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2005/02/21(月)04:17

「第三の男」を観た ★★★★☆

★★★★☆(52)

このDVD、初めに"淀川長治氏の解説"があるんですが、←ネタばれ入ってますんで、 未見の人には、淀川氏のは本編を観てから見ることをお勧めします。 (淀川氏の解説は昔から大好きなんですけれどもね) 私は本編の前にそれを観てしまったので、ちょっと萎えました (;´・`) こういうミステリー・タッチの話は、尚更ネタばれしたらあかんて ~\(T_T )   と、そんなこんなでしたが、なんとか萎えた気持ちを抑えつつ鑑賞しました。 で、観終わって・・・ まず思ったのは、昔の映画ってなんだかあったかいな~☆って感じでした。 作り手の愛情みたいなものをすごく感じるのです。 そりゃぁ現代の映画のそれに比べたら古さも感じますし、 迫力やキンチョー感もどうしても物足りないと感じます。 けど、特にモノクロの映画って、 先日鑑賞した「死刑台のエレベーター」<→関連日記>もそうでしたが、 その、細部までよく考えられた演出やカメラワークに、とても感心してしまうのです。 旧作映画は現代映画の"娯楽性重視"のものとはぜんぜん違って、 詩的なものや絵画的なものを感じます。 ホント、"芸術作品"という感じですね-☆ そして、映像や音楽などの演出はモチロン素晴らしかったんですが、 やっぱり俳優さんの演技もとても素晴らしくて、惹きつけられました-☆ <↓ネタばれの為 「 」部分、伏字> オーソン・ウェルズの「暗闇から浮かび上がる笑顔」と、「観覧車」でのズシンと心に響くセリフ。 (他の方のレビューで見たのですが、この時の彼のセリフはアドリブだったそうな。ス、スゴイ!・・・) 彼の、「地下の下水道を逃げ惑う」シーンも見応えありました-☆ ジョセフ・コットンもとても味があって、「振り向いてもらえない女性への恋心」や、 親友に対する心の葛藤をよく表現していました。 ちょっと、ぬぼ~っとした感じもよかった☆ そして、なんといってもアリダ・ヴァリのキレイさ☆ 昔の女優さんて、なんでこんなに美しいんでしょう-☆ そして彼女の演じたアンナは、ただ美しいだけじゃなくて、凛としていて、 好きな男がどんなに"悪党"でも、彼をどこまでも愛し続ける・・・ そんな役で。本当に魅力的な女性でした-☆ ラストシーンは、皆さん絶賛しているように、"1枚の絵のよう"でとても美しく、 この季節の鑑賞にピッタリでした-☆ モノクロの画面の光と影。 そして、アントン・カラスの音楽が、ある時は軽快に、 ある時は鮮烈にサスペンスを盛り上げる。 「第三の男」 [ストーリー]:アメリカ人作家ホリー・マーチンス(ジョセフ・コットン)は、 親友ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)を訪ねてオーストリアの古都ウィーンへやってくる。 ここは第二次世界直後、米英仏ソ四カ国の共同統治下にあった。 ところが当のハリーは直前に交通事故で死んでいた。 彼の死に疑惑を持ったホリーが事件の真相を調査すると “第三の男”が現場にいたことが判明する。 ハリーの恋人であったアンナに恋心を抱くホリーはなおも調査を続け、 ついに“第三の男”が彼の前に現れる・・・。 製作:1949年 1950年:アカデミー撮影賞受賞。 1949年:カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。 [監督・脚本] * キャロル・リード <他作品:「邪魔者は殺(け)せ」「オリバー!」など> [撮影] * ロバート・クラスカー [音楽] * アントン・カラス [出演] * オーソン・ウェルズ=ハリー・ライム役 <他作品:「市民ケーン」 「オーソン・ウェルズの オセロ」「黒い罠」「審判」など> * ジョセフ・コットン=アメリカ人作家でハリーの親友、ホリー・マーチンス役 <他作品:「市民ケーン」「ガス燈」「旅愁」「ナイアガラ」「トラ・トラ・トラ!」など> * アリダ・ヴァリ=ハリーの恋人、アンナ役 <他作品:「夏の嵐」「かくも長き不在」など> * トレヴァー・ハワード=警官役 <他作品:「逢びき」「遥かなる戦場」 「ライアンの娘」「スーパーマン」「ガンジー」など> < 第三の男 関連リンク > 「第三の男」フォト・ギャラリー(海外サイト)ヘ 「第三の男」ファン・サイト(u.s)ヘ 「第三の男」の映像が観れるサイト(u.s)ヘ * 左上の方にある、"WATCH Preview Clip!"をクリックすると、作品の映像の1部が観れます。 ( 映像を再生するには、「無償版 RealPlayer」のダウンロードが必要です。ページの右側の方です。) 「About」(海外サイト)ヘ * ウィーンでの「第三の男」撮影場所の今の写真。 「映画で英会話/TangoTango!!」サイトヘ "whiteriverさん"のページヘ * 「第三の男」とその時代背景 ~まさひろさんによる考察 ↑ストーリーの時代背景について書かれています。 < 第三の男 関連商品 > 第三の男<ザ・定番 第1弾>(04/06/25) * ↓癒し系のチターの調べが、映画の全編に渡って流れます。 (サントラ試聴では、劇中のセリフの1部も聞けます) 《第三の男~ツィターの世界》 全曲試聴 * 試聴サンプルは輸入版の為、曲順や曲数は異なる場合があります。 映画音楽製作の"アントン・カラス"についての記述ヘ

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