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2005.11.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
☆男と女

私は毎日、歩いて事務所への往復をしています。

線路の高架下のトンネルを抜けた場所で
以前から、自転車のパンク修理のおじさんが商売をしています。

年のころは65~70才ぐらい。

たらいに水を張り、もくもくとチューブの穴を直している姿を
仕事の行き帰りに目にしていました。

日に焼け、疲れているように見え、
お世辞にもあまり面白そうに仕事をしていらっしゃる様子ではありません。


でもちょっと前から、ある女性が、彼をじっと見つめている光景に
たびたび出くわすようになりました。

☆女と男

その女性も多分65才は過ぎていると思います。

でっぷりと太り、服装も失礼ながら、
そんなに気合を入れていらっしゃるようには見えません。

でも、一途な視線で、修理をしている彼を見つめています。

道(といっても2メートルもない小道)をはさんで、私は二人の「間」を歩いて抜けることが多くなったのです。



お二人ともそんなにお若くありません。



☆変貌を遂げる二人

最初、彼のほうは、その女性に「あまり関心がない」そぶりでした。

でも、それにもひるまず、
2メートルという距離を段々と縮める彼女の姿がありました。

パンク修理のリヤカーの側で、
いすに座っている姿をよく見かけるようになったのです。
そして、じっと仕事をしている彼を見つめています。

彼女の方が「情熱的」に彼を愛しているのがわかるのです。
相変わらず、彼はそっけない素振りをしています。


でも、二人の「心の距離」が段々縮まったのを感じるようになりました。


☆男と女がいる。

それは彼が、日増しに、男らしくカッコ良くなってきたからです。
顔立ちがりりしく、仕事をしているという緊張感にみなぎるようになってきました。

それにつれて、彼女の方も、そこはかとなく艶っぽく色っぽく感じられるようになったのです。

そう、お二人とも、若返り美しくなっていったのです。


そのうちに、私は、二人の「情熱の間」を通り抜けて歩くのが、
恥ずかしく感じられるようになってきました。


☆天の配剤

多分、彼は、彼女によって生きる元気を得ることができたのでは?と思います。

私は彼の
愛されることのうれしさ、照れくささが、
彼女の
愛することのうれしさ、せつなさがひしひしと感じられるのです。

男の人は女の人に見つめられる(愛される、関心をもたれる)ことによって、きっと男らしくなるのだと思います。
そして、女の人も男の人に見つめられることによって、
きっと女らしくなるのだと思います。


この世になぜ男と女がいるのかしら?

きっと男だけ、女だけなら、殺風景なことだと思います。

☆男性エネルギーと女性エネルギー

私は男と女は「有形無形のエネルギーの交感」をしていると考えています。
宇宙はプラス(陽)のエネルギーとマイナス(陰)のエネルギーに満ちています。
(良い悪いは関係ありませんです)

お互いに補い合い、エネルギー交感をすることで、
宇宙も地球も、自然もいのちも連なっていると考えています。

人間も
男だけでは生きられない、
女だけでは生きられないのかもしれない。

☆男は男らしく、女は女らしく

いっちょ前の表現をしてすみません。

これは私の「占いポリシー」でもあるのですが、
私の占う「目的」の一つは
「男は男らしく自信を持って生きていくこと」
「女は女らしく自信を持って生きていくこと」を挙げさせてもらっているのです。

女は「優しく温め、養うこと」が天性だと思います。
(もちろんこれだけではありませんが)
それに引き換え男は
「強くたくましく、前向きに行動する」ことが天性のように思います。

どちらも自然界には必要!

この世に男と女がいる!
何てすばらしい「天の配剤」でしょう!

☆誰か「見つめて」

私など、ともすると毎日のんべんだらりと、
洋服も着たきりすずめのようにだらしなく生活していることが多いのです。

私も彼女のように「私を見つめて」くれる人がいたら、
きっと美しくなれるかもしれないのに~。

えっ、きれいになったら「誰でもじっと見つめてくれるよ」ですって?
(外野の声、順番が逆であると、のたまう)

でも、「男の人」に「見つめられる」経験もしたいです、私も・・・。

だから、彼女と彼の「間」を通り抜けるときは、
姿勢をしゃんとし、胸をはり、女らしく歩くことにしたのです。


女であること思い出し、忘れないために。



お二人さん、ありがとう。
末永く「恋人たち」でいてくださいね。





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Last updated  2005.11.27 09:27:58
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