「ニッコール50mmF1.4」シリーズ最終日は「逆付け」、つまり、レンズを前後逆に取り付けて撮影したもので、今回も全て絞り開放です。
なぜ、レンズを逆付けするのか?
実は、マクロレンズのような近接撮影用ではない普通のレンズでも、前後逆に取り付けると、近くの物を大きく、しかも、かなり鮮明に撮ることができるのです。
焦点距離が短いレンズ(広角レンズ)ほど、大きく撮ることができますが、今回のニッコール50mmF1.4 はフルサイズ時の標準レンズですから、それほど大きく撮れる訳ではありません。しかし、順付けではイマイチだった鮮明度の向上と、被写界深度が深くなることが、期待できます。
レンズの逆付けの効用や方法などについては、4月12日から連載していますので、よろしかったらどうぞ。
「錯誤の工房 2」 には より大きい写真が よりたくさん あります
1.茅ヶ崎市内 060702
ベニシジミ(紅蜆)
E-300 Nikkor 50mmF1.4 逆付け
撮影倍率は未測定ですが、ZUIKO 24mmF2.8 の逆付け(約4.5倍相当)に較べると、かなり低いようです。
絞り開放では、ピントも甘いし、昆虫撮影では、ボケを活かすのも難しいようです。
2.茅ヶ崎市内 060702
センリョウ(千両)
E-300 Nikkor 50mmF1.4 逆付け
ドアップですし、見慣れている赤や黄色のみでなく、地味な花なので判らないかも知れませんが、あの千両です。
私も、花をじっくり見たのは初めてで、「一人静や二人静に似ているなぁ~」と思ったのですが、似ているはずです。ヒトリシズカもフタリシズカも、センリョウ科なんですね。
上のベニシジミの写真ではよく判りませんでしたが、この写真を見ると、順付けのときよりも、被写界深度が深く、少しシャープな写りになっているようで、ボケも結構美しいので、花マクロには使えるかも・・・?。
3.茅ヶ崎市内 060702
センリョウ(千両)
E-300 Nikkor 50mmF1.4 逆付け+E2
同じ千両を、今度は中間リングE2を併用して、撮りました。
E2リングを取り付けても、2枚目で述べた美点は、残っているようです。