|
カテゴリ:カテゴリ未分類
我が家にはあさって五歳の誕生日を迎える可愛い一人息子がいる。
あさって、というのはだいたいであって正確な誕生日はわからない。 名前は友蔵。 拾ったときはライオンキングのシンバみたいな尻尾をしていたので 命名「シンバ」か「友蔵」か迷ったのだか、どうみても洋風じゃないので 「友蔵」とあいなった。 「トモ」または何故か「トモンモ」と呼んでいる。 ↓大好きなパパがお風呂に入っている間、バスタオルを温める秀吉猫 出会いはモニュメントバレー。 よくCMにも出てくる夕日に映えるあそこだ。 私達はとにかくよくドライブをした。千キロでも二千キロでも とにかくよくあちこちにでかけた。 その時もモニュメントバレーに一泊か二泊しながらドライブにでかけた。 小腹がすくものの周囲はネイティブアメリカンの居住区で見渡せども何もない。 「とにかくマックでもバーガーキングでもいいから見つけたら入ろう・・・」と話していると マックとバーガーキングがポツンと二軒並んで建っている。 以前もブログに書いた様にアメリカではどちらか選べと言われたら マックではなくバーガーキングを選んでいたのだか、 その日に限って私はどうしてもマックのフレンチフライが食べたかった。 駐車場に車を止めると目の前に小さくて汚れたやせっぽちの子猫がミーミー鳴いている。 外は夜にも雪が降りそうな寒さだ。 マックから出てきた親子が子猫を見て 「パパ、子猫がいるよ」「もう、今夜には死んじゃうだろうな」と通り過ぎる。 私は当時よく焼いていたバターケーキを持ち合わせていたので細かく砕いてそばに撒いてやった。 私達が窓際でハンバーガーをほおばっていると、子猫がバターケーキを食べてはこちらをじぃぃぃっ、と見つめている。 間違いなくこの小さな命が今夜消えてなくなってしまうと思うと涙が止まらなかった。 でも、二ヵ月後には帰国しなければならない。連れて帰るわけにはいかない。 外に出るとうちの車の下で暖をとっている。 うちのオットは大の動物好き。とても放っておけないらしい。 「うちの辺は冬でも暖かいからせめてそこまで連れ帰ってやろう。」という事に。 ドロドロのやせっぽちの子猫を車に抱きいれると、最初は私の腕の中でブルブル震えていた。 それが1時間もすると本来の好奇心旺盛でいたずら好きな性格が顔を出し、 ダッシュボードの上を行ったり来たりするわ、運転している彼の肩の上にのっかるわ・・・ さっきまでの死にそうな子猫とはとても思えなかった。 私達はロングドライブの終わる頃にはすっかり子猫の虜になり、アパートに到着する前に 何故か「ペトコ」というペットショップチェーンに寄り、トイレとえさ、そしておもちゃを しこたま買い込んでいた。 とはいえ、あと2ヵ月で帰国だし、それまでにロスでの挙式やその準備、 そして両家の家族と一緒にカリフォルニア北上のドライブ旅行も控えている。 私は「情がうつらないうちに一人で生きていける場所に放そう」と言ったが オットは「何があっても日本につれていく」と言い張った。 こうしてトモはうちの家族の一員となった。 うちのトモは大のパパっ子だ。 「ママが捨てようとしてたのをお前は忘れてないんだよな」ということらしい。 うーん、えさをやるのもトイレの世話もみんなママなのに! で、私達はもうトモなしの生活は考えられなくなっている。 会社にでかける前には私達にしがみついて離れないし、玄関に先回りしてお腹を出して 阻止しようとする。 帰ってくると玄関とリビングを隔てるガラス張りのドアのところで立ち上がって ミャーミャー迎えてくれる。 抱っこするまではミィミィしつこく付いてまわる。一度抱っこしたらしがみついて離れない。 オットは実家でもずっと猫を飼っていたのだが、他の猫と比較するとうちのは普通の猫より おしゃべりで人間っぽくって甘えん坊で我侭だそうである。 夫婦喧嘩をすると必ず「離婚したらトモは私/俺が連れていく」と 本気で親権争いをするおバカな夫婦である。 そんなトモは当時のガリガリっぷりはまるで嘘の様に立派なおデブさん、お腹などタプタプである。 パパっ子なだけあってそんなところもパパ似なのかしら? トモ、これからもずっと元気で今のままでいてね☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|