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美味しい生活

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January 7, 2005
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カテゴリ:旅行
今まで日記では韓国の美味しいもの(とヨン様)をレポートして来ましたが、
韓国には他にもたくさんの素晴らしい文化があります。

その一つ「韓国式スパ」に今回初めて挑戦してきました。時間も余りない中で
「垢すり」だけは絶対にしてもらうぞ、と心に決めていました。

外国人向けの高級サウナもいくつかあるようですが、ここはやはり「郷に入っては・・・」
の精神で受付で英語もほとんど通じないスパに出かけることに。
初めての事でシステムを全くわかっていないのでドキドキです。

地下鉄「高速ターミナル駅」を出てすぐのところにある「セントラル・スパ」の受付へ。
ロビーは「エステサロン」と「健康ランド」を足して2で割った様な
とても清潔で気持ち良い空間でした。

スパ受付
 <セントラルスパ 受付>

受付のお姉さんには少しだけ英語が通じました。まず一律入場料を受付で支払います。
セントラル・スパは一人につき10000ウォン(約1000円)でした。
そこで女性はロッカーの鍵とTシャツ、半ズボン、タオルのセットを受け取ります。
男性は中で渡されるとの事。主人とはそこでバイバイ。
次に会う時は二人ともツルツルピカピカのばす・・・。

女性のスパ入り口は2階にありました。入るとシューズロッカーがあり、
その横には垢すりグッズ等が並び、ジュースの冷蔵庫もあります。
まるで日本の銭湯のような雰囲気。
カウンターにはおばさんが座っていて笑顔で親切に韓国語で話しかけてくれます。
(韓国語 もっと勉強しなくっちゃ・・・)

ここで「垢すりコース」や「垢すりとマッサージコース」など選べます。
大浴場で受けられるサービス(垢すり、セントラル・スパでは海草エステなど)に
関してはここで支払いをします。現金でもカードでもOK。
カードの普及率は日本より高い様に感じます。

マッサージでも専門的なものやネイルなどの特別なサービスは別にある個室で受け
(主人は一時間マッサージコースを受けたそうですが)、その場で支払いをするとのこと。
ちなみに私は垢すりコース20000ウォン(簡単なマッサージ、シャンプー込み。約30分)、
主人は垢すり10000ウォン(10分程度)とマッサージ45000(一時間たっぷり。カードで
支払ったので4500ウォン。現金の場合4000ウォン)でした。

スパユニフォーム
 <スパのユニフォームと清潔なロッカー>

番台(?)にいるアジュンマ(おばさん)には全く英語も日本語も
伝わりませんでしたが「垢すり」という言葉だけは理解してくれました。
ジェスチャーで「垢すり担当を呼んでくるから、ここで待ってなさい」と言われ
待っていると、ニコニコしたちょっとコロッとした可愛いおばさんがやってきて
「シャワーを浴びて大浴場で体をふやかして15分後にここでね」と言われました。(多分・・・)

大浴場に入るとここもスポーツクラブに併設されているような清潔な浴場がありました。
シャンプー、石鹸完備。お風呂もいろいろな温度のお風呂、サウナもあります。
子供達はぬるめのお風呂で泳いでいて、これは日本と同じだなぁ、と感心。

驚いたのは、誰もどこも隠してない!!
若い女性も堂々と歩いているし、サウナでも生まれたままの姿で横たわっています。
逆に日本の温泉の調子で隠していたらかえって恥ずかしいかも・・・・(笑)

それともう一つ。海外で生活して日本人ほど風呂好きで清潔な国民はいない、と
自負していたのですが。。。
韓国の女性は老いも若きも一時間くらいかけて念入りに体に磨きをかけています。
垢すりは基本的に自分でするようで、丁寧に丁寧に足のつま先まで
時間をかけて磨きをかけている姿を見て本当に驚きました。

また追ってコスメショップについてもレポートする予定にしていますが、
韓国女性の抜ける様に美しい肌はこうやって作られるのね・・・と
感心した次第です。

さて、約束の15分が過ぎ、さっきの女性の元へ。
大浴場の一部がすりガラスの壁で仕切られていて、エステ用のような白い
ビニール製のベッドが5台並んでいました。
おばさんはそこで黒のビキニ(!)に着替えて待っていてくれました。
最初「黒いビキニ」というのに驚いたのですが、離れたベッドで海草エステを
施しているおばさんも黒ビキニだったのでどうやら制服のようなものみたいです。

さて、そのおばさんに「仰向け」と日本語でベッドを指差されちょっと恥ずかしいながらも
白いビニールベッドの上へ。45℃位の熱めのお湯を二回、大きめの洗面器で
ザパーッ、ザパーッとかけられます。江戸っ子でない私は熱いお湯は少し苦手・・・。

続いてくるぶしの辺りから足、腕、胴体と表側をすごい力で磨いてくれます。
そこはプロなのでしょう。力強いから痛いか、といえばそうではなく、最初こそ緊張して
肩に力を入れてしまっていたものの、だんだん気持ち良くなってきて極楽気分。
次に横向きにさせられ、体の側面、太ももの間などをゴシゴシ。
おばさんは鼻歌を口ずさんでいます。
次は「うつぶせ」。肩から足までこれまたゴシゴシ。おばさんの様子は例えると
窓拭きのプロが次から次へとリズミカルに窓をピッカピッカに磨いていく、
そんな感じでずっと一生懸命こすってくれてます。

実は私、すごくひどい冷え性で、寒い韓国では手も変色してずっとかじかんでいる様な
状態でした。もちろん、垢すりをしてもらう前にお風呂で温まったはずだったのですが、
垢すりをしてもらっていると、凍っていた体が解凍されていく様な感覚を覚えます。
「私の体って普段骨の周り以外は凍っていたんだわ・・・」と本気で思うくらい、
今まで感覚が鈍っていたつま先や手の指、背中などにも神経が
序々に通っていくのが実感できます。

「仰向け」「横」「うつぶせ」が一通り終わると熱いお湯をまたザパーッ、ザパーッとかけられ
もう一度同じコース。おばさんは30分もこすってくれているのに全く力を抜かず一生懸命です。
頭の下がる思いです。

2通り終了したら、全身をいい香りのソープで洗ってくれ、頭、肩、背中、足とげんこつでマッサージ。
ふくらはぎなどは眠っていた血流が再び目覚めだす、という感覚で本当に極楽。
最後は顔にオイルを塗り蒸タオルをのせてくれている間に頭をマッサージしながら
シャンプーとリンスをしてくれ(これもとっても上手。極楽極楽♪)終了。
たっぷり30分。これはお安い!!

スパ待合室
 <セントラルスパ 受付前ロビー>

笑顔のおばさんに笑顔でお礼を言い、ロビーで飲み物を飲み、主人を待ちました。
彼は「垢すりは手を抜かれた。10分くらいだった」にも関わらず、マッサージは
かなりご機嫌だった様で「一時間ずっと一生懸命やってくれて、もう次回は
このためだけに韓国に来てもいい!」と申しておりました。

その日は最低気温が零下13度と朝のニュースで放送していましたが、冷え性にも関わらず
半日以上体がポカポカして手袋要らずだったのは間違いなく垢すりのおかげです。

垢すりは「体のクリーニング」というイメージが強かったのですが、体験して
マッサージ効果が抜群であると実感。

旅行者はとかく時間がなくてマッサージを受ける時間がなかなか取れないとは思いますが
(前回の私達もそうでした)是非、施術を受けられる事をお勧めします。

あぁぁぁ、気持ち良かった♪





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Last updated  October 22, 2005 09:40:02 PM
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