2005/07/02(土)19:56
「Dear フランキー」を観た ★★★★☆
ここで満点にしてしまうと、自分がこの映画で"ストレンジャー"役のジェラルド・バトラーを
"ヒイキ"にしているから・・・
ということになりそうなので、その辺はちょっと抑え目に点数を付けてみました(笑)
でも、正確には★4.5です-☆
(しかしながら、この映画でのジェラルドの登場シーンは物語の1/3ほどです。
主役はあくまで少年フランキーとその母リジー。でも、このジェラルド演じるストレンジャーも
とても重要な位置に居ることは確かなのですが・・・)
この「Dear フランキー」という作品は、何度か観ていく度に感動が増えていくような、
噛めば噛むほど味わい深くなる作品、という気がします。
フランキーの気持になったり、その母リジーの気持に共感出来たり、
ストレンジャーの気持を考えたり・・・
その後の物語を想像したり・・・。
そういう意味ではこの後、自分の中の評価はもっと上がっていくと思います。。。☆
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で、↑の評価も含め、今回は初見の感想になります・・・。
<感想は長くなってしまいますが、一応ネタばれは避けて書いたつもりです。
でも「前情報なしに観たい」という方は、読まれない方が無難かと。。。m(..)m >
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やはり前評判通り、想像通りの、小品ながらも"ベリーベリースィート♪"な映画でした-☆
サントラを試聴してもらえば分かると思いますが、あの美しいメロディーがとてもよく似合う物語ですw
(サントラ試聴リンクは下の"作品情報ページ"まで)
"感動作"といっても、現実感ありありの重いタイプの作品ではありません。
とても身近で気取りがなく、素朴で優しいストーリーです-☆
ストレンジャー役のジェラルド・バトラーは、この映画のプロモーションのインタビューの中で、
「ハートウォーミングで、美しくて、チャーミングなおとぎ話」
と語っているのですが、まさにそんな作品でした。
見終えた時にホンワカと心が温かくなって、思わず笑みがこぼれてしまうような。。。☆
観た人の「感動で涙した・・・」という感想をあちこちで聞いていたので、
初めはちょっと身構えてしまいましたが、上映が始まった頃には邪念(?)はすぐに消えました(笑)
スッコトランドの素朴な風景と共に、物語りの静かで優しいトーンの世界と、フランキーや母リジーの
心情にスーっと入って行くことが出来ました。。。☆
クールで、思いやりと強さと賢さ、そして勇気を持った少年、フランキー。
このフランキー(リジーの夫の暴力により難聴になってしまった)役のジャック・マケルホーンくんの
押さえ気味の演技がまた素晴らしかった。
子役というのは例えばハリウッドなんかだと、やたらオーバーリアクションな演技が目立ちますけど、
こういうヨーロッパ映画での子役の演技は、とてもナチュラルで、大人顔負けの"賢い"、というか
"上手い"演技を見せてくれたりしますね-☆
彼の、表情や間合いで語るところが、とても胸に響きました。。。☆
フランキーの男友達リッキー(=ショーン・ブラウン)も悪ガキなんだけど憎めない。
そしてこういう悪友は、彼が強くなっていく上で物語の上では必要なキャラだったりします。
それから、悪ガキだけじゃなく、やっぱり彼の理解者というか味方になってくれる優しくて
ちょっとおマセなガールフレンド、カトリオーナ(=ジョイド・ジョンソン)という存在もあったりして
微笑ましいw
フランキーの母リジー役のエミリー・モーティマーは、本作が初主演だそうですが
(出演作は他にもたくさんありますが)、この人の演技もよかった。
キャラクターにピッタリ合っていました。可愛い女性でした-☆
彼女の演じるリジーの、微妙な心の揺れ動き(恐れや戸惑い、弱さや強さなど)が手に取るように
伝わってきて、女性としてとても彼女に感情移入出来ましたね。
リジーの母でフランキーのおばあちゃん、娘を心配するネル役のメアリー・リガンズも、いい味出して
ました-☆
そして、リジーを影で支えるマリー役シャロン・スモールの存在も忘れられません。素敵でしたねw
こういうイギリスのミニ・シアター系作品って、登場人物もそう多くはないし、ストーリーもとても
シンプル。
キャラクターもみな素朴で、そこがまたいいんですよね-☆
ほんと見ていて優しい気持になれますw
バックに流れる美しい音楽と共に、映し出されるスコットランドの素朴な風景とそこに暮らす人々の
日常・・・。
エミリー・モーティマー演じるフランキーの母リジーの、フランキーへの愛と優しさ、そして強さ。
そこに突然現れるストレンジャー(ジェラルド・バトラー)の存在。。。
彼がこの家族に加わることによって、何かが変わっていく。。。
そしてストレンジャー自身の心も、この家族によって溶かされていく。。。
ストレンジャーとフランキーが触れ合う、ほのぼのとしたシーン。
リジーと夫が対面する緊張のシーン。
ラストの手紙のシーン。。。。
それらの展開のどれもが、押し付けがましくない描写で素晴らしく、
家族愛とは何だろう?という思いと、母の息子への愛、
そして母リジーに負けず劣らずのフランキーの大きさと優しさに胸がいっぱいになって、
最後の方では、せきをきったように涙が溢れて止まりませんでした・・・ /(・_;\
実は、物語の導入部では「ん~、私はこの作品では泣かないかもな~」と思っていましたが、
そんなことはありませんでしたね(笑)
↓のジェラルド氏の言葉にもありますが、感動で胸がいっぱいになりながらも、何か温かい思いが
残る・・・そんな作品だと思いました-☆
「とてもシンプルだが、ビタースウィートで、笑いながら泣ける素晴らしい作品。
観た後は世の中に対して優しくなれるし、
まるで自分の赤ちゃんのように、温かく抱きしめて世界中に届けたい作品。
心が洗われて、世の中に前向きになれる映画です。」<ジェラルド・バトラー談>
一緒に観た相方も、
「観始めは退屈するかな~と思ったけど(小作品ならではの淡々とした感じで始まるので)、
でも、途中からは話に惹き込まれた。ラスト近くの場面ではウルっときてしまった」
と言っていました。
ちなみに、平均して私より辛口評の相方のこの作品への評価は、"★4つ"と高評価でした-☆
「いい映画だった」「観てよかった」ともw
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余談ですが・・・(ここからはまたファン心理まる出しになりますが・・・!)
スクリーン上のジェラルド・バトラーはやっぱりカッコよかった!
今回は「オペラ座の怪人」と違って仮面はつけてないし、コスチューム姿でなく素に近い見た目なので(しかも船乗りという設定)、どうなのかなー?と思ったりしましたが・・・
(尚且つ、登場シーンはこれまた後半のみ。ファントムも全編には出て来ませんでしたもんね。)
・・・いやーでも、美しい人はやっぱり美しかった!
リジー(=エミリー・モーティマー)さん、あんなカッコいいストレンジャーが現れたら、やっぱ普通は
惚れますぜw
パブでリジーとストレンジャーが踊るシーンと、他にもいくつかの場面で2人が無言で見つめ合う
シーン等ありましたが、んもうドキドキしちゃいました-☆ あははw
それと、フランキー少年を見るストレンジャーの目がだんだん優しい目になってくるところが
なんとも言えずよかったw
あの優しい目つきは"素のGerry"って感じがして、これまたドキドキしてしまいました~。 (≧∇≦)~☆
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