロ棋士」（岡嶋裕史 著）

  　コンピュータ将棋が女流王将に勝つまでの道のりを分かりやすくまとめた書。　１９９７年、ＩＢＭのコンピュータ「ディープブルー」がチェスのトッププレイヤーに勝利したニュースはインパクトがありました。しかしその時、「将棋は持ち駒を使うことができ、チェスよりも指し手がはるかに多い」ので、コンピュータが人間のトップに勝つことは容易ではない、と思っていました。　しかし、２０１０年１０月、コンピュータは遂に女流王将と対戦し、歴史的な勝利を収めました。　この本は、コンピュータ将棋がどのような道のりを経て今にような実力を持つことができるようになったのか、そしてどのような仕組みで人間に匹敵する「読み」を実現しているのか、といったやや専門的な事柄を実に分かりやすく説明してくれます。　そして、コンピュータ「あから２０１０」と女流王将との息をのむような戦いの展開を見事に描いています。　１局の結果だけでコンピュータ将棋が女流棋士（女流王将）の力を超えたとは言えませんが、日々強くなっていくコンピュータ将棋が、やがて名人や竜王を負かす場面を私たちは目にすることになるかもしれません。***********************************************************「コンピュータVSプロ棋士」（PHP新書）　著者　岡嶋裕史　発行所　株式会社ＰＨＰ研究所　定価　７２０円＋税***********************************************************【送料無料】コンピュータvsプロ棋士

  2011年02月06日

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  「イメージと読みの将棋観」（鈴木宏彦 著）

  　現代のトップ棋士が、昭和や江戸時代に活躍した名棋士たちの局面を読み比べる豪華企画本。　現代のトップ棋士として登場するのは、羽生善治、谷川浩司、渡辺明、佐藤康光、森内俊之、藤井猛の６棋士。現代のスター棋士たちが、坂田三吉や升田幸三、大山康晴といった往年の名棋士の将棋に挑みます。　１７２５年（享保１０年）に指された御城将棋の局面では、詰め将棋作品で有名な伊藤宗看の指した妙手に対して、その強さに感嘆する声が上がります。　時代を超えた棋士の強さや将棋の奥深さを堪能できる絶妙の一冊です。***************************************************************「イメージと読みの将棋観」　著者　鈴木宏彦　発行所　日本将棋連盟　定価　本体１５００円＋税***************************************************************イメージと読みの将棋観

  2010年07月11日

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  「泣き虫しょったんの奇跡 完全版」（瀬川晶司 著）

  　将棋棋士「瀬川晶司」の人生の奥深さを知ることができる本。　サラリーマンであった著者が、2005年2月に日本将棋連盟にプロ入りを希望する嘆願書を提出。61年ぶりというプロ編入試験が行われ、見事合格してプロ棋士になったことは大きなニュースとなりました。　　その時以来、棋士・瀬川四段の活躍には注目していましたが、プロ棋士となるまでの著者の人生がどれだけ人の出会いに育まれ、またドラマに満ちていたのか、この本を読んでその奥深さに触れることができた思いがしました。　著者は、プロ入り以降所定の成績を挙げてフリークラスからＣ級２組へ昇級を果たし（プロ養成機関である奨励会からプロ棋士となった場合は、Ｃ級２組からスタート）、平成２２年度から一棋士としての新たな生活が始まることとなりました。　挫折を乗り越え、人生の挑戦を続ける著者のこれからの活躍を願わずにいられません。***************************************************************「泣き虫しょったんの奇跡 完全版」（講談社文庫）　著者　瀬川晶司　発行所　株式会社講談社　定価　本体６００円＋税***************************************************************泣き虫しょったんの奇跡完全版

  2010年04月11日

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  「将棋世界 2010.4月号」

  　17歳の女流名人誕生の解説号　現在進行中の棋王戦第１局の自戦記、新王将が誕生した王将戦第３局の観戦記が掲載されていますが、注目は17歳の女流名人が誕生した女流名人戦の特集記事。女流棋士としての今後の活躍が期待される里見・新女流名人ですが、男性棋士との力の差が歴然としていた女流棋士の中で、どこまで力を伸ばすことができるのかも興味深いところです。　コンピュータ将棋に関する記事もおすすめです。*************************************************************「将棋世界(４月号)」　（日本将棋連盟 発行）　定価　７５０円（本体７１４円）*************************************************************将棋世界2010年4月号

