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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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全3108件 (3108件中 1-10件目)

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2022.08.08
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カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 「そんな訳で…。鳩崎部長も、ここまで来ましたかと…。」
海江田。

紫、海江田を見て、
「凄~~~。海江田課長、凄い情報~~。」

都沢も数回頷いて、
「うんうんうんうん。」

その声に海江田、
「…って言うか、僕が凄いんじゃなくって…、鳩崎部長が…。」
首を傾げて、
「どこで、こんな情報、仕入れているのか…。」

紫、頷いて、
「ですよね~~。」

「と、まぁ~~。そういう…訳だ…、けど…。とにかく、くれぐれも…、ご内密に…。知れ渡ると…、それこそ…、トライアングルが…黙ってはいない。自分の知られたくない過去を…。」

都沢、
「了解~~。」
自分の口に右手親指と人差し指を…。

そんな都沢を見て紫、
「くく。」
そして紫、
「都沢さん、どう…???…お子さん…???」

いきなり話を振られての都沢、
「えっ…???」
目をキョトンと…。
「え~~。あ~~。ははははは。」
そして3人を見回しながら、
「えへ~~。まさか、ここで、僕の私生活…。」

海江田、
「かかかかか。」

紫、けれども、
「ばか。都沢さんにじゃなくって、お子さん…。」

その声に都沢、
「えっ…???へっ…???……。…ですよね~~。」
頭を撫でながら…。そして、
「いやいやいやいや。とにかく、お転婆です。え~~。家に、大明神が3人、いるような…。」

海江田、一瞬、
「ぷっ。」
そして、
「えっ…???…そうなの…???」

その声に都沢、
「当然じゃないっすか~~。年少の女の子と、まだ6か月の男の子…、と、言っても、中々~~。デ~~ンとしてますからね~~。」

紫、話を聞きながらニコニコと。そして葉子を見て、海江田を見て…。

海江田、都沢にニコニコと、
「はは、そうなんだ~~。」
そう言いながらもチラリと葉子の顔を…。

一瞬、紫、目の焦点が、
「……。」

葉子も僅かに海江田を見た感じだったがすぐさま都沢に…。
紫、何かしらを感じたように…。

都沢、海江田に微笑みながら、
「課長も、そろそろでしょう~~。…って言うか、女子社員、ほっとかないでしょう~~。」

そんな都沢に海江田、
「いやいやいや。何仰います。僕は…。」
そして顔を傾げて…。
「ん~~。まだ、家庭を作るって言う…感じじゃ…。」
そして海江田、またチラリと葉子を見る。

…が、誰もが飲み物を…。

都沢、
「ま~~た、またまたまたま~~。すぐに40になっちゃいますよ~~。僕だって、35過ぎでようやく~~。」

「まままま。その話は良いから。」
そして海江田、ゆっくりと椅子から立ち上がるような…。

それに合わせて3人も、ゆっくりと…。

紫、
「では…、さてと。」

都沢、
「明日ですね。」

「えぇ。」
「日比谷部長…。どんな感じなのかな~~。システム企画…部長。」

紫も、
「過去に、警視庁、捜査二課。全~~然、想像付かない。」

葉子も、
「ですよね~~。」





仕事帰りに匡子の店に寄り、そして帰宅した葉子。


仕事が一区切りしたようでリビングでビールを飲んでいる稜平。
「お~~っと、今日は、早いじゃん。」

由佳理も、
「おかえり~~、匡子さんの帰り…???」

葉子、
「あ~~うん。」

「なんか、食べる…???」

その声に、
「あん。少しだけ…。じゃ、私もビール、飲んじゃおぅっかな~~。」

その声に稜平、
「どうぞ、どうぞ、娘と一緒に飲める。これほど幸せな事はない。うん。」

「とうさん、仕事…、一区切り、着いたんだ~~。」
「おぅ。お蔭様で…。」

「さすが…。」
「…で、そっちは…???…まだ…、何か、前には…???」

「ん~~~。中々ね~~。警察に頼める訳でもないし。」
「確かに。事件にならければ警察は、動いてくれない。」

すぐさま葉子、
「その…、事件になる前に…。なんとか…しないと~~。」

「まっ。その通り。だけどね~~。…でも、何か、兆しは…???」

「ん~~~。今のところ、ホテル側の取締役ふたりが…。」
そして、そこまで言って葉子、
「ふん。中々ね~~。そのふたりの過去が…。…で、それと~~。付随して、弁護士が出て来た~~。」

稜平、そして由佳理、
「おっと。」
「あら。」

「そして…。」
葉子、母に出された缶ビールのプルタブをプシュッと。そして父のグラスにコン。

ふたりで、
「乾杯。」

葉子、
「投資の話。」

稜平、
「投資の話…???」
顔を傾げながらも稜平、
「なんで…、投資…???」

葉子、
「うん~~。」
そして葉子、父と母に事の成り行きを…。





その途中で稜平、
「おっと~~。宮越弁護士。はいはいはいはい。」

葉子、父に、
「何…???…とうさん、宮越弁護士…???」

稜平、
「うんうんうん。とうさんじゃないけど…。と、言うより、ウチの出版社でもないけど…。別の出版社の顧問もやってるよ。」

「うそ。」








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最終更新日  2022.08.08 06:29:33
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2022.08.07
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手書きハート 対策室にて美海、メンバー全員に、
「今日から、コンプライアンスの観点から、システム企画部から、日比谷汐里(ひびやしおり)部長。日比谷部長には、直接、横浜トランキルマンヘブンズホテルに入ってもらいます。」

一同、
「よろしくお願いします。」

葉子、メンバー全員を見て、頭の中で、
「…と、言う事は…、何かしら、あの、ふたりの事で、ある種のトラブル…???」
葉子、隣に座っている紫に、
「主任…、日比谷部長って…???」

そんな葉子に、紫も僅かに顔を傾げて、
「ん…ん~~。実の事を言うと…、私も、あんまり…分かんない…。まっ、確かに、ウチの部長と広報の長谷部部長の事は知ってるんだけど~~。扶桑のトライアングルとしか…。」

