【粗筋】
肥満小型を気にする社長が医者に相談。医者は赤い錠剤と白い錠剤をくれる。赤い錠剤を呑んで寝ると、夢で冷奴という美しい芸者といい仲になるが、いざという時に体が動かずどうにもならない。翌日白い錠剤を呑むが、これも同じ。二日ですっかり痩せてしまう。
錠剤と夢の話を聞いた若いお調子者の社員が医者を紹介されて出かけ、同じ症状を話して黒い錠剤をもらう。これを呑んで寝ると、大男がマサカリで襲って来る。逃げようとしても体が動かずどうにもならない。
同じように効果はあったが、社長の話とはあまりに違いすぎる。翌朝医者に文句を言いにいくと、
「違いが出るのは仕方がない。社長は現金で、あなたは健康保険だから」
【成立】
三遊亭円歌(3)が歌奴になって最初に作った作品だという。昭和20年代半ば(2950年前後)の作品。健康保険蔑視といわれて演じることはやめてしまった。メタボという言葉が一般化している今に生きるかも知れない。
【一言】
この「肥満小型」は、じつは、金を持っている人間のいやらしい一面と、金はないが、金持ちと同じく好奇心を持つ人間という異なるタイプのコントラストを描く狙いがあっての咄でした。その点が、社会風刺といえばいえますが……。(三遊亭円歌(3))
