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そういえば、俺は桜井家の次男なんです。 という事は、もちろんうちには長男もいる訳なんですね。 まだ話してなかった男、兄貴の浩貴(ヒロタカ)について話します。
浩貴を簡単に言うと、いわゆるヤンキーです。 それ故に、うちにはたくさんのやんちゃな方々が遊びに来ていたものです。
うちの実家はペンキ屋ではないのですが、四六時中シンナーの臭いが充満していました。
貧乏な家庭だった為、家には2部屋しかありません。 母親のいるリビング?と俺ら兄弟の部屋。 そんな中、友達を招いてはシンナーを吸ってる訳ですから、同じ部屋の俺にはたまったものではありません。
逆に、グレずに育った自分を自分で誉めてあげたい!!
兄弟の部屋で、シンナーを吸われるのは最強に嫌でしたが、たった一つだけ好きだった事があるのです。
それは、兄貴が幻覚を見て怯えてる姿!
これがむちゃくちゃおもしろい!! ヘタなお笑いを見るより10倍はおもしろい!!
家は狭いので、母親の部屋よりも広い、我々兄弟の部屋に仏壇が置いてあったのですが、兄貴がシンナーをやり始めると、必ず仏壇を見ては怯えていました。
「じぃちゃんが・・・じぃちゃんがー!!」
そう言ってはずっと怯えています。 ずっと見てると、こんなに笑える状況ないですよ。 最終的にはいつも、「じぃちゃんごめんよ・・・許してよ・・・」泣きながら仏壇に向かって土下座してました。 それを見ながら、俺はいつもこう思いました。
じゃシンナーやめろよ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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