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カテゴリ:音楽
すみません、しつこいようですが「おもちゃ映画ミュージアム」に展示したSPレコードに関して、先月の展示会のために調べたことがまだ幾つかあるので、メモ代わりに書かせていただきます。
![]() SPレコードは1分間に78回転することになっていますが、初期は技術者が勝手に決めており、70回転~90回転まで様々なものがあったそうです。日本では78から83回転が主だったとか。 レコードは回転が速いほど音質は良くなるが、その分、録音時間は短くなるので、長い録音は遅めに、短い録音は長めにと回転数を調整していたのでしょう。その場合はラベルに80rpm(80回転)とか書いてあるので、蓄音器のスピード調整つまみで合わせていました。 また、楽器のAの音(ラ)を入れた溝をレコードの外側に刻んでおき、これが正しい音に聞こえるように回転数を調整させる工夫もありました。1900年台のサラサーテの吹き込みにもあり、大御所自ら(?)が開放弦を、ラーと弾いているレアな音源も残っています。 回転数が78回転に統一されたのは1925~8年あたりで、電気を使った吹き込みや再生が普及した時でした。60ヘルツのモーターの回転をギヤで落とすと78回転となるので、それに決まったそうです。 つまりモーターが回転数を決めました。なので後に出たLP盤は33.3回転、EP盤(ドーナツ盤)は45回転と定まりました。 なお、1960年頃に作られたレコードプレーヤーの中にはレコードの回転数が4段階になっているものがありました。一般的には33.3回転と45回転、そして78回転ですが、16回転というのが付いているのです。 これは16.6rpmと表記される長時間プレイのレコード用です。それはスーパー・ロングプレイ・レコードと呼ばれSLP(SuperLP)もしくはULP(UltraLP)と略されます。 30cm盤の場合、片面で約40分と2倍近い音声が収録出来るので、LPの上級クラスと期待されたのですが、音質向上やステレオ化に技術的に対応出来なくて、短期間で姿を消しました。 なので、1953年頃から60年代にかけて作られ、音楽や語学、朗読などがあり、業務用や教育用に使われたそうです。音楽は主にダンスホールで使ったり、お店の集客のために連続して鳴らしたのでしょう。マイルス・デイビスやハーブ・アルパート、ベンチャーズなどのレコードが残ってます。 ではマイルスの演奏の一部分を、めっちゃ遅い回転数でどうぞ。 Miles Davis & The Modern Jazz Giants 16 R.P.M. また、サラサーテの弾くラー音を聞きたい、物好きなお方はこちらで...、 提琴騒迷曲/音の外れたヴァイオリン日記-第2楽章/サラサーテのA音 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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