  2010年03月22日

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• 「先を読む頭脳」（羽生善治､伊藤毅志､松原仁 著）

  　棋士・羽生善治の語りとその解説の書。　将棋界の第一人者である羽生善治四冠が、将棋に関する考え方を語ります。例えば将棋の勉強法について、あるいは勝利につながる発想について。それはとても率直で、そして分かりやすい言葉で語られます。　解説でも触れられていますが、「（将棋は）指さないですむならば指さない方が良かったというマイナスの手の方が、実際には圧倒的に多い」という話には、目が覚める思いがしました。将棋の本質に触れた言葉であると思います。また、「調子が悪くなるのは風邪をひくのと似ている」という指摘は、どの世界にも通用するものではないでしょうか。　最後に、コンピュータと将棋に関する話が出てきます。解説によれば、「現時点で最強のコンピュータソフトに勝てる人間は、プロ棋士を含めて、せいぜい５００人程度」とのことですが、時代は変わったのだと思わずにいられません。***********************************************************「先を読む頭脳」　（新潮文庫）　著者　羽生善治　伊藤毅志　松原仁　発行所　株式会社新潮社　定価　本体４００円＋税***********************************************************

  2009年04月29日

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• 「将棋世界 2009.2月号」

  　第21期竜王戦第４局～第６局解説号　第21期竜王戦では、「百年に一度あるかどうか」とも言われる記録ずくめの対局となった第７局を制した渡辺竜王が、初代の永世竜王の資格を得ました。本号では、その第４局～第６局の戦いを詳しく解説しています。史上初の逆転劇、第７局につながる３連敗後の３連勝の内容を味わうことができます。　第１６期大山名人杯倉敷藤花戦、１６歳の新・倉敷藤花が誕生した第２局の観戦記も掲載されています。*************************************************************「将棋世界(２月号)」　（日本将棋連盟 発行）　定価　７５０円（本体７１４円）*************************************************************

  2009年01月04日

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• 「将棋世界 2009.1月号」

  　第21期竜王戦第２・第３局解説号　「永世竜王」の称号をかけて、現在も続いている第21期竜王戦の第２・第３局の戦いを分かりやすく解説しています。第３局までは、羽生名人の３連勝。結果は一方的でも戦いは見所いっぱいです。　また、「羽生善治が敗れる日」と題した、コンピュータ将棋に関する対談も興味深いものです。既にアマチュアのトップクラスを負かすようになったコンピュータ将棋。プロのトップクラスが敗れる日も、いずれやってくるのでしょうか。　１６歳で女流タイトル・倉敷藤花に挑戦（その後奪取）した里見香奈女流二段の第１局自戦記も、生き生きした内容です。*************************************************************「将棋世界(１月号)」　（日本将棋連盟 発行）　定価　７５０円（本体７１４円）*************************************************************

  2008年12月08日

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• 「将棋世界 2008.12月号」

  　竜王戦開幕特集号　初の「永世竜王」の称号をかけて、渡辺竜王と羽生名人が対戦する好カード。羽生名人が永世竜王となれば、永世七冠という偉業を達成することも注目です。　本号で解説されているのは、パリで行われた第一局。羽生名人は、前日のインタビューで「芸術と言われるような将棋を指したい」とコメントしたとおりの将棋を指して快勝しましたが、観戦記を読めばその優れた大局観を肌で感じることができるでしょう。　本日の読売新聞にも、第一局のクライマックスとなった場面の棋譜が掲載されています。　竜王戦は、現時点では羽生名人が２連勝。しかし、渡辺竜王も竜王４連覇の実力を発揮して、これからますます激しい、魅力的な戦いが繰り広げられることでしょう。これからの戦いも楽しみです。*************************************************************「将棋世界(１２月号)」　（日本将棋連盟 発行）　定価　７５０円（本体７１４円）*************************************************************

  2008年11月03日

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• 「将棋世界 2008.8月号」

  羽生善治十九世名人誕生特集号第66期名人戦で、羽生善治二冠が森内名人を破り、十九世名人の資格を得ました。本号では、それを特集して、名人戦第６局の観戦記や、「羽生が作った現代将棋の概念」と題した森下九段と鈴木八段との対談が掲載されています。個人的には、昔、ＮＨＫの番組で小学生名人となった羽生少年を見たのがきっかけで、羽生名人を応援してきました。未だに圧倒的な強さを誇っていますが、勝負を通じた人間的なドラマがあり、目が離せません。今年は、羽生名人には「勢い」が感じられます。しかし、強敵の棋士たちも負けていません。これからも、魅力あふれる勝負が繰り返されると期待に胸躍るこのごろです。*************************************************************「将棋世界(８月号)」　（日本将棋連盟 発行）　定価　７５０円（本体７１４円）*************************************************************

