あのアンドリュー・ゴードンによる野球本
歴史としての戦後日本(上)歴史としての戦後日本(下)カテゴリは、正確にはBoston, MA, USAのネタです。 本屋で新書を漁っていると、上の本などで著名な、ハーヴァード大学歴史学部のアンドリュー・ゴードン教授の本が。しかも松坂とレッドソックスについての本。日本人が知らない松坂メジャー革命8歳の子供時代の夢を実現させた本であるらしいです。 ご本人もボストン生まれのダイハードなレッドソックスファンであるゴードン教授が、松坂獲りを巡って、かなりの取材に基づいて本書を書き上げています。まだ全部読んでいないのですが、中にはスタンフォード大学の政治学者ダニエル・オキモト教授も登場します。オキモト氏自体も、レッドソックスのオーナーのひとりの親友であり、松坂獲りを強く勧めていたというんですね。なんだかすごいです。僕自身も85年から88年、98年から99年までケンブリッジに滞在し、特に前者ではフェンウェイ・パークが見える院生向けのアパートに住んでいました。それだけに、レッドソックスへ熱い思いの雰囲気は分かります。本書でも19ページに登場する、1986年のビル・バックナーの痛恨のトンネルの時も、友人宅でパーティをやりながら観戦していました。今やレッドソックスも強くなり、阪神タイガースも強くなりました。80年代から90年代とはえらい違いです。180ページには、ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースとの勝負を、自民党と社会党との勝負に例えたり、かなり面白そうです。こういう本は日本ではあまりないですね。池井優さんという人が昔いましたが。