【粗筋】
本職は博打うちではないかという生臭坊主、大雪の日だから手も入るまいと居酒屋の二階で商売(?)に励んでいるところに役人が踏み込んで来た。慌てて外へ逃げるが、雪の中なので帰って逃げ行くのが見えて、役人が追って来る。六地蔵まで来ると、その笠を取って、お地蔵様に化けることにした。役人が来て、一つだけ笠がないのを怪しむが、犬がいたので、この犬を追い掛けて来たのだろうと引き揚げて行った。やれやれと思ったらまた人が来る様子、そのままにしておくと、現れた爺さん、
「隣の爺さんが笠をかぶせたら、お礼に年越しの米や肴を持って来たちゅうが……あれ、一人笠をかぶってねえ地蔵がいる」
と、自分の笠をかぶせ、お礼に一両持って来れば一杯ご馳走するが、持って来ないと明日全部蹴倒すぞと言って帰って行く。地蔵に化けていた坊主、後を付けて酒にありつこうとする。一両は後で出すから、まずは酒だと、いい調子で酔っ払い、金は紙に包んで神棚に置くが、すぐに見ると紙になると脅して出て行く。爺さん婆さんがッ包みを開けると、お札が入っている。
「お前さん、これはお札じゃない、質札だよ」
「何、質札……そういやァ、今夜は七地蔵だった」
【成立】
鈴木みちをの作品を、金原亭馬生(10)が演じた。