  2008年07月08日

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• 「頭脳勝負－将棋の世界」（渡辺明 著）

  　「竜王」のタイトル保持者が将棋の魅力を紹介した良書。　この本では、ゲームとしての将棋そのものだけでなく、将棋の棋士の世界や、コンピュータ将棋の動向など、将棋の魅力を幅広く紹介しようという意気込みにあふれています。　特に、第三章と第四章では、「スポーツを観戦する」ような感覚で読めるようにゲームの流れと見所を紹介していますが、非常にユニークで、面白い内容になっています。「将棋に詳しくなくても興味を持って読めるように」という著者の思いが伝わってきます。　最新のタイトル戦などの動向が反映していてタイムリーな内容になっていますが、反面、内容の陳腐化が早く、書籍としての寿命が短いのではないかと余計な心配をしてしまいます。　本文の最後は、本年（第２０期）の竜王戦に対する意気込みで締めくくられていますが、２２日には、著者が対戦成績を３勝１敗として、竜王戦４連覇に王手をかけたというニュースが流れたばかりです。　　第一章　頭脳だけでは勝てない　　第二章　プロとは何か　　第三章　将棋というゲーム　　第四章　激闘！***********************************************************「頭脳勝負－将棋の世界」　（ちくま新書）　著者　渡辺明　発行所　株式会社筑摩書房　定価　本体７００円＋税***********************************************************

  2007年11月24日

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• 「名作詰将棋」～過去の紹介文

  　古いデータを整理していたら、学生時代の、本の紹介文のデータが見つかりました。今は売っていない本かも知れません。********名作詰将棋 有紀書房 著者 　二上達也・福田　稔　将棋はインドで生まれ、日本には仏教と同じ頃に伝わったと言われています。最初は大将棋・中将棋・小将棋の三種類があり、そのうちの小将棋が今の将棋の原型となりました。　将棋は知っての通り互いに王様を詰め合うゲームです。王様が全てですから、いくら相手の陣地をかき乱し駒を奪っても、自分の王様が先に詰められてしまっては何にもなりません。そこで相手の王様を王手王手で詰め上げる将棋の最終手順から、新たに生まれたのが”詰将棋”でした。　詰め将棋の歴史は、将棋一世名人初代大橋宗桂が、誕生間もない徳川幕府に献上した『象戯図式』五十番から始まったと言われています。そして江戸時代中期に一つの黄金時代を迎えました。三代伊藤宗看「将棋無双」百番(1734年)と伊藤看寿「将棋図巧」百番(1755年)がその時代の代表作です。　前者の「将棋無双」はその難解な詰め手順ゆえ「詰むや詰まざるや」の別名があることで知られています。また看寿の「将棋図巧」は、第九十八番”裸玉”、第九十九番”煙詰”、第百番”寿”で詰将棋史上永遠に名を残すことになりました。　”裸玉”は、盤面に玉一枚だけが配置されるという趣向の第一号作として有名です。『１一玉　持駒飛金金銀』の三十一手詰作品で、二号局は昭和十七年に作られました。　”煙詰”は、盤上に散りばめられた三十九もの駒が詰手順の過程で煙の如く消え去り、詰み上がりは最低限の三枚となる素晴らしい作品です。多くの詰将棋作家が”煙詰”を試みたが成功せず、昭和二十七年に二号局が作られるまで唯一作の地位を保ち続けました。　”寿”は詰手数実に六百十一手、「将棋図巧」の最後を飾る最高傑作で、「神局」とも称えられている作品です。昭和二十九年に記録が破られる（その時弱冠21歳の作者は雑誌発刊直後に世を去っている）までの二百年もの間、この詰手数は詰将棋作家たちの夢としてさん然と輝き続けたのです････。 現代はその詰将棋の、新たな黄金時代と言えるでしょう。この本には江戸時代の作品から現代の作品までの代表作が収録され、詰将棋の歴史を知るとともにその世界を垣間見ることが出来ます。「三段曲詰・ＮＨＫ」や十代将軍徳川家治の作など、一見の価値はあるでしょう。

  2007年07月16日

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• 「一二三の玉手箱」（加藤一二三 著）

  　将棋の棋士である著者が、自身の名局や宗教について語った書。　中学生の頃、私は父親の知人に時々将棋の相手をしてもらっていたのですが、いつも棒銀で打ち負かされて悔しい思いをしていました。そのような時に「将棋の基本」という本を手にして基本的な定跡を学び、初めて対等に勝負できるようになったのです。　その本の著者が、加藤一二三・九段でした。そして、それ以来、加藤九段のファンとなりました。「将棋の基本」は２５年以上も前に発行された本ですが、今も大切に保管しています。　その加藤九段の最近の著書が「一二三の玉手箱」です。巻頭特集で「ザ・加藤一二三伝説」と題して、さまざま伝説（エピソード）が紹介されていますが、加藤九段の魅力を示すものばかりです。　第１章の「加藤一二三の名局」では、過去の熱戦を振り返り、その時の思いや棋譜について語っています。どれも将棋に取り組む熱意がひしひしと伝わってきます。　第２章の「加藤一二三のエッセイ」では、将棋に関するさまざまな事柄について語っています。クリスチャンとして、宗教への思いも述べています。　第３章では、加藤九段の熱闘譜が紹介されています。　現役棋士として頑張り続ける加藤九段の今後の活躍に期待しています。***********************************************************「一二三の玉手箱」　著者　加藤一二三　発行所　株式会社 毎日コミュニケーションズ　定価　本体１，５００円＋税***********************************************************

