どうしても生きたい理由を持つ めたもる
9つの要素の最後です。この、「どうしても」と言う部分が大切ですね。どれだけの気持ちを注ぎ込めるかにかかっています。ガンのような病気になったのであれば、必死で祈りもするでしょう。しかし、自分の願望に対してどの程度の気持ちをのせられるかは人によって違います。私が仙道を習っていたときに先生に言われたことがあります。技術や才能のある人物はなにもしなくてもどんどん進んでいくが、気持ちだけの人物は進むことができない。しかし、仙道に対する気持ちが非常に強く、どんなに未熟でもしがみついていれば、なんとかなる事があると言われました。これはとても重要な意味を含んでいます。仙道をどうしても習得したいと言う強い気持ちがあれば、それは技術や才能を凌駕する可能性を秘めていると言うことです。私はそれほど技術の習得に苦労していないので、仙道を習得する苦労はそれほどありませんでした。コツのようなものを理解していますから、それがあればどんな技術でも応用できると知ってるからです。フナも、ロウセルフのコントロールやマナの発生がひとつの技術になります。これを習得するのは簡単ではありますが、突き詰めようとすると非常に奥が深くなります。もっと俗な話にしてみると、ダイエットや英会話や資格取得や勉強、運動などは全てやる気にかかっています。どれだけのやる気を持続できるかが成功の鍵と言えるでしょう。実はもう少し簡単な方法もあります。ロウセルフとの対話が進んできたら、ロウセルフを調教し、自分の目的を達成させるために、その最終目的を達成するまでの集中力と意識の持続を自己暗示させてしまうのです。これはずっと継続するわけではありませんが、ミドルセルフの意志力だけでは難しいことも、ロウセルフが自発的に行えるようになると、非常に楽に行えます。フナの祈りは強力ですが、一人で行える技術であれば、ロウセルフの制御がもっとも効果の高いものと言えるでしょう。その気持ちを持続させるために、ロウセルフへの自己暗示は最適と言えます。