2024/01/13(土)17:22
バーバラ・アレンと米津玄師
先の映画「歌追い人」の主題歌として取り上げられたのは「バーバラ・アレン」という唄。
これはスコットランド民謡として一般に知られていますが、アイルランド移民たちにも歌い継がれたようです。 <ジュディ・コリンズ/バーバラ・アレン>
この「バーバラ・アレン」は米津玄師の歌詞にも出てきたので知名度も上がったようです。彼はこの歌が好きで「Neighbourhood」という歌にこの曲を登場させています。内容は彼の子供時代の苦い想い出を歌っています。 なつかしさを感じさせるためにこの歌が引用されたという解説がありましたが、単なるなつかしさでなく、もっと深い意味があると思います。 「バーバラ・アレン」という唄には歌詞や旋律に沢山のバージョンがあるそうですが共通する内容は、死にゆく若者に冷たくしてしまった少女が苦悩のあまり死んでしまい、その墓から生えたバラが二人の墓を包むというお話です。 悔恨を昇華させて懐かしさに繋げるという意味で米津氏はこの「バーバラ・アレン」を選んだように思います。重い過去を乗り越えて前に進むための力なんでしょうね。
追伸1:「Neighbourhood」の歌詞の中には「平和も平和で反吐が出た」という文言もありました。気持ちはよく分かりますが、「無差別爆撃で血反吐を吐く」という2023年末の現実に比べれば、ずいぶんマシなような気がします。
追伸2:<ガーファンクルの歌>
「バーバラ・アレン」には沢山のバリエーションがありますが、私はガーファンクルのバージョンが好きです。
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