葉子、
「へぇ~~~。」

都沢も海江田に、
「長谷部部長に、日比谷部長、何かしら…、どっちも迫力あるぅ~~~。」

その声に海江田、
「さ~~て。」

美海、
「明日の午後には、ホテルの方に…。海江田課長。」

海江田、
「分かりました。」




対策室の帰りに葉子、紫に、
「…と、言う事は、何かしら…、まだ、ふたりからは、話を聞き出されていない…。…って、事…???」

紫はそんな葉子の声に、
「ふ~~ん。」

都沢、
「ふん…???…ねね、選さん…、どういう事…???」

葉子、都沢に、
「はい。つまりは、ホテル側、既にこの前の話ですと、川峯取締役も北取締役も、おふたり、海外から帰ってきて…。」

海江田、
「ふん。」

「だから…、詳しい事、聞かされていると思うんですけど…。ここにきて、コンプライアンスって…、事は~~。何かしら…、おふたりに、聞き出せない事が…。…と、言うより…。久留巳専務では…。」

海江田、その話に、
「ふ~~ん。」

紫も、
「な~~るほどね~~。まっ、警察で言えば、事情聴取、若しくは取り調べ…。でも…、幾ら何でも、個人のプライベートまで…、赤裸々に…。」
そこまで言って紫、葉子に、
「あっ。そういう事、葉子~~。」

いきなり海江田も都沢も、その話に葉子を…。

葉子、目をキョロキョロとさせながら、僅かに頭を傾げて、
「…じゃ、ないかと…。私は思うんですけど…。ただ…。」

都沢、
「ただ…???」

「私…、日比谷部長の事は…、あんまり詳しくは…。」

紫もその声に、
「なんだ…、よね~~。私も、そっち~~。」

海江田、
「おやおや。」

そんな海江田に、3人、共に、
「課長…???」





僅かに…、数名の社員のみの…、社員食堂。
各々、好きなドリンクを…。

そして海江田、話し出す。まずは、広報の長谷部。

都沢、海江田の話を聞いてすぐに、
「嘘っ!!!」
瞬間、いきなり口に手を当て、3人に、
「あっ、すんません。」
そして、
「え~~~~、前会長の愛人の子~~。いやいやいや。…ってか、これ聞いて驚かないって、紫さん、選さん。」

海江田、
「つまりは、聞き及んでいると。」

紫と葉子、
「えぇ…。」
「…と言っても、昨日ですけど…。」

都沢、恐縮したように、
「それにしても、凄ぇや。マスコミ、メディア、動かせる力…、あるって…。さすがだわ~~。」
そこまで言って都沢、
「俺…、全然知らなくって…。」

海江田、
「ふん。…で、次に。」
紫と葉子を見て、
「陣屋部長。」

紫、
「ふん。ウチの部長も、元々天春社長と仲が良くって、とにかく、付き合いが長いって…。20年来の付き合いって話~~。陣屋部長、そもそも商社の経理部長だったんだけど~~。」
そこまで言って紫、思わずクスリと笑って、
「そこの社長の、女性問題があって、馬鹿馬鹿しくなって辞表、叩きつけて辞めたんですって。その社長に、バッカじゃない。女を舐めないでくれる。って、啖呵を切って。」

都沢、
「うそ…。」

紫、僅かに顔を傾げて、
「ふん。…で、その後、結構~~。部長と仕事を一緒にやりたいって人、いたらしいんだけど~~。部長は、一緒に仕事をしたい人いるから断った。…その…、数か月後…、その商社は、その女性問題が発端で、倒産。」

海江田、その話にニコリと顔を傾げて…。

紫、続ける。
「…で、天春社長と一緒に、この扶桑に乗り込んだ。確か、長谷部部長も同じ頃。」
海江田に…。

海江田、
「ふん。僕もそう、聞いてる。それに、日比谷部長も一緒。日比谷部長は…。」
そこまで言って海江田、
「驚くな~~。元…、警視庁、捜査二課の刑事さん。」

その声に都沢と紫、共に、
「うっそ―――――っ!!!」

葉子はいきなり体をビクンと。そして目を真ん丸に、口に両手を…。
「えっ…???…えっ…???」

「確か…、仲間からの裏切りがあって、警視庁、辞めたって、聞いてる。捜査二課、仲間の裏切り…。相当だったろうな~~。」

都沢と紫、
「いやいやいや。」
「え~~~~っ!!!全然、そんな風に見えない。」








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最終更新日  2022.08.07 17:21:48
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2022.08.06
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手書きハート 杏樹、
「海江田さんたち。」
尚登を見て杏樹。

