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宇佐神宮


国東半島 史跡めぐり

≪宇佐神宮≫

全国八幡宮の総本山 「宇佐神宮」  宇佐八幡(はちまん)とも呼ばれている
宇佐神宮の桜

 小倉方面から、大分・別府方面に 10号線を南下すると 右手側に宇佐神宮が見えてくる。
 国道沿いは、春になると桜の花道として 桜並木となり訪れる人々の目を楽しませてくれる。 
 新緑の季節になると、楓の緑色が映えて ほどよい木陰ともなり、吹く風が心地良い。
 
 現在でも、各地から初詣客が 多数押し寄せるほど 人気の高い場所でもある。

宇佐神宮前 国道10号線の桜

宇佐神宮

 ここ宇佐神宮は、全国4万余社 八幡宮の総本山である。 

 八幡様は、応神天皇の御神霊で、西暦571年 この宇佐の地に 御出現されたとされ、
 聖武(しょうむ)天皇の勅願(ちょくがん)により、西暦725年 現社地に御殿を造立、
 八幡神として奉祀されたのが、宇佐神宮の創立である。

 また、境内に 宇佐宮の神宮寺として 西暦738年 『弥勒寺』(みろくじ)も創建された。
 金堂・講堂と建立が始まり、約半世紀を費やし、薬師寺様式の伽藍配置を備えた寺院となった。
 ただ、宇佐神宮は、数々の焼失・大友宗麟の焼き打ちや自然災害などで
 被災と復興を繰り返した歴史をもつ。

 宇佐神宮は、『神仏習合』の先駆であり、我が国 国有の神道と仏教が融合したものを
 『八幡信仰』とも呼ばれ、国東半島六郷満山の山岳仏教が発達した事にも繋がりがあり、
 宇佐神宮の影響力はかなりなものであったと考える。



宇佐神宮 鳥居 宇佐神宮 鳥居と参道

 砂利が敷き詰められた 直線の長い参道を抜けると、左側に大きな鳥居と階段が見えてくる。
 この階段から、西大門までは、わずかな距離であるが、5月は 新緑の木々に覆われ
 ほどよい木陰と爽やかな風が吹き、清々しい気持ちにさせてくれる。



宇佐神宮 参道 境内へ向かう途中にある 鳥居



参道を抜け 御殿入口 桧皮葺(ひはだぶき)『西大門』
西大門


西大門 屋根の内側 西大門屋根の内側には、細かい絵が描かれている

 階段を登ると また大きな鳥居と共に、朱色に彩られた『西大門』がある。
 この門は、桃山時代の形式を残こす 華麗な神門であり、屋根の内側は、
 繊細な描写が描かれており この門をくぐれば、御神殿 本宮である。  
 必ず通る 西大門、門の内側に描かれている独特な色彩描写を 見てほしい。



『三つの御神殿がある『宇佐神宮』
宇佐神宮


宇佐神宮 三の御殿側から見る

 宇佐神宮の御殿は、三つの御神体が祀られている。

  一之御殿には、八幡大神 (はちまんおおかみ)
  二之御殿には、比売大神 (ひめおおかみ)
  三之御殿には、神功皇后 (しんぐうこうごう)

  一之御殿の八幡大神は、応神天皇であり、宇佐神宮創立時に祀られた最初の神である。 

  二之御殿の比売大神は、八幡神が祀られた6年後(西暦731年)に 奉祀られている。
  比売大神は、いろんな説があるが、ひとつに八幡様が現れる前の、
  御許山(おもとさん)に祀られた地主神であるとも言われている。
  (宇佐神宮の境内からも 御許山を見る事も出来る ・・・・・ 境内に表示あり

  三之御殿は、 西暦823年 応神天皇の御母『神功皇后』を奉祀されている。
  神功皇后は、日本で大陸との交易を積極的に押し進めたとされる。


宇佐神宮参道沿いには、『宇佐神宮宝物殿』
宇佐神宮 宝物殿

 宝物殿内部は撮影禁止の為、写真はないが、宇佐神宮にまつわる
 数々の貴重な品々が展示されている。
 重要文化財の朝鮮より伝来の銅鉾や絵巻・日本刀・三基の神輿・火縄銃・能面など
 なかなか普通では、見る事が出来ない品々ばかり。
 宝物殿の横には蓮池があり、7月頃には蓮の花が見ごろとなる。
  入館料 : 大人 \300   開館時間 8:30~16:30  休館日 : 火曜日

 圧巻だったのは、木造金剛力士立像である。
 檜寄木造りで、阿像 226.0cm  吽像220.5cm  
 弥勒寺 西大門に設置されていたものである。
 両目を カッと見開き、今にも 迫りくるほどの迫力ある像である。 



 ≪その他、見どころ≫

  『菱形池』・『御霊水』
宇佐神宮 菱形池 宇佐神宮 御霊水
 御神殿へ向かう 直線の参道途中を左側方向に向かうと
 『菱形池』があり、更に奥へ進むと『御霊水』がある。