  2007年04月21日

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• 「集中力」（谷川浩司 著）

  　永世名人の資格を持つ著者が、将棋を通じて得られた勝負の心構えについて語った書。　史上最年少の２１才で名人になるなど、常にトップ棋士として活躍している著者ですが、勝負の厳しさ、奥深さについての考えを披瀝してくれます。特に、不調時の心理やスランプを脱出する姿勢といったことは、他の職業にも通じるものだと思います。　著者は、子供の頃から将棋に熱中した生活を送っていますが、将棋に集中できた要因として「好きという思いを持続できた」ことを挙げています。そして、一万時間という具体的な数値を示しています。一日に約三時間集中して取り組めば、一年で一千時間、十年で一万時間となります。「才能」の前に「努力」が重要であることを、端的に示しているのではないでしょうか。　「集中力」、「思考力」、「記憶力」、「気力」といった事柄について深く考えさせられます。***********************************************************「集中力」　（角川ｏｎｅテーマ21）　著者　谷川浩司　定価　本体５７１円＋税***********************************************************

  2007年03月25日

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• 「決断力」（羽生善治 著）

  　棋士としての経験から得られたことについて語った書。　勝負への心得ということに限らず、他の仕事や生き方に通じるものが少なくありません。「積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にする」、「必要な情報を得るには「選ぶ」より「いかに捨てるか」が重要」といった点が印象的でした。　また、「ダイビングで水圧に体を慣らしながら潜るように、集中力もだんだんと深めていかなければ（深く）ならない」と述べられていますが、高いレベルで思考していることに感心しました。また、集中力が高まり過ぎると「元に戻ってこられないのではないか」という感覚があるということも驚きでした。　この本を読めば、「羽生善治」という棋士に対するイメージが、少し変わるかもしれません。***********************************************************「決断力」　（角川ｏｎｅテーマ21）　著者　羽生善治　定価　本体６８６円＋税***********************************************************

  2007年01月14日

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  「棋を楽しみて老いるを知らず」（二上達也 著）

  　元日本将棋連盟会長・二上九段の著書。　東京新聞紙上に連載された内容をまとめたものですが、将棋界のさまざまなできごとを間近に感じることができます。名人戦が朝日新聞から毎日新聞に移った時のエピソードが紹介されていますが、いま毎日新聞から朝日新聞に移管されようかという状況になっているのも、運命的なものを感じます。　私が将棋に興味を持った当時、二上九段は「棋聖」のタイトルを保持していて、あと一期保持すれば「永世棋聖」の称号を得るという状況でした。何となく応援する気持ちになっていたのですが、次のタイトル戦で棋聖位を失ってしまい、がっかりしたものです。この本では、その当時の心境なども書かれています。　私としては、ファンである加藤一二三九段に関する内容が一番興味深かったのですが、これは少し物足りない感があります。一般の人には、弟子である羽生善治三冠に関する内容が面白いのではないでしょうか。　戦後から現在までの将棋界を一望するには、うってつけの一書です。

  2006年08月06日

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  「大山康晴の晩節」について

  　「大山康晴の晩節」（河口俊彦：著、新潮文庫）を読み終えました。　２５年ほど前（中学生から高校生の頃）に将棋にはまっていたのですが、その当時、大山康晴さんはタイトル戦に何度も挑戦し、タイトルを奪取するなど活躍していたので、注目していた棋士でした。過去の戦績でも圧倒的な強さを誇っており、文字通り大名人として、貫禄十分でした。　この本では、大山康晴第１５世名人の将棋の強さの秘密、そしてその魅力や人生について、さまざまなエピソードを交えて、描き出してくれます。　「勝負」を生業とすることは、サラリーマンからは想像もつかない厳しさがあると思うのですが、勝ち続けることへのこだわりや苦悩といったものは、何かしら「人間」（の原点）について考えさせられてしまいます。　将棋という一つの分野で、飛び抜けた才能を発揮した大山康晴第１５世名人。その人生は、「大山康晴」という一人の人間の大きさを示しているともいえるでしょう。　なお、歴代の名人戦七番勝負についてはここを参照してください。　

  2006年05月14日

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