尚登、ある意味ドヤ顔で、
「ねぇ~~~。」
杏樹に右指先一本立てて。

美琴も、数回頷いて、
「うんうんうん。」

「そもそも、今回の件は、全て、海江田さんたちからのリクエストで…。」
杏樹も頷いて、
「確かに…。…それに…、海江田さんたちがいなかったら、ここまでは…。」

尚登、ニッコリと、
「ですよね~~。」
けれども尚登、
「但し。いずれにしても、彼らに打診しないと…。こちらの方から勝手に、決めました…では…。」

「その辺は、杏樹。」
美琴。

杏樹、美琴を見て、尚登を見て、
「分かりました。早速、扶桑の東風さんに…。」

尚登、杏樹に丁寧に頭を下げて、
「お願いします。」

そして、そのまま杏樹、自身のスマホで…。

尚登、急にソファから立ち上がり、杏樹を見、そして美琴を見、
「それじゃあ~~。僕は…、とりあえず~~。」
右手を上げがら…。

そんな尚登をチラリと杏樹。

美琴も、
「えっ…???…ちょ…、尚登~~。」

杏樹、
「あ、お世話様でございます。」
そして尚登に右手を振り。

美琴も、
「阿刀田常務。」

「久留巳ですけど…、東風さん、今…、お時間…。」

尚登、体を前のめりになりながら…、
「…と、言う訳には…。」

美琴、
「当たり前です。」

そして杏樹、スマホ越しに話しを持ち出す。


…数分後、杏樹、目を丸く、明るい表情で、
「はい。ありがとうございます。」
尚登と美琴に右手でOKサイン。

尚登、口を搾り、右手を握り拳で、グィッと。

美琴は安堵した顔で、
「ふぅ~~。」



こちら、美海もスマホ越しに、ニッコリと、
「お任せください。手配はこちらで整えます。但し、久留巳専務は、このまま。コンプライアンスでは、お願いしします。」

スマホに声、杏樹、
「よろしく、お願いします。」

「では。私の方からご連絡させて頂きますので…。」

杏樹、その声に、頭を下げて、
「失礼します。」
そして、通話を切る。
「ふぅ。」

尚登、再び、握り拳で、
「っしゃ――――――っ。」

美琴、小さな声で、
「天春社長…。」

杏樹、
「これで…、なんとか…。」

ニッコリと尚登、また、
「ですよね~~。」
そしていきなりソファから立ち上がり、
「っしょ~~。では…。」
ふたりにまた右手を上げて、
「私は…、この辺で…。」

杏樹、そんな尚登に、困ったようでもあり、安堵したような気持ちで、
「お疲れ様です。」

美琴ももはや、諦め半分に、
「ふ~~ん。」

そして尚登、社長室から…。ドアを閉じて歩き出そうと…。
すると、目の前に…。
「おっと~~~。はは。お疲れ様です。」

尚登の目の前に…、大翔である。

大翔も尚登に、
「はは、阿刀田常務、お疲れ様です。」

そして大翔、
「…で…、どんな感じですか…???」

尚登、そんな大翔に、
「はは。ん~~。まっ、何とか…。頑張ってます。」

「ありがとうございます。」

尚登、そんな大翔に丁寧に頭を下げて、
「では、私は…。」


尚登は廊下を行く。
そんな尚登に大翔も頭を下げて。そしてドアをノック。

部屋に入ってきた顔に美琴、
「あら。」

入って来た人物に杏樹、僅かに顔を傾げて、目を丸く、そして口を窄ませて。

大翔、
「お疲れ様です。」

杏樹、軽くお辞儀を、
「お疲れ様です。」

「どうなってるかな…って、思って…。」





「さて…と。」
既に通話を切り、タブレットの画面を見ての美海、
「確かに。やりにくさは…、あるかも…。」
そして…、受話器を取って、番号を…。5回目のコールでようやく…。

「はい、日比谷~~。」

美海、
「お疲れ様です。東風です。」

電話の向こう、
「おや。ふん。どうしたの…???」

すると美海、一言、
「部長、出番です。」

その声に日比谷、
「おんや~~。お~もしろくなってきたじゃな~~い~~。」



その決定はすぐさま関係各部署に。

陣屋、美海からの電話を切って、
「おっと~~~。お呼びが掛かったようで~~。」
そして、にんまりとして、
「炙り出し…、掛けちゃうのかな~~。」

そして、こちらでも…、美海からの電話を切ってすぐに…。
「まさか…。動き出しましたね~~。扶桑トライアングル。どうなる事やら…。…財務の陣屋。それに、広報の長谷部に、システムの日比谷。」
下唇をビロンと…。
「個人的には、敵に回したくない、お三方…。さてさてさて。」
鳩崎、思わず電話に、
「おっかねえぞぉ~~。」




またしても、いきなり徴集を掛けられた対策室のメンバー。

都沢、海江田に、
「はっ…???システムの日比谷部長がぁ~~???」

海江田、
「あぁ。どうやら、ホテルに直に乗り込むって。」

葉子も紫に、
「主任…???」

紫、
「えぇ…。私もさっき、聞いた~~。」








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最終更新日  2022.08.06 18:39:05
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2022.08.05
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 大祐、そんな尚登に、
「えぇ。」

尚登、
「上海の…隣か~~。」

「…と、言うより、僕自身、北京…、行った事がないんですよ。…まぁ…、ホテルキャッスルチャイナ…。名前くらいは知ってます。…それに…、中国でも相当大きなホテルだって事は…。」

杏樹、北を見ながら、
「ごめんなさい、北取締役。詳細をメールで頂いて…、国際電話でも…。…けど、実際に会って話をしないと…。」

杏樹の話に大祐、大きく頷いて、
「…ですよね~~。…ただ…、私の口から言える事は…。…残念ながら…、その…、ホテルキャッスルチャイナの社長の顔すら知らないし、当然、会ったことも…。」

そこまで聞いて尚登、
「ふ~~ん~。」
そしてチラリと杏樹に目を…。そしてまた戻して…、大祐を見て、
「分かりました。」

一瞬、杏樹、尚登をチラリと見る。

テーブルの資料に目を落としている大祐、
「すみません。こんな話しか…、出来なくって…。けど…、とにかく、大変な状況になっている事は…、僕も…。」

杏樹、コクリと、
「えぇ…。」

椅子の背もたれに左手を止めたままで話を聞いていた美琴、
「分かった。ありがとう、北君。疑う様な事して、申し訳なかった。でも…、これは…、ホテル全体の…、私も…、もちろん、私の家族も…。洗いざらい、自分の過去を…。」

「えっ…???…と、言う事は…、大翔さんも…???」

その声に美琴、
「もちろん、主人と大翔は、私と専務の下、いち早く。対象は、このホテルの全社員だから…。」

大祐、そんな美琴の声に、口をガッシリと真一文字に…。そして…、
「分…かり…、ました。」

そして尚登、そんな大祐に右手を差し出して、
「ありがとう。とにかく、この状況、一刻も早く。」

大祐も、尚登のその手を握り、
「…ですね。はい。」


大祐は社長室を出て行く。


杏樹、少し納得できないような顔をしながらも、
「ん~~~。なんか…、釈然と…、しないんだけど…。」

そんな杏樹に尚登、
「えへ…???…まさか…、杏樹さん、大祐君を…、疑って…???」

「…と、言うか~~。」
杏樹、
「なんだか…、やたらと…、どこか…、言いたくない…と、言うか…、触れられたくない…、って…言うのが…、感じられるんですよね~~。」
するとまた尚登、
「えへぇ~~???いやいやいや。…そんな…バカな…。」

杏樹、腕組みをしながら、
「尚登さんの…、その…、疑いたくない気持ち…、は、分かります。確かに…。…でも、北取締役。中国から日本に来たのが小学生の頃。そして中学、高校、大学と、東京の六大学のひとつ、齋政(さいせい)大に入学。ここって、言わずと知れた、日本でも有名な法律を主に学べる大学。しかも…、国際ビジネスを…。」

尚登、その話に、目を丸く、そして、
「わお。」

「そこを卒業と同時にオーストラリアに2年間の留学生活。…この、2年間の留学生活が…、どうにも気になって…。国際ビジネス、学んで…、それから、何でオーストラリアに留学…???…でも、それに質問すると、こちらも、川峯取締役と同様に、私生活の事…、申し訳ないけど…、他人から…。そこまで言われると…、私も…、警察まがいの事は…。」

美琴、今度は椅子に落ち着き、
「確かに。私たちは、警察関係者でもないんだから…。そこまで深くは…。ある種のグレーゾーン。ただ…、それを言ってしまっては…、次の…、川峯取締役の…、同じような…私生活も…。」

尚登、今度は背もたれに背中を。そして腕組みをして、
「ん~~~。」


僅かの沈黙。

…けれども、その沈黙を破るように尚登、腕組みを解いて、そして体を起こして、
「でも…。このホテルにも、コンプライアンス部門はある訳です。しかも、その筆頭となるのが杏樹さん。」

