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テーマ:落語について(3051)
カテゴリ:落語
【粗筋】 「刑事さん、俺が突き飛ばした男は軽傷だったんだし、俺がやったって素直に認めているんだから、もういいじゃないですか」 「いや、そうはいかんのだ。調書というのは、動機から明らかにしないと」 刑事は相手の心をほぐすのに、自分のことを話す。人と話す自信がないから、相手の本音を引き出す質問の仕方って本を買って勉強した。相手の趣味を探って話題を合わせたりするのだ。ノックでも上司の部屋に入る時はゆっくり3回、トイレの場合は2回叩くのが国際ルールになっている。 「動機と言っても、理解してもらえるかなあ」 ずっとマスクをしているのは、顔を隠すためで、自分に自信がないからだ。その日は38度の真夏日で、マスクの代わりにグラサン掛けていたが、その男はマスクに落書きで鼻毛を描き、「Look at me」とアピールしている。コンサート会場に向かうと、後ろから付き飛ばされてグラサンが飛んだ。それがそのマスク野郎だった。 「それでカッとしたということか」「違います。俺、負けてるなって思ったんです」 自分は人目を気にしてマスクをしているのに、この男は人目を気にしていない。そういう嫉妬心が動機だったのだ。 「それで、回りの目を気にしない、強い人間になりたいんです 「ここで話して吹っ切れるだろう。少しずつマスクを外す練習をしたらどうかな」 部長に報告して、「案外早く終わったな。飯にしよう」 と席に座って弁当を広げる……と、トントンとノックの音。 「あっ、入ってます」 【成立】 菊池寛の同名の小説を春風亭小朝が落語に仕立てた。原作は、病気でマスクをしたら人から見られるのが恥ずかしいと外せなくなり、人の多い所でマスクをして行ったらどう思わるかと、そういう不安を描いた大正9(1920)年の作品。 落ちが分からない人がいたので説明しておくと、人に見られるのが嫌でトイレで食事をする人が増えたということ。人に顔が見られるのが嫌で、常にマスクをしているという人が増えたが、新型コロナの流行で、そういう人が不通の人になった。 このコロナの時にはマスクが不足し、アベノマスクが配られた。うちにも「小」が2枚届いたが、ビニール袋は何ともないのに中のマスクが折れているので、何だかもう付ける気がなくなった。近隣の町で、マスク余っていたら寄付して下さいとボックスを設置したら、9割がアベノマスクだったのでやめてしまったそうだ。因みにコロナ対策は政府がちゃんとやったと思うという人が7割を超え、アベノマスクも6割の人が評価するという記録が残されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026.09.12 05:47:27
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