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2024.11.12
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リナは自分の心の中で浮かんだ「誰か」の存在について、考えずにはいられなかった。それは同僚のケンジだった。お互いに仕事で励まし合い、時には競い合うような関係だが、ケンジの優しさや支えがリナにとって大きな存在になっていることを最近になって気づき始めていた。

ケンジはいつもさりげなくリナを気にかけてくれる。仕事が忙しいときも、リナが困っていると感じたらすぐに声をかけてくれるのだ。何気ない会話の中で「お前が大変そうだとこっちまでハラハラするからさ」と言われたとき、リナは内心驚きと共に嬉しさを感じていた。

リナは、この特別なクリスマスケーキをケンジに贈る決意を固めた。ケーキのメッセージにも「ありがとう」という言葉を込めることにした。言葉で伝えるのは少し恥ずかしい気がしたから、ケーキを通して、彼に感謝の気持ちを届けたいと強く思ったのだ。

数日後のクリスマスイブの朝、リナはケンジを呼び出し、「よかったら、これを食べてほしい」とケーキの箱を差し出した。ケンジは驚いたようにリナの顔を見つめ、「俺に?」と戸惑いながらも、真剣なリナの表情を見て「ありがとう」と微笑んで受け取ってくれた。

その夜、リナは帰宅後、ソワソワとしながらケンジからの連絡を待っていた。メッセージを見つけてくれるだろうか? そして、どんな反応をするだろうか? 緊張と期待が入り混じり、リナの心は落ち着かなかった。

しばらくして、ケンジから「リナ、ケーキ、本当にありがとう。美味しかった」と短いメッセージが届いた。リナは少しがっかりしたような気持ちになりながらも、彼が喜んでくれたことに安堵した。しかし、メッセージの隠し文字については何も触れられていなかったため、リナは少し寂しくも感じた。

そのままリナが眠りにつこうとした時、再びケンジからのメッセージが届いた。

「そうだ、ケーキの中に『ありがとう』って書いてあったな。俺も、リナにありがとうを伝えたかったんだよ。これからもよろしくな」

リナの胸に、温かな感情が込み上げてきた。ケーキを通じて伝えたかった気持ちが、ケンジにしっかりと届いたのだ。彼に自分の想いが伝わったことが嬉しくて、リナはケーキを贈ったことに心から感謝した。







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最終更新日  2024.11.12 05:27:03
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