杏樹、尚登を見て、
「そう…では…、あるんですけど…。」

「社長、直属。」
尚登、杏樹を見て、そして美琴を見て。

美琴、
「まぁ…。確かに…、企業に必要な…、経営理念、そして組織における法律、政策、並びに規制。ふ~~ん。」

尚登、
「それを…、規制…出来ないとあっちゃ~~。どうしようもないでしょ。」

杏樹、思わず、口をグンニャリ。

その時、いきなり尚登、
「あっ、そうだ~~。杏樹さん、社長~~。」

瞬間、杏樹も美琴も、尚登を見て、
「うん…???」

尚登、思わず、
「かかかかかかか。」

杏樹、そんな尚登を見て、両眉の先端を吊り上げて、
「尚登さん…???…常務…???」

美琴も、
「尚登…???」

尚登、ニッコリと、
「いるじゃないっすか~~。凄い味方が~~。コンプライアンスとしても~~。かかかか。」
尚登、杏樹を見て、美琴を見て、
「天春社長に、動くなって言われたんでしょう~~。」

咄嗟に杏樹、
「あっ。」








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最終更新日  2022.08.05 16:48:14
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2022.08.04
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 「けれども、幼い瑠唯には、苗字はそのまま長谷部で…。…そして…、その後…、5年後に、廿楽が生まれた。鳩羽会長の実の娘。」
そこまで話して陣屋、
「まぁ~~。繋がりはそういう事…、なんだけど~~。凄いのはここから。」

その声に紫も葉子も、
「…うん…???」

「そんな、鳩羽会長、確かに。宗謙の裏では慎まやかに…。してはいた…。…んだけど…。…でも、実際は…。」
陣屋、紫と葉子を見て、
「鳩羽会長、実は、経営手段はないの。全くと言っていいほど…。だから宗謙の前では、とにかく慎ましやかに…。なんだけど~~。逆に、人脈となると…、これがもぅ~~。宗謙以上。」

その声に紫と葉子、また目を丸く…。

「その範疇は、政界から財界まで…。」

瞬間、紫、
「す~~ご~~。」
そして頭をコクリと、
「はいはいはい。そういう訳か~~。」

葉子も、目を丸く、口を噤んでの、数回の顔を前に。

陣屋、
「まぁ~~。今回のこの件で、何かしら、長谷部部長も、自分の事…、明るみに出る事は、承知はしているはず。…とは言え、現実は…変わんないんだけどね~~。」
そこまで言って陣屋、
「まっ、彼女も、彼女で、賢いし、しかも…、強かであるしね~~。」

紫、また顔をコクリと、
「うんうんうん。確かに。長谷部部長、存在感、半端ないし。なんか、物凄い顏…、広いって感じだもんね~~。」
そして紫、
「まっ。ウチの部長も、その辺は…、負けてませんけど…。」

瞬間、陣屋、
「ふん…???」
そして、
「…と、言う事で、ふたりには、伝えておく。」

紫、
「分かりました~~。」
そこまで言って紫、
「あっ。この事、課長は…???」

「ふん…???学(がく)ちゃん…???…ははは。もぅ~~。と~~っくの昔~~。扶桑の片岡愛之助。あれで、とにかく、口は堅い。情報漏れなんて、まず有り得ない。」

その声に紫、ニッコリと、
「はい、分かりました~~。」

そして、部長室を出るふたり。

紫、ポツリと、
「へぇ~~~。そういう…事か~~。」

葉子も、数回頷いて、
「うんうんうん。な~~るほどね~~。」
けれども…、
「…って言うか…、私…、会長の顔…、実物では…、まだ…、全く…。」

「まっ。それを言ったら、私だって…。全然…。」
紫、
「そして…。社長の顔だって…、年に…何回…???」

葉子も、顔を傾げて、
「ですよね~~。」
そして葉子、紫に、
「…でも主任…。…どうして、部長は課長の事を、学(がく)ちゃん。課長や高村家の…通さんは、部長の事を姉御って…、言うんでしょうか…???」

そんな質問に紫、僅かに左眉を歪ませて、
「えっ…???」
そして笑顔で顔を歪ませて、
「い~~や~~。私も…、そこまでは…???…敢えて…、突っ込んだ…事も…、なかったよね~~。はは。…それが当たり前だって…、思ってたから~~。」

葉子、その返答に口を尖らせて、
「ふ~~~ん。」

「…って言うか、葉子…。…なんで、そんな事…、気になるの…???」

瞬間、葉子、目をパチクリと、
「やややや。え…っと~~。特に~~は…。ふん。まっ、部長が、さっき、学(がく)ちゃんって、言ったから…???」
顔を傾げて、
「…かも…???」
そして葉子、
「あっ、主任、それともうひとつ。」

紫、
「ふん…???」

紫に耳打ちするような感じでの葉子、
「例の…、結婚相談…。あれから、どうなったんですか…???」

その声に紫、一瞬目を丸く…。
「へっ…???」
けれども、
「あ~~~。」
そしてニッコリと、
「うん。まぁまぁよ。」

そして葉子、口を尖らせて、
「…でも…、誰なんですか…、その…結婚相談してる人の女性…って…???」

紫、口を捩じらせて…、
「ふん…。まぁ…。…と、言うか~~。実際、私も、相手が…、誰なのかは…、まだ…、知らないのよ。ただ、旦那から、結婚までの女性としての心構えや、女性の気持ち…、教えてやってくれって言われて…。…それで、いろいろと話に乗ってるんだけど…ねぇ…。」

口を尖らせたままで葉子、紫の話に数回頷いて、
「ふ~~~ん~~。」

紫、
「はい。仕事、仕事~~。」



そして葉子、自分の席に、
「お待たせ~~。」



そして…。

週が変わり、海外出張から帰ったふたり。川峯伊織と北大祐。
時間を置いての美琴からの支持で、杏樹から呼び出されて社長室に。

まずは北大祐取締役。杏樹と尚登の話に…。
「確かに。専務からのメールで詳細を知って、それから僕の過去の事をも専務にメールで…。」

杏樹、
「えぇ…。北取締役も、以前…、出身地が…中国…。」

「えぇ…。でも…、僕の出身地は、中国は中国でも、蘇州なんです。…しかも…、北京って…。」

尚登、
「えっ…???蘇州…。」









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最終更新日  2022.08.04 16:50:16
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2022.08.03
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手書きハート 営業推進部、コーヒーコーナー。

