カテゴリ:写真機材の話題
「広角レンズを前後逆に取り付けると、普通のレンズよりも、非常に近くの物を、非常に大きく撮れる」ことはご存知でしょうか? マクロレンズはともかく、普通のレンズは、中遠景を撮ったときに、綺麗に写るように設計してあります。このようなレンズでも、中間リングやベローズなどを使って、カメラ本体(厳密には撮像面)に対してレンズを遠くに置く(繰り出す)と、非常に近い物でも撮ることはできるのですが、設計時に想定していない無理な撮影条件となり、光学性能は大きく低下してしまうのが普通です。 私も、原理はよく解らないのですが、このような普通のレンズでも、前後逆に取り付けると、近くの物を大きく、しかも、かなり鮮明に撮ることができ、焦点距離が短いほど、写る像は大きくなります。 現在のE-300を手に入れた当時、4/3規格のマクロレンズは、高価なZD(ズイコーデジタル)ED50mmF2.0マクロしかなかったため、OM(OLYMPUSの旧一眼レフカメラ)用のズイコー50mmF3.5マクロ(ED50mmも、この50mmも、いわゆる1/2マクロで、撮像面の像の大きさが、実物の半分の大きさまで撮れます)を使っていました。 その後、タムロン90mmF2.8Diマクロ(ニコンマウント)と、4/3規格2本目のマクロで、マクロとしては安価な、ZD35mmF3.5マクロ(何れも等倍マクロ)を手に入れ、単体でも35mm判換算で2倍マクロ相当、中間リングを併用するとさらに大きく撮れるようになり、広角レンズ逆付けマクロのことは忘れ掛けていたのですが・・・ ここで、、「35mm判換算で*倍マクロ相当」(以降、「*倍相当」)という言葉について、ちょっとご説明しておきます。これは、ある規格(4/3とか、APS-Cとか)のイメージサイズを、35mmフルサイズのイメージサイズ(36mm×24mm)と同じ大きさに引き伸ばしたときに、最大倍率で撮った画像が、実物に対して何倍の大きさになるか」を示す物差です。 では、実際に、どの程度大きく写るのか、実感して頂きましょう。 1.ZD35mmF3.5マクロ単体 2.ZD35mmF3.5マクロ+EX-25 3.タムロン90mmF2.8Diマクロ+*1.5+E2+EX-25 4.ZD14-45mmF3.5-5.6逆付け(単体)f=45mm 5.ZD14-45mmF3.5-5.6逆付け(単体)f≒25mm 6.ZD14-45mmF3.5-5.6逆付け(単体)f=14mm 7.OM用ズイコー24mmF2.8逆付け(単体) 8.OM用ズイコー24mmF2.8逆付け(単体)
最終更新日
2006.05.15 21:05:39
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