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2023.06.18
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テーマ:ビートルズ(130)
カテゴリ:器楽曲
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6月18日はポール・マッカートニー(英:ミュージシャン(ビートルズ[解散]/ベース))の誕生日(1942年)

イエスタディ~ノルウェーの森/ビートルズ・イン・クラシック
 不滅の人気を誇るビートルズの名曲をベルリン・フィルのチェロの名手が鮮やかに綴る
 ベルリン・フィルのチェロ奏者×ビートルズで、名曲がまた新しく甦つた!
 ビートルズ・ナンバーの出現は、それまでのポピュラー音楽の在り方を根本的に変えてしまったといえる。特にレノン&マッカートニーの作品は、格調の高さからいえば、シェイクスピア時代のマドリガルに通じる内容を秘めている。その最高の功績は、ポピュラー音楽から感傷を追放したことだろう。中でも彼らのバラードにおける、クールなリリシズムの素晴らしさは、ポピュラー音楽をバッハやモーツァルトの作品と音楽的に同一な水準にまで、引き上げたといって過言ではあるまい。それが証拠に多くのクラシック系のアーテイストが積極的にビートルズ・ナンバーにチャレンジしているのである。オーケストラによるもの、ピアノによるパロデイ、弦楽四重奏によるものなど、さまざまなスタイルがあるが、そのいずれもがある程度の成功を収めているのは、ビートルズ・ナンバーそのもののしたたかさであろう。このアルバムはその中でも異色の1枚ともいえるもので、何とベルリン・フイルのチェロ・セクシヨンが、そっくり抜け出してピートルズ・ナンバーほかを演奏している。ベルリン・フイルのチェロ・セクションは、全部で12名から成っていて、そのいずれもがソロイスト級の名人揃いである。チェロ特有の分厚い響きと、柔らかく艶のある音色は、このグループ特有の魅力になっている。彼らは古典の名曲から、彼ら自身のために書かれた現代作品に至るまで鮮やかなテクニックと完璧なアンサンブルで演奏するが、ビートルズ・ナンバーのようなポピュラー音楽も、ウェルナー・ミュラーやロルフ・キューンといった、優れたアレンジャーの才能を借りて、クラシックの名曲に劣らぬ魅力を引き出している。あるときは分厚い全合奏で、またあるときは繊細な分奏で、ビートルズ・ナンバーほかを鮮やかに甦らせている。これらの作品は既に、現代のスタンダード・ナンバーと化した感があるが、ベルリン・フィルの12名のチェロ奏者たちが、かなリユニークなサウンドに仕立て上げているが、極めて魅力的に聴かれるのは、やはりビートるず・ナンバーの勁さではなかろうか。どのように形を変えても、ビートルズはビートルズであり続けるのだ。(出谷啓)
 「イエロー・サブマリン」、「レット・イット・ビー」、「サムシング」、「フール・オン・ザ・ヒル」、「ヘルプ」、「イエスタデイ」、「ミッシェル」、「ア・ハード・デイズ・ナイト」、「ノルウェーの森」、「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、「ヘイ・ジュード」、「マリア~ミュージカル「ウェスト・サイド物語」」、「セントルイス・ブルース」
 ベルリン・フィル/12人のチェリスト達
 録音:1977、1980、1983年
 解説:出谷啓
 TELDEC(イースト・ウェスト・ジャパン) FWCC-30459
 購入年月日:1995年7月14日(CDクラブ)





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Last updated  2023.06.18 09:13:41
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