都沢、
「あの…、ポーカーフェイスの…???」

その声に海江田、都沢に、
「おっと~~。ヤッさ~~ん。それ、問題発言。セクハラになっちゃうぞ~~。」
コーヒーカップを持つ手でクィッと都沢に向けて。

瞬間、都沢、
「わっ。…おっと~~。危っぶねぇ~~。」

海江田、
「そっか~~。選さん、自分から豚箱に入ってくような、もんでしょ。っか~~。何とも…、言い得て妙。…そして…、出来過ぎ…かぁ~~。」

虎一郎、ふたりを見て、
「どぅなってんですかね。」

都沢、そんな虎一郎に、
「ん~~。まだまだ…。ようやく、図面が引けるかな…、まで、来たんで…しょうかね、課長…。」

「…って言うか…。名前が挙がってきたって、事は、確かだけど…ね。…でも、まだまだ…。」
そこまで言って海江田、ガラス張りの向こうを見て、
「まだ…、名前は上がっているけど…、まだ会えてない。しかも、話もしていない人も…、いるし~~。」

都沢、左手で項を撫でるように、
「なんですよね~~。」






輪湖の後ろで杉浦厚(すぎうらあつし)、思いっきり椅子を回転させて輪湖の方に、
「輪湖さん。草柳マスターズの提携、OKになりました~~。」

その声に輪湖、
「わお。ほんと~~。NICEじゃ~~ん。」

その時、陣屋、通路を歩きながら葉子に、
「ヨウちゃん、ちょっといい…???」
資料を一枚渡して…。

そして紫にも、
「紫~~。ちょっと、お願い。」

その声に葉子と紫、お互いに目を…。


そして部長室に…。

紫、陣屋に、
「部長…???」

陣屋、ふたりを見て、
「ふん。ほら、ヨウちゃん言ってた、マスコミ関係の話。」

紫、葉子を見て、そして陣屋を見て、
「あっ。あ~~、はい。」

「これも、ひとつ。今回の件の大きな防御のひとつにもなっていると…。…だから、話はしておかないと…。」

紫、顔を傾げて、
「…はぃ…???」

「実はね。」
陣屋、
「マスコミ関係。まっ、無論メディアもそうなんだけど…。全て、シャットアウトしているのは、あなたたちも知っている通りに、広報推進部の長谷部部長が動いている。」

紫、
「あ。えぇ…。確かに対策室でも長谷部部長、そんな話…、してましたけど…。」

「ただ…。敢えて言わせてもらうなら…。単に、長谷部部長ひとりが、そんな…、全て、マスコミやメディア、部長の権限だけで、そんな簡単には…。」

葉子、思わず口を噤んで…。そして、
「…と、仰いますと…。」

「実は…。」
腕組みしながら陣屋、
「そんな…、長谷部部長の裏には、もっと大きな力を持っている人物がいるの。」

瞬間、紫、
「大きな…力…???」

「えぇ…。それが…。天春鳩羽(あまかすはとば)。」

紫も葉子も同時に、
「天春鳩羽って…、前…天春会長の…。」
ふたり、共に目を見合わせて…。

陣屋、コクリと、
「えぇ…。天春…前会長の奥様。」

「…って…、前会長の…奥様って…???」
葉子。

紫も顔をコクリと、
「うんうん。うんうんうん。」

「えぇ。天春現、扶桑の会長。鳩羽会長が、全てのマスコミ関係、そしてメディアまで今回の件、遮断させてる。」

紫、
「えっ…???えぇぇぇぇ…???いや…。でも…。はい。天春会長が…、えぇ。…それは、分かりましたけど…。でも…。どうして…、長谷部…。」
そして紫、葉子を見て。

葉子も顔を傾げて…。

そんなふたりに陣屋、ニッコリと、
「うん。確かに。そうなっちゃうよね~~。…と、言う事は、この話は、まだ、ふたりとも、知らない…か。あの情報通の、戸倉尚子も知らないはず…だから…。ふたりが知らないとなると…。」

葉子、目をキョトンと、
「えっ、えぇ~~。多分…。…???…ん…???えぇ…???」

「実は…。長谷部部長…。…っと、これは…。いぃ…。他言無用。この件についてだけの…、情報だから…。」

紫も葉子も、
「あっ。はい。分かりました。」

「長谷部瑠唯。実は彼女、天春宗謙の…、愛人の子、なの。」

途端に紫、目を真ん丸に、
「うそ―――――っ!!!」
と、同時に両手を口に。目をキョロキョロと、
「…すみま…せん。」

葉子も目を真ん丸に。ただ、声は出ずに。

「けど…、長谷部部長の母親、つまりは宗謙の愛人は、瑠唯さんが生まれて間もなく病気で命を絶った。とっても優しい女性だったと言う話。しかも、人間が出来ていたと言う。鳩羽会長、その当時、自分の姉のように、その愛人を慕っていたそう。…けれども、その愛人が産んだ子供の父親が自分の夫だと分かって。苦しんだんだそう…。」

紫も葉子も、黙って話を…。

「…で、鳩羽会長、苦しんで、悩んだ結果…。自分で育てようと…。」








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最終更新日  2022.08.03 06:33:50
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2022.08.02
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手書きハート 翌日、また百貨店扶桑、財務企画室。朝から部長室で…。

陣屋と紫、葉子に、
「えっ…???」
「それって…、マジで…???」

蔵井氏も、
「おやおや。そんなところでも宮越弁護士…。」

葉子は、
「部長たちは、その投資話…???」

紫、
「ふん。いつものとこ。」

その声に葉子、
「あ~~。はい。なるほど…。」

陣屋、腕組みして、
「まさか…、宮越弁護士、ホテルの顧問でありながら、扶桑の顧問だったなんて…。まっ。確かに…、経営者と重役しか知り得ない。よね~~。」

「あっ。それと私…、ちょっと、引っ掛かる事があるんですけど…。」

そんな葉子に紫も陣屋も蔵井氏も、
「うん…???」

「おかしいな…と、思ったのが…、週刊文脈で、あれだけ報じられた記事…、なんだ…けど…。あれから随分経ちますけど…。でも…、それほど…、と、言うか、全く、ホテルにもマスコミ関係、メディアの取材と言うか…、報道カメラも…、何も…。…全く…、何もなかったと言う…、そんな印象、受けてるんですけど…。普通なら…。」

その話に紫も、
「あっ。そういえば…、ホテルに行っても、そんな光景、見ないし…。それに、鶴来社長や久留巳専務や阿刀田常務も、そんなマスコミ関係の話…、全く…。」

その声に陣屋、ニッコリと、
「ふふん。まね~~。…けど…、その話しちゃうと、ちょっと長くなる~~。おぃおぃ…。ねっ。はい。とにかく、情報共有、ここまで…。始めるよ。」