  『蒸気機関車』
蒸気機関車 昭和40年まで宇佐参宮線で走っていた 日豊本線 白のソニック 
     当時の蒸気機関車       現在、日豊本線を走っているソニック

 参道へ歩き始めて すぐの所に、蒸気機関車が展示してある。
 以前は、昭和40年まで 鉄道『宇佐参宮線』が走っており、
 その時に活躍していた機関車である。
 製造は、明治24年(1891年)  ドイツ クラウス社製

 <宇佐参宮線>
 経路) 現在のJR宇佐駅 ~ 宇佐神宮 ~ 豊後高田の8.8kmの短い区間の路線
 現在は、宇佐参宮線も廃線となってしまい、走っている列車も 大きく様変わり。 


  『宇佐神宮で 見つけた風景』
宇佐神宮内 川に住み着いている仲良し3羽 (\100円で餌あり) 宇佐神宮 4月 新緑 
宇佐神宮 菱形池周辺 4月 宇佐神宮 かえで 4月



  『宇佐神宮のおみやげ』

 宇佐神宮定番のおみやげは、昔から宇佐飴
 この付近は、白粘土質で きれいな水が湧き出す事から 良質な水を使った
 宇佐飴が作られた。
 白い丸い宇佐飴は、水あめベースの甘い 現代では素朴な味の飴である。 

 私は、宇佐神宮に行くと 必ず立ち寄る場所がある。 それは「味一ねぎ焼き」
 自家製ねぎが てんこもりたっぷり入って、マヨネーズやソースダレ・醤油ダレを
 お好みで 掛けて食べる お好み焼き風なねぎ焼き。 

 店内で食べる事もできるし、テイクアウトも出来る。 でもやっぱり出来たてが一番。
 ねぎの甘さと風味で ねぎ好きにはクセになる味。 
 
 味一焼き(薄焼きブタ入り)を筆頭に
 ねぎねぎ・ぶたねぎ・かちえびねぎ・ちーずねぎ・ぶたキムチねぎ・牛スジねぎ・ミックス
 8種類あり 値段も\350~\600と手頃で ちょっとお腹がすいた時には、ねぎ焼きを。

宇佐神宮 お土産屋さん通り 宇佐神宮内 味一ねぎ ネギ焼き


『御許山』の北側・南側から『大許山・雲ケ岳へ』 

 ≪御許山≫
 宇佐神宮の東南側に位置し、標高647m の山であり、近くには、雲ケ岳 標高654mがある。
 一説には、比売大神が 舞い降りたと言われており、今でも頂上には神社が残っている。


 北側よりの登山
  宇佐神宮より大屋山脈(おおおさんみゃく)を登る (これが、正参道である)
  西馬城口 大覚寺まで行き、(大許山 7合目)から徒歩で行くコース

 南側よりの登山
  日豊本線 西屋敷駅(宇佐駅の次)正面から登り、途中より徒歩で雲ケ岳を経由するコース
   
  どちらのコースも途中までは、車で行く事ができるが、それから先は自分の足が頼り。
  急斜面の登りもある為 自分の体調・体力と相談しながら 無理せず登山を。 
   
  南側よりの登山 : 日豊本線 西屋敷駅(宇佐駅の次駅) 正面から登り、途中より徒歩で雲ケ岳を経由するコース

 <今回、御許山の南側よりチャレンジ>
  宇佐神宮より 約7km 別府・大分方面へ 10号線を南下

  宇佐駅を過ぎ、次の無人駅 西屋敷駅の正面より 右側へ登る。
  目印) 右折手前、部分的に追い越し車線の2車線になる。ちょうどその位置にローソンあり
  ローソンを通りすぎ、2車線から1車線になった先で 右折専用車線に入り、右折
  車で約5kmの細い道を登りある程度登りつめた所から 少し下りになり 突然、集落が見えてくる。
  その先、少し行くと行き止まり。 右斜め上に鳥居がある。 あとは鳥居の先 神社境内より標識あり。 徒歩で向かう。 

  白山神社のあたりは、山香町 芋恵良地区で、地元勇者達が 登山道の整備に尽力して頂いており 道はわかりやすい。
  ただし、傾斜がきつい為、かなりの体力が必要。
  私は、途中 中間地点(約550m)程度で、疲れてしまい 一度は下山となる。でも 途中の景色だけでも 最高であった。



『再チャレンジで 北側より『雲ケ岳へ』 三角地点 標高654m

 三角地点まで やっと辿りついたが、残念ながら回りは木々が茂り 景観を楽しむ事はできなかった。
 しかし、一度は見てみたかった三角地点。 頑張って登って体力作りには、成果あり。
雲ケ岳 三角地点 654m
雲ケ岳

  ≪参考資料≫ ; 下記の資料や展示物等 参考にさせて頂いております。
         宇佐神宮HP
          『宇佐神宮由緒記』 宇佐神宮発行
          大分県立歴史博物館 (大分県宇佐市) 資料




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