2009/01/04(日)00:33
そこだけゆったり空間
年明けて、一日も午前に稽古会があるというので、長男が出かけたいということで
朝から車で送っていきました。
少しゆっくりしようと思っていたのですが、どうもそうならないようです。
いったんうちに戻ることにして、その帰り、途中で見かけた神社です。
なまはげのケデをまとった狛犬 posted by (C)もっちんママ
この藁はなんだと思いますか?
実はなまはげの衣装なんです。ケデというそうです(新聞で紹介されていました)
といっても、これは本場の男鹿半島のなまはげではなく、町内の子供会の父兄たちが続けている行事のなまはげです。
私が小さい頃はやはり地元の青年団がこの行事を行っていました。
子供達が小さい頃は町内でやることがなかったのですが、妹が住んでいた地域ではしっかり伝統行事として行われていました。
なまはげの詳しい説明は私が書くよりもこちらをクリックしてみてください。
男鹿の本場のなまはげとは少し違うところがあるかもしれませんが、私が小さい頃に経験したなまはげについて書きたいと思います。たぶん、この近くの町内で行われているものも同じようなものだと思います。
なまはげに扮した人たちが、各家々を回り、「泣く子はいないか」「怠けものはいないか」と
回って歩きます。このとき、かなり怖いお面をつけて、声も地響きするような声でうちにやってきます。子供たちは夢中で隠れたり、半分泣きながら、「いい子でいます」とか言います。
各家ではおもてなしをするのですが、男鹿半島では実際にうちに上がるところも多いと聞きます。(お膳をつけてしっかりとおもてなしするそうです。ただ、核家族化が進んだり、最近はいろんなことがあり、上がるのが敬遠されているところもあるようです)
私の住んでいるところでは玄関先で、お酒をふるまったり、ご祝儀を包んだりしていました。
なまはげは神様の使いとされるありがたいものなのですが、子供たちにとっては恐怖です。
私も子供のころは怖くて押し入れに隠れてがたがたと震えていました。
特に我が家の下の子は、小さい時に従兄のうちに来たのを見て以来怖くて、着ぐるみを見ると恐怖のあまり逃げ出すということが実に小学生になるまで続きました。
しつけの一つとして、「なまはげが来るよ」とか「なまはげが見ているよ」とか
よく言われていたことを思い出します。
新春の神社 2 posted by (C)もっちんママ
なまはげのケデをまとった狛犬 2 posted by (C)もっちんママ
なまはげのケデをまきつけられたところ posted by (C)もっちんママ
なんとなくそこだけすごくしんとした感じでした。
子供たちも大きくなり、なまはげを見かける機会も少なくなりました。
まして、我が家が住んでいるところは回ってくる行事がありませんでした。
なので、翌日明るくなってからそのケデをまいているのを見て、(神社だったり、電柱だったりするのですが)ああ、ここもなまはげが回って歩いたんだなあと思うくらいです。
まだまだこうして続けてくれている人たちがいるということをありがたいなあという
思いで、そっと写真を取りながら思ったひと時でした。