3人、
「はい。」






社長室では…。

美海から宮越の話を聞いての廿楽、
「宮越先生…???…へぇ~~。そんな名前まで…、出て来た~~。まっ。確かに、扶桑の…、顧問弁護士。ホテルの方もそう。かなり長いよね~~。お付き合い。」

美海、
「えぇ…。」

「前社長の父の代から…だから~~。かれこれ…、30年…。」
そして廿楽、
「まっ。噂は聞いてるわ~~。弁護士の他にも、投資家の顔もあるって…。ただ…、もし…、何かしら…、警察沙汰…に、でも、なれば…。ウチの顧問は降りて頂く…。当然、ホテルの顧問もだけど…。」
そこまで言って廿楽、
「でも…、それ以前に…。」
窓際からクルリと…、美波を向いて、
「堀蔵法律事務所…、とんでもない騒ぎになるんじゃ…、なくって~~???…シニアパートナー降格…どころか…、事務所自体が、信用問題で…、社会から…、追放…。」
そして廿楽、
「まっ。そうならない…までも…、美海、一度、宮越先生…、アポ、取っておいてくれない…???」

美海、その声に一礼をして、
「畏まりました。」






「朝、俺も話、聞いたけどさ、都沢主任に…。ホテルの弁護士がウチの弁護士って…。しかも、取締役とつるんでるって…。」
虎一郎。

昼の社食である。

輪湖、そんな虎一郎に、
「いやいやいや。何々、勝手に~~。その…、つるんでるって表現~~。」

「いや、でも…、結構、キナ臭すぎねぇ…???」

そんな虎一郎に葉子、口を尖らせて。

輪湖、
「あは。今の発言。秀美ちゃんと同じ事言ってる。キナ臭い、なんて。」

途端に虎一郎、秀美を見て、
「あっ、ほんと…???」
ニッコリと。

その瞬間、輪湖の左手が虎一郎の後頭部をパコ~~ン。

瞬間、虎一郎、
「痛ぇだろ。」

「でもさ~~。」
葉子。

隣の秀美も、秀美の向かいの輪湖も葉子を見て、
「うん…???」

秀美、
「どうしたんですか…、葉子先輩。」

「どうしても、気になるんだよね~~。」
葉子、おかずを食べながら空を見る目で…。

虎一郎、
「何が…???」

葉子、ポツリと、
「出来過ぎ。」

輪湖、
「出来過ぎ…???」

瞬間、秀美が、
「あ、あ~~。な~~るほど~~。」

輪湖、いきなり、
「何々…???秀美ちゃんまで…。」

秀美、目をパチクリさせながら、
「つまり~~。宮越弁護士みたいに~~。法律事務所のシニアパートナーまでの地位にいる方が~~。仮に、裏の投資家って言う線で考えてみても~~。そんな…、すぐにでも名前が挙がるような…事、する…???」

その話に輪湖も虎一郎も、口を尖らせて、秀美の話を…真顔で…。

「…しかも…。」
秀美。
「もし、仮に、M&Aだと、分かっていても…、弁護士ですよ。そんな…、石橋を叩いて渡るような…。…もし…、万が一…、なんて事があれば…、それこそ、シニアパートナーどころか、法律事務所そのものが…。」
秀美、目の前で両手の平を、
「ドカ~~ン。」

輪湖、いきなり、
「え~~~???」

虎一郎も、
「おっと~~~。」

葉子、
「だからさ~~。普通…、そんな…敏腕的存在がさ。そんな事…、自分から豚箱に入ってくような、もんでしょ。」





「かっかかかかか。」
いきなり海江田。

都沢も、
「へぇ~~~。彼女、選さん、そんな事…???」
虎一郎を見て…。








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最終更新日  2022.08.02 11:02:23
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2022.08.01
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手書きハート 葉子たちが帰った後、そのままカウンターでタブレットを見続けている獏。
匡子も、客の帰った後のテーブルを片付けながら…。

そして、また店のドアは開き客が入って来る。匡子、
「いらっしゃい…。あら、こんばんは~~。」

客はいつもランダムで店に来る大学生である。

「ども~~。匡子ママ、パソコン、使っていい…???」

その声に匡子、ニッコリと、
「どうぞ~~。準(じゅん)ちゃん、コーヒー…???」

「すんません、お願いします。」
「OK~~。サブちゃん、準ちゃん、コーヒー。」

その声に佐武郎、コクリと。

匡子、カウンターに戻って、トレイにグラスを…。

獏、そんな大学生風の男性を見て匡子に。
「へぇ~~。大学生…???」

匡子、獏に、
「うん。」

「アルコールじゃなくって、コーヒー…なんだ~~。」

匡子、そんな獏に、
「ふん…???いやいやいや。彼、単に、アルコール、ダメなの。一口飲んでいきなりパタン。」

その声にいきなり獏、
「うそっ!!!」

「ほんと。」
「え~~~~???…マジで…???…いやいやいや。見るからに、体育会系…。ラグビーか柔道。若しくは…レスリング…。」

そんな獏を見ながら匡子、
「ふふん。」
ニコニコと。

確かに。その大学生風の男性がいる席…、何かしら…、椅子もテーブルも小さいように…。






こちらは、バーニクラスでの鳩崎。
今まで一緒に飲んでいた知り合いと別れ、またしみじみと…。

その時、
「ここ、よろしいかしら…???」

その声に鳩崎、ふと顔を左斜め上に…。
「おっと。これは、これは…。」

「たま~~にはね、こういうところでも、いいかな~~、な~~んて、思ったりして…。」

鳩崎の左隣の椅子に収まったのが、日比谷汐里(ひびやしおり)。
百貨店扶桑、システム企画部長である。

鳩崎、
「かかか。まさか…。ここで日比谷システム企画部長に会うとは…。」

バーテンダーの兼重、
「いらっしゃいませ。…いつもの…???」

その声に鳩崎、
「へっ…???…いつものって…???…マスター…???」

兼重、そんな鳩崎にニッコリと…。

日比谷、ニッコリと、
「えぇ。お願い。」

兼重、
「畏まりました。」
そして、
「お客様…、こちらへは、以前にも、2度ほど…。」
笑顔で兼重、
「残念ながら、その時は、何故か、鳩崎様は、いらっしゃらずに…。」

鳩崎、目を丸く、
「おやおやおや。」


「…で~~。どうなんですか~~。横浜トランキルマンヘブンズホテル。…みんな、躍起になっているようだけど…。」
一拍置いて、
「まっ。陣屋と長谷部からは逐一、情報は入ってはいるけど…。中々どうして…、財務企画や営業推進とは違って、ウチには、窓口がありませんから…。」

