2007/11/25(日)19:34
しゃばけ
畠中恵の「しゃばけ」シリーズは、これまでになんとなく読んできました。
最初は「江戸だしー、表紙のイラストもなんかいい感じに力抜けてるしー」
っていうくらいの気持ちで買いました。
もう何年か前のことです。
それから「ぬしさまへ」「ねこのばば」と文庫が出るたびに読んでました。
世界観とかキャラ設定とかが結構好きなんです。
話運びは、まあ毒にも薬にもならない感じが、却ってラクで心地よい気もして。
「うおお、こりゃ面白い」って力入るタイプの話ではないけれど、
読んでて不快さもないんですよね。
なんていうか、時代設定とか色んな描写とか、果ては文体、文法、言い回しに至るまで
いちいち「これってどうなの?」って癇に障る文章っていうのもあるわけです。
作者のものの考え方みたいなものも見えてきますしね。
どんなに人気があっても、折角話が面白くても、
癇に障りだすとどうしようもない、自分の肌に馴染まない感じがするんです。
これは、正しい正しくない以前の問題で。
その点、「しゃばけ」シリーズはスラ~~~っと引っかかりなく読めました。
その分、右から左へ抜けてしまいがちなところもあるんですが、
まあ気楽さ、読みやすさ、馴染みやすさが結構好きなんです。
で、今日はそのドラマ化シリーズ第一弾とやらをテレビで見まして。
まあ、どうせ原作のイメージは損なわれるだろうなとは思いつつ、
谷原章介の仁吉がちょっと見たい気がしたのでした(^-^;)。
先ほど見終わったんですけど・・・・。
うーん、原作知らなきゃ、これはこれでよかったかなって気はします。
そこらへん、わたしはワリと甘いですから(笑)。
若い子の演技の未熟っぷりはヒーローものとかでな見慣れてるし
岸辺一徳とか真矢みきとか好きだし。
でもやっぱりねー、原作読んでると頭の中で映像化しちゃってますからね。
それとはだいぶ違ってたなと。
鈴彦姫や屏風覗き、見越しの入道も、栄吉も、もっと違うタイプで思い描いてたし。
鳴家も可愛すぎるし(^-^;)。(いや、かわいくていーんだけど)
真野みき、走りっぷりミョーに逞しいし(笑)。
おぎんさまもイメージ違うしなあ・・・・・。
・・・と、モンク言いつつも、第二段とかあったらまた見るんですよ、わたし。
まあ、原作と違ってもわりと平気です。
もっとすごい思い入れある作品だとそうも言ってられませんが。
休日の夜の娯楽作品としてはこんなもんですよね♪
話ももっとサラッと流してほしかったけど、
なんだかヒーロー物みたいにあざとくなってましたからねー、
ま、テレビ的というべきでしょうか??
特撮は慎吾ちゃんの「西遊記」のスタッフのようです(いま、HP覗いてみた)。
あー、でも、ホロリとしたのは、墨壷がシアワセだった頃を思い出すシーン。
わたしはワリと人間に対しては淡々としてるんですが、
動物とか、物とかに感情移入するほうでして(^-^;)。
涙がちょちぎれました(笑)。
そーそー、着てるものとか風景とか夏のようだったんで、
こたつに入りながら見てるとちょっと違和感ありました(笑)。
夏に放映すりゃよかったのに(^-^;)。
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