【粗筋】
求人広告を見て来たが、仕事がよく分からない。キャッチフレーズが「人生に波風を」……その場で入社する。会社を案内してもらうと……
依頼者が書いた簡単な作文を派手に脚色して書き上げる部署がある。
日頃刺激のない人には、何でも他の人と競争するようにと勧める。ちょうど相談に来ている人は、水道料金で隣と対決、24時間水道を出しっ放しにして驚かせ、電気料金、ガス代と発展、すごいペットを飼う勝負になり、これが下宿人勝負に発展し……果てしない勝負はまだ続く。
小さな幸せにしがみつくのでなく、不幸な人の話を聞いて人生を見つめ直すという、講演会を企画する部署。娘時代から苦労をし、ロバのパン屋さんでロバの役をやって主人に手籠めにされ、養蚕の仕事では蚕の役で糸を吐いていて主人に手籠めにされ、結婚したら主人に手籠めにされ……悲惨な人生を語る。話が終わって出て来たベテランに紹介される。「今日入った新人です。よろしくお願いします。大変でしたねえ……それで、今はこちらの仕事一本で……」「いいえ、本職は主人の手伝いです。漁師をしているのを手伝って、海でタコ壺をやっています」
【成立】
桂春団治(4)の所演を今世紀初頭に聞いた。ううん、訳の分からぬ面白さなのだろうか……発想はとても面白いのだが、噺を聞いた後のインパクトはもう一つ何か足りないような。