そんな日比谷に鳩崎、
「いやいやいや。ご謙遜を…。陣屋部長と長谷部部長からの情報があるだけで…。」
「まっ。確かにね~~。陣屋に任せておけば…。それに…、マスコミ関係は長谷部がガッチリと…。」

そんな日比谷に鳩崎、
「おやおや。」

「鳩崎部長も、ご存じでしょ。」

いきなり鳩崎、
「えへ…???…と、仰いますと…???」

「今更…、ですけど…。」
「は…ぁ…。」

「天春と長谷部…。」

鳩崎、チラリと日比谷を見て、
「え…ぇ~~。些少の事は…。」

兼重が、日比谷の前に…、
「お待たせ致しました。」
ワインを…。

日比谷、
「ありがとう。」
そして日比谷、鳩崎にグラスをかざして、
「乾杯。」

鳩崎も日比谷のグラスに…、
「乾杯。」





午前1時。歯磨きをしている鳩崎に、
「おとうさ~~ん。トイレ、使ったでしょ。んもぅ~~。」
娘の愉理子(ゆりこ)である。現在大学2年生。

その声に鳩崎、
「はぁ~~あ~~???…なんでおとうさん…???…おかあさんかも知れないだろう~~。」

パジャマ姿で風呂場の隣の洗面所に、怒った顔で腕組みをして愉理子。
「おとうさんです。」

歯磨きをしながら鳩崎、娘に、
「あんれ~???」

「この家には、おかあさんと私、そして男性のおとうさんしかいないのぉ~~。」

鳩崎、
「おええ…???」

「便座…、上げっぱなしなんですけど…。」

瞬間、鳩崎、目をキョロキョロとさせて…。娘に、頭を僅かに、コクリ、
「わ…、うあった…。おめん。」

愉理子、ぷぃとしながら、
「もぅ~~~。」


鳩崎、洗面所でうがいを…。

すると、2階の方から、
「うるさいよ。もぅ~。真夜中なんだから~~。」

鳩崎、今度は目を止めて…。一言。
「ごめんなさい。」




そして、寝室に…。眠っている妻を起さないようにゆっくりとベッドの中に…。
そして、静かに、
「いつも…、すみませんですね~~。」

そして、程よくベッドの中で落ち着いた…矢先に…。
寝返りを打つ妻の右腕が鳩崎の顔を直撃。鳩崎、思わず、
「いぢ。」








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最終更新日  2022.08.01 06:35:43
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2022.07.31
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手書きハート 葉子、いきなり匡子に顔を上げて、
「匡子さん、お店にタブレットってあります…???」

葉子の声に匡子、
「あっ。えぇ…。あるけど…。」

佐武郎が棚から…。

匡子、
「あっ、うん。ありがと。」
そして葉子に、
「はい、どうぞ~~。」

葉子、
「ありがとう。」
そしてタブレットを起動して、あるキーワードを。
そして、表示されたページをスワイプして、ある記事に指をトン。
「はい、これ。」

表示されたページには…。
「栃木県日光市に5000万の投資。介護施設、有料老人ホーム新設。短期利用の設備も整っており、新設以来2週間で満床となる…。」
獏。
「写真は、施設長の永村倫宣(ながむらみちのぶ)氏と、投資家でもある弁護士の宮越耀司氏。…って…。」
獏、葉子を見て、
「うそ…???…宮越弁護士って、弁護士でありながらも、投資家…???」

そして葉子、隣の秀美のスマホをチラリと見て、また新たに検索。そして、
「…っと、あった。はいこれ。秀美ちゃんが探した~~。」

獏、
「どれどれ…。」
そして…、また画像を見て、
「二子玉に居酒屋新店舗誕生。店のオーナーは元プロ野球選手、大日アニマルズの川窪捕手。引退から解説者を経て居酒屋のオーナーとなる。新店舗に投資した宮越耀司氏との握手の写真。」
そこまで言って、
「えぇ~~~え…???…なんと、なんと…。宮越弁護士、投資家~~???」

輪湖も、
「わお。なんと。とんでもない事実~~。」

秀美、
「なんか…、投資でも、かなりのビッグマネーが…、動いていそうな…。」

「ただ…。弁護士でもあるんだから…。…と、言うよりは、そっちが本業。…でも、必ずバッグには税理士…。」
葉子。

獏、
「ふ~~~ん。」

「じゃなきゃ、今頃、多分、所得税法違反で…。」
秀美。

「その辺は…。さすがに…弁護士。しっかりと防御は…。」
タブレットを見ながら葉子。

「それにしても…。」
獏。
「…まさか…、ここまで…。」

葉子、画面を見ながら、
「…でも、これが…、ホテルのM&Aに繋がる…、というのには、まだ、信憑性が…。私たちの、勝手な解釈、そして、単なる憶測にしかならないから…。」

「うん。まっ。けど…。」
獏、ニッコリとして感服したような表情で、
「凄いね~~、選さ~~ん。ホテルの社員の個人情報…???履歴書と言い、今回の、この…。」
タブレットの画像を見て、
「投資と言い。凄いインスピレーション。着眼点…???…いや…、洞察力…???」
そこまで言って獏、葉子の隣で、丁寧に頭を下げて、
「感服しました。」

そんな海江田を見て葉子、咄嗟に、
「えっ…???…あっ。へっ…???やだ。課長~~。」

輪湖、そんな海江田を見て、
「かかかかか。課長~~。そこまでするぅ~~???」

秀美は秀美で、僅かにほんのりと顔を赤らめて…。

葉子、そんな海江田に、
「か…課長~~。ちょっと…、止めて下さいよ~~。」

匡子は思わず獏を見て、
「ぷっ。」

獏、途端に、顔を上げて、
「えっ…???…あ…。はは。いやいや。」
自然に左手で頭の後ろを撫でながら…。
「あっ。いや…。ごめん。なんだか…、嬉しくってさ。」

瞬間、葉子、
「えっ…???」
そして獏、葉子に、
「ありがとうね~~。」

すると葉子、また、
「えっ…???」
思わず、身体の中、こころの中に感じる素直な相手の気持ち。

不思議と、自然に、海江田の言葉がそのまま体の中に入ってきての心地良さ。
…と、言うのも、葉子自身、生まれてこの方、異性から、自分の事で、「嬉しい。」とか、
「ありがとう。」の感情に触れた事がなかったのだった。
ただ、父の稜平の言葉は、生まれてからずっと聞いてはいたが…。

