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2009/12/18
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カテゴリ:日記。。。

m512261


こんばんは!
metropole muffinこと、メトロのマフィンです。
昨日、女優のジェニファー・ジョーンズの訃報を知り、思い出したのは彼女のオスカー受賞作品だった「聖処女」 The Song of Bernadette (1943)ではなく、1954年のキネマ旬報5位「終着駅」Stazione Termini (1954) でもなく、香港を舞台に撮られたセンチメンタルなメロドラマ・・・ま、悲恋映画「慕情」 Love Is a Many-Splendored Thing (1955) でした。

相手はウィリアム・ホールデン。この人を主役に「慕情」に続き「スージー・ウォンの世界」(中国人の描き方などちょっと侮蔑的な扱い、だったです)なんてのもあったわけですが、両方ともアメリカから見た東洋のイメージをハリウッドが色濃く仕上げた映画でありました。

そういう部分は判っていても・・・それでもいいんだと懐かしむのが「慕情」。
中国人の父とイギリス人の母を持つ混血児の女医ハン・スーインの自伝的小説「A Many-Splendid Thing」の映画化で監督はヘンリー・キング。

映画の主人公はアメリカの新聞記者マークとイギリス人と中国人の間に生まれ大陸の内戦を逃れて香港で女医として働いているスーイン。このスーインに扮したのがジェニファー・ジョーンズでした。
舞台は、朝鮮戦争(1950年)勃発直前の香港。。。内容は、古い映画ですが是非ご覧ください。






当時は話題になった煙草のシーン。。。見ればわかります・・・


さて、この「慕情」の主人公と共に舞台となった香港の魅力。。。東洋の真珠とも呼ばれた香港を舞台にしたこと、英国植民地であった香港のヨーロッパと中国が混在した背景を独特の異国情緒が見るものをひきつけます。

恋に落ちた二人がビクトリア・ピークを見下ろす丘での逢瀬の場面など、物語のエンディングにも効果的な背景として忘れることが出来ないのですが、オールド・チャイナ好きのワタシはなんともこの撮影場所が好きでした。




Repulse Bay

映画の中での設定とは違い、実際の丘の下はビクトリア・ピークではなく、今はもうなくなったリパルス・ベイ・ホテルがあったのです。

当時の記録を紐解けば・・・
「四季折々の花に囲まれ、東西に伸びる“エ”(アイ) 字型の白亜の二階建て。客室は32室と少なかったが、全室ともスイートで、海に向かって突き出す小部屋が付いていた。高い天井とゆっくりと回る4枚羽根の扇風機、落ち着いたヴィクトリア調の調度品や大きな衣装入れ……、隅々までが気品にあふれていた。そして、小部屋の窓からは南シナ海の青い島々を望み、夜ともなれば、庭に繁る熱帯樹の香りが、きらめく星空が、そして、遠くに揺れる漁船の漁火が宿泊客を幻想の世界へと誘った。回廊のレストランも、ベランダのビュッフェも、火炎樹の花咲く庭を眺めるコーヒーテラスも、それぞれがロマンチックな絵画を描いていた、と1920年、このホテルが正式にオープンしたとき、新聞はこう報じたという。

オープン以来の常連客の名簿には、世界の貴族や芸術家たちが名前を連ねていた。スペインのカルロス国王やカンボジアのシアヌーク殿下をはじめ、ギリシャやデンマークの王室も愛用し、「第三の男」のオーソン・ウェルズが秘密の隠れ家として使ったことでも知られている。
「ゴッド・ファーザー」のマーロン・ブランドや「裸足の伯爵夫人」のエバァ・ガードナー、さらにシヤーリー・マクレーン、デビッド・ニーブンらの常宿ともなっていた。

しかし、香港島南側にも押し寄せた宅地化の波と、合理化の流れの中で格調を重んじたサービスは採算に合わなくなっていった。ついに経営者のペニンシュラ・ホテル・グループは閉業に踏み切った。
1982年6月24日、多くのファンの惜しむ声と、イギリス軍楽隊の奏でるマーチに包まれて、東側半分の完成から67年間にわたった歴史にピリオドを打ち、ホテルの建物は取り壊されてしまったのである。」



Repulse Bay Hotel






そして、この由緒あるホテルを人一倍愛していたと言われるのが『慕情』の主演男優、ウイリアム・ホールデンだった。香港滞在中は必ず西ウイング213号室に投宿するほどの入れ込みようで、ホテルと命運を共にするかのように、閉業が決まった後、他界したのも何かの因縁だろう。また、やはり常連客の一人だった『慕情』の監督、ヘンリー・キングもホテルの閉業5日後に96歳でこの世を去っている。(「まるごと香港」より抜粋)

オールド・チャイナなホテル好きのワタシは当時の画像をいろいろ集めているのですが、本当にため息が出るほどに優雅な造りのホテル。ラッフルズなどに近い、かもですね。
今はガラリと雰囲気も変わり、あの面影は消滅してしまった、としか言えないのですが観光客で賑わっている模様。違うんですけどねえ。。。





ところで、工房の店頭には「花様年華」のポスターを置いています。
あの映画でマギー・チャンが着用したチャイナドレスは、記憶に間違いがなければ27着だったと思うのですが、アートディレクターのウィリアム・チャンによる素晴らしい衣裳の数々でした。
あれって、今思えばこの「慕情」でスーイン役の演じたジャニファー・ジョーンズが22着のドレスを着ていたことに由来するのかもしれませんね。日の変化をドレスで表すだけでなく、「慕情」の22着よりももっと見せたい、ってあったのかしらね。
ちなみに、「慕情」のチャイナ・ドレス等を手掛けたのはハリウッドのデザイナー、チャールス・ルメイアだったとか。

比較的、カラーもやや高めな気がしたんですが。
「花様年華」のチャイナ・ドレスのカラーの高さは、上海人のプライドなどを感じさせるといった気がしましたが、「慕情」のスーインも当時の香港で生きているあの女性の気性を匂わせている気がしましたね。

ジェニファー・ジョーンズをスクリーンで最後に見たのは「タワーリング・インフェルノ」 The Towering Inferno (1974)でしたが、ハリウッド流に・・・やっぱりお顔が違ってた。ま、そりゃそうですけどね。「慕情」、本当に綺麗な女優さんでした。

慕情(1955) / Love is a Many Splendored Thing
主題歌は下ですが、物語に直接響かない動画ね。

Love Is A Many Splendored Thing - The Four Aces (1955)
上、クリックね






Last updated  2009/12/21 09:28:22 AM



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