性別の無い世界 めたもる
キリスト教も仏教も、女性を差別するような教えがあります。キリスト教の天国には男性しか入れないと書かれているので、亡くなった女性は男性に性別を変えられてから天国の門をくぐるそうですし、仏教でも極楽浄土に入れるのは男性だけと言われています。面白くない世界ですね(笑)男尊女卑を肯定するつもりはありませんし、女性蔑視を増長させたのはその責任の一部に宗教があるのは間違いないでしょう。じゃあ、イエスキリストや仏陀は女性を軽視していたのでしょうか。そんな事はありません。ちゃんと女性の信者もいましたし、彼女たちにも教えを説いています。ただ不思議なことに、女性が救われるには別のものが必要だと言っているんですよね。ロング博士の著書(日本では未発表)では、そのあたりの事も書かれています。仏陀に関しての研究は一部しか行われていませんが、キリストの言動についてロング博士は詳しく説明しています。それと私たち人間が持っている意識が、死後にどのように変化していくのかもです。まず、人間の意識とは二つあります。ミドルセルフとロウセルフですね。顕在意識と潜在意識と呼ばれるものです。人は精神修養によってこの二つの融合を目指します。(ミドルセルフとロウセルフの融合)これが第一段階の融合です。その次にハイセルフへの道を開き、超意識であるハイセルフとの融合を成し遂げます。これが第二段階の融合です。生きている間に行える融合はこの二つとなります。そして地上での意識の修養が完成した人は、死後に三つ目の融合を果たします。それは自分自身の半身、異性の自分との融合です。人の精神にはアニマ、アニムスという二つの性による性質を持ち合わせています。そのバランスはどちらか片方に大きく寄っていますが、それはそもそも自分という意識が不完全なものであり、半分しか無いからです。もう半分はずっと昔に分けられ、別の人間としてこの世に生きています。自分とは反対の性を持ってです。つまり、本来は不可分な一つの意識が、男性と女性とに分けられ、同じ時間軸を別のところで生活しているのです。すぐ近くにいるかもしれないし、遠くの国にいるかもしれませんが、かならずどこかにいます。そして二人はこの世での十分に長い時間を生きて経験を得たら、ハイセルフへ進化する準備へと入ります。死後、肉体から分離した二人の魂(意識)は、あの世と呼ばれる世界に入る前に、融合をします。男女の意識が合わさることにより完全な人間へと進化し、ハイセルフとなります。ハイセルフとは、一人の人間に対して必ず一人が存在していますが、父や母のような存在であると説明されています。それはハイセルフがそもそも二人の男女の意識が合わさっているからなのです。二人と言ってもそれはもともと一人の意識だったので、一人の意識が男女の性質を同レベルで持ち合わせたものと言う事ですね。ここまで説明したことを踏まえて最初に戻るんですが、天国や極楽には男性しかいないと書きました。これはフナの事を知らない人がハイセルフの性質を書いたからなのです。天国や極楽とは人間が進化してハイセルフとなった世界を表しています。そこには性別を超越した人間が住んでいます。全くフナの内容を知らない人には性別を超越した存在なんて全く理解不能ですから、男女どちらかで表すとしたら男性だろうと思って書いたわけです。ここが大きな間違いのもとになってしまいました。キリストも仏陀も、生きた人間のままにハイセルフとなる道を示しましたが、現在の宗教にはその意味が失われてしまっています。(イスラム教も同じです)