その他、幼少時代から小中高、大学…。そして現在に至ってまで…。一度も…。
ただ、今の職場の蔵井氏だけは、別ではあったが…。
常に今まで、過去の葉子に対しては明らかに無視か羨望の目で、気持ちで見られてきていた。


匡子、葉子を見て、
「ヨウちゃん…???…どうかした…???」

一瞬、葉子、自分を呼ばれたと言う感覚がなかった。
わずかに目をキョロキョロと…。

そして、
「えっ…???…あっ…。いや…。はは。なんでも…。」

そんな葉子を見て、獏、ニッコリと…。


「ふぁ~~~。そろそろ、帰ろぅ~~。眠くなって来ちゃったよ。」
輪湖。

秀美も腕時計を見て、
「わっ。ほんと。もう11時。やぱい、やばい。」

葉子も、
「うんうん。だ~~ね。」
そして、
「課長、じゃあ、私たちは…。」

そんな葉子に獏、右手を肩まで、
「おぅ。お疲れ様。」
そして、もう一度、
「ありがとうね。」

その声に葉子、珍しく、僅かに笑顔で、
「はい。」

そして匡子、その葉子の…、僅かな笑顔を見逃さなかった。
そして、匡子も、「…ん…???」








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最終更新日  2022.07.31 08:59:43
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2022.07.30
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手書きハート その声に秀美も輪湖も、そして海江田も葉子のスマホに体を…。
輪湖は自分の椅子から離れて葉子の背中に。葉子の両肩を抱くように。

そして匡子も顔を前に。

秀美、スマホの中の画像、その顔を見ながら、
「へぇ~~~。なんだか…、伊藤博文って、感じ…、私には、受けるんだけど…。」

輪湖、頷きながらも、
「うんうん。そんな感じ、あるよね~~。」

獏も、
「ふん。確かに。そんな風にも、見えるよね~~。」

輪湖、
「それにしてもさ~~。」
葉子の右側から右手を、そして画像をスワイプさせて、
「この女性…???」

葉子、
「うん。」

「すんごい、奇麗な人よね~~。女優かモデル~~。」

その声に秀美も、
「うんうん。私もそんな風に感じる~~。」

葉子、口を真一文字にも、少し緩めて、
「あ~~。うん。やっぱ、みんな、そんな風に見えるんだ~~。確かに。うん。だ~~ねぇ~~。」

匡子、
「へぇ~~え~~。」

店のドアが開く。

匡子、すぐにドアに顔を、
「いらっしゃいませ~~。」





そして…、こちらは…。名古屋からの東京に向かっている新幹線の中。

時計の針は既に22時を回っている。窓際の席でシートに体をグッタリとさせながら、
時折目を開けて左手を前に…。時計を見ての虎一郎、
「22時13分。…って。…腹減ったな~~。」
そして右を見て…。今度は左の真っ暗な絵を見て、思わず、
「はぁ。…今頃、あのふたり…。いや…。4人か…。どっちにしても、課長、いんだろうな~~。」





そして…。

「さて…。では、帰りますか。」
先に立ち上がった陣屋と紫を見ての蔵井氏。

陣屋、
「それにしても、ビックリだよね~~。その…、宮越さん…???…弁護士…???ウチの顧問弁護士も…、だなんて…。いやはや…。」

紫も、頷いて、
「うん~~。」

「でも…、まっ。」
バッグを左脇の下に挟んで、
「これで…、隠れていたピースが…、少しずつ、増えてきたと…。」

口を噤んで紫、そして頭をコクリと、
「…ですよね~~。」

通は通で、
「まっ。先は…どうなるか、分かんないけどさ~~。とにかく、何か、情報、入ったら、教えたげる~~。」
そして通、3人に、
「けけけ。負けんなよ。」

陣屋、そんな通に、ニッコリと、
「分~かってる~。」

紫も、
「うん。」

蔵井氏、
「では。ご馳走様。」

通、
「おぅ。行っといで~~。」




輪湖、
「ふぅ~~。今日も、しっかりと、仕事~~。そして~、しっかりと食べたし~~。」
そして佐武郎を見て、
「サブちゃん、ご馳走様~~。」
佐武郎にニッコリと…。

料理を作っている佐武郎、そんな輪湖にニッコリと、そして頭をコクリと。

その時、
「あっ。…そういえば…。」
葉子、

「うん…???」
獏、
「うん…???…どうかした…???」

葉子、ふと海江田を見て、
「課長…。」

「ふん…。」
目をパチクリと獏。

葉子、頭を傾げながらも、
「川峯取締役…、投資で…、失敗したって…。」

「あ~~、うん。確かに…、そう…言ってたね~~。…でも、それが…、何か…???」

瞬間、秀美、
「あっ…。もしかして…。」

輪湖、そんな秀美と葉子を見て、
「ふん…???…どしたの…???」

秀美と葉子、
「え…と…。」
「うん。…ちょっと…ね。」

獏も目をキョロキョロとさせて…。そして腕組みをして…。そして眉も少し歪ませて…。
「投資…、かぁ…。」

輪湖、
「投資…???」

秀美と葉子が、あれこれとスマホで検索。
ふたり、共にスマホには様々なキーワードを…。
表示されれば即座にチェック。そしてスワイプ。
しかも、ふたり、共にその早さ。

葉子の隣の海江田も、飲んでいたビールを思わず、
「ぶっ。」
目をパチクリと。

目の前で見ている匡子も、目を真ん丸に、そして口を窄ませて、小さな声で、
「凄―――――っ。集中力、半端な~~。しかも、早いって…、何…???」

そしてふたりの目は小刻みに動く。けれども…。

輪湖だけは、
「おっと~~。かかか、秀美ちゃんも~~。負けてないねぇ~~。」

「…って、輪湖…???…ヨウちゃんって、いつも…こんな…???」

その声に獏も輪湖を見て、
「……。」

そんな輪湖、ニッコリと、
「そうだよ。へっへっ~~。財務の選葉子を舐めたらアカン。」

獏、頭を振り、
「いやいやいや。凄ぇや。」

そして、葉子が最初に、
「…ん…???」

そして、2秒ほど…、一拍置いたように、今度は秀美も、
「あっ。」

そして輪湖も、
「えっ…???」

獏、
「ん~~~???」

葉子、ポツリと、
「裏の顔…かな…???」
顔を傾げる。

秀美も秀美で、
「なんだか…、キナ臭い。」

葉子、秀美を見て、
「そっちも…???」

「えぇ…。」

獏が、
「えっ…???はっ…???…って…???…一体…何…???」








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最終更新日  2022.07.30 06:43:06
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