名作落語大全集

「さあ、第１７回ＯＫ散歩」
「順番が飛んでますよ」
「ううん、アップするのが面倒になって」
「いい加減なんだから」
「上野の美術館をちょいと見て、日本橋まで歩きまする」
「また大変な距離になるな」
「写真は天理ギャラリーの蕪村展。直筆のあれこれを見るのが目的」
「ほう」

「新京橋の交差点」
「遠くに三越が見えますね」
「りそな銀行は余計じゃが……」
「ああ、色々ありましたね」
「この交差点に時の鐘があって、石町（こくちょう）の鐘という」
「ああ、聞いたことがあります」
「夜半の鐘と呼ばれる。蕪村はここに住んでいたので夜半亭を継いだ」
「へえ」
「尚、四代目が酒を飲んで虎になってはつぶれ、臼のように動かないというので、夜半酒虎臼（よはんしゅとらうす）という」
「ほう」

「今は小伝馬町に移されている。昔の刑場後じゃ」
「なるほど」
「ということで、蕪村に因むあれこれ」
「次回に続きますね」