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カテゴリ:アート
実家の本棚に1960年に開催された展覧会のパンフレットがあります。 西洋絵画の名画50点を写真に撮って実物大に引き伸ばし、裏から 蛍光灯で照らすという、駅の内照看板方式の展覧会でした。 それでも世界各地の名画を一度に鑑賞できると、当時は大好評で、 私も学校から見に行きました。これはTIME-LIFE社が企画し、世界 各地をまわった「100万人の世界名画展」でした。 あれから半世紀。いま、デジタル技術の粋を生かした同様の展覧会 が開かれてます。京大の総合博物館で開催されている「ウフッティ・ ヴァーチャル・ミュージアム」。 美術を最先端の技術で気軽に楽しもうという趣旨は、50年前のあの 展覧会と同じです。我々は今では世界各地の美術館にアクセスし、 おもうがままに楽しめます。ただ、ネットでは画素の密度に限りが ある。この展覧会ではものすごい高密度な画質がポイントです。 大型画面で絵を選ぶといくらでも拡大出来る。ボッティチェリの ビーナスの目がどんなタッチで描かれているのかも、しっかり拡大 して見える。これは実物にへばり着いて拡大鏡で見てやっとわかる ような世界なので現実では出来ず、デジタルならではの成果です。 特に絵を描いたり研究したりする人にとっては素晴らしい事です。 私の友人に薦めていただいたので初めて知った地味な展示会ですが、 よかった。 この博物館には、象の骨やアジアの樹林、古墳の石棺や鎧、文書や 陶器、古銭など、発掘に関する様々なものが展示されていました。 ゆっくりしすぎたので、お昼を回ってしまった。京大の正面玄関 にまわって、時計台の前の学食カンフォーラで\570のランチを。 会場でアンケートを書いたらパンフレットをもらいました。詳細な 解説の入った立派なものなので、残しておきたくなりました。あと 50年後にこれを見直すとしたら、技術はどれだけ進歩してるだろう かなあ? いや、もうその頃には、私はいない。 京大総合博物館/残念ながら3月24日まで smiling drunkard さんのブログ/再現技術がここまで来ている… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/03/22 12:14:05 AM
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