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カテゴリ:骨董・陶芸
![]() コップのフチ子さんなるものが大ヒットしていたのを知ったのは、 京都の三条会商店街にあるレトロ雑貨の店「いっぽう堂」さん でした。店の一画に一杯陳列されているのを見て。何これ?と 訊ねると、いっぽう堂さんはWikipedia 並みに克明に説明して くれました。 あるイラストレーターが発案し、2012年にカプセルトイで発売、 すると1週間で10万個が完売、翌年には300万台を売り尽くしたと いう大ヒット商品。バリエーションもすごくて現在もなお増殖中。 写真集が出たり、テレビCMやコントにまで取り上げられる程。 「コップのフチに舞い降りた天使」と称せられる彼女を遅ればせ ながら気に入った私は4-5体購入し、さっそく家で水割りを。 いいですね。グラスを口に運ぶ時にフチ子さんと目が合う。 特にお気に入りは湯上りのフチ子さんで、実にいい。 ![]() こんな面白いものが4年も前に流行ってたなんてちっとも知りま せんでした。それにしても初めて会った気がしません。 何故だろうと思いを馳せると...。 そうだ、新入社員の頃、会社で愛用していたコーヒーカップにも 人形が付いていた。ワンちゃんだったか、猫ちゃんだったか忘れた が、コップの持ち手の上に載っていて、とてもお気に入りでした。 数年使ってポロリと取れてそれっきり。同じのを探したがありま せんでした。 そうそう、連想が止まらない。あのコップを買ったきっかけは、 陶磁器に凝っていた頃に見た唐子付きの茶碗でした。 ![]() <一閑人の菓子鉢-祥瑞模様> 井戸茶碗やら楽茶碗やら古伊万里やら織部やら、茶器や焼き物に 興味を持った時期がありました。特に私が好んだのは戸部焼など の呉須(ごす)の染付。いろいろな展示会や写真本を漁っていた 時に見つけたのです。一閑人(いっかんじん)を。 真面目くさった茶碗の中に、可愛い人形がポツンとついた茶碗が あり、そのアンバランスさに笑っちゃいました。 ![]() <一閑人の火入れ器-曽根幸風氏作/表情がとても可愛い> これは中国の古い時代からあり、暇な人が井戸の中を覗き込む 様子だ、とのことで、一閑人と呼ばれています。ほとんどが唐子 と呼ばれる小さな子供として表現されます。唐子は子孫繁栄や 蓄財の象徴として古来から喜ばれたからでしょう。 しかもこれはなんと、利休の公認アイテムだったという。 千利休が蓋置の代表格として選出した「表七種」のひとつに 一閑人は挙げられていたのです。蓋置(ふたおき)とは茶釜の蓋 やひしゃくを置く台のことで、一閑人が井戸を覗く姿がよく表 されています。 なので、人形の顔の向きはどちらかという事まで、由緒ある茶道 の書にもったいぶって記されているのです。 これもなんだか笑っちゃいますね。 ![]() <一閑人の蓋置-西村徳泉氏作> このように一閑人は古来より人々に愛されたアイテムでしたが、 最近はいろいろと変わったバリエーションも出ています。 このポーズ、こちらが先かフチ子さんが先かは悩ましいですが、 こうして見ると、お二人に同じ血が流れているのが分かるでしょう? ![]() <写真:寝転がった一閑人さん/賞美堂本店さんのおたま立て> てなワケで私はこの一閑人モノを集めたかったのですが、この手の 器は少々値がはるので、私は雑貨のワンちゃんコップで我慢し、 今はフチ子さんを楽しんでるのです。 とはいえ、フチ子さんはグラスを傾ける度に飲み物の中に ドボンしちゃうんですが。 では一句、「フチちゃんと 遊ぶ私も 一閑人」 ![]() 後日譚: 行きつけの銭湯「井筒湯」の薬用湯では時々、森林浴イヴタスと 名付けた薬湯をしてくれる。昨日もそうでした。ところがこれが 濃いブルー。どう考えてもカクテルに使うブルー・キュラソー そっくり。しかも湯船が程よい大きさの円形。なので、いつも私は、 草薙剛クンのように湯船のフチでいろんなポーズを取りたい衝動に 駆られております。 ![]() 追記:井筒湯のこの薬湯槽は昔、人間洗濯槽として造られたもの のようです。なので丸く、側壁には渦巻水流のための配管跡らしき ものがありました。 オマケ1/ヒマーな方はどうぞ:草薙剛クンの コップのツヨ子さん オマケ2/リアルなフチ子さん: シネマのフチ子 マナーのススメ!
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