2018/10/19(金)06:24
「ホッとするんだと思う。」
スマホを片手に相手と会話をしながら、
悠宇がドアを開き、開いたドアから店の中に、
「あぁ~うん。分かったありがと。チェックするからオフィスにファックスお願い。それから私のスマホにも画像、送ってくれる~。」
由香里、カウンターの洋造と和弘に目で合図をしながら。
そしてスツールに座っている若を見て、にっこりと、そして右手を挙げて。
悠宇がスツールに座って由香里の腰に手を当てて座るのを助ける。
「はい。…じゃ、先方さんにも確認取って置いてくれる。うん。お願い。はいは~い。」
和弘、
「お忙しいようで…。お疲れ様です。」
そんな和弘に由香里、
「ふぅ。」
若も、
「お疲れ様です。由香里さん。悠宇さんも。」
にっこりと。
「おぅ。若~~。」
若の肩を抱いて、
「とにかく、可愛い子だよ~この子は~。なんだか…、若の顔見るだけで、癒されるよね~~。んふ。こんにゃろ、こんにゃろ。」
若、顔を赤くして、
「ありがとうございます。」
「あれ…???でも…若、今日…、ひとり…???」
そんな由香里に、
「あっ、いえいえ。心さんと待ち合わせで…。先に行っててって言われて…。」
「ふぅ~~ん。」
そして由香里、
「さてと。」
和弘の顔を見て、
「ワコウちゃん。」
和弘、
「はい。」
「引き受けてくれて。うん。ありがとう。」
「いえいえ。…僕の方こそ。よろしく…、お願いします。」
「くくく。夕美子から…お尻…叩かれたか…。」
その由香里の声に和弘、
「あ~~、いや~~。ははは…。まっ…そんなとこで…。」
「ねぇ~~ワコウさん。ん…。ふふ。」
にっこりと若。
そんな若に由香里、
「…ん…???何…若ちゃん…???」
若、
「ん~~~???ふふふ。」
由香里、
「洋…造…さん…???」
洋造、そんな由香里の顔を見て、にっこりと…、
「まぁ~~。なんだな…。ようやく…。彼氏いない歴も…、更新ならず。…ってか~~。かかかか。」
その声に由香里、
「え――――――――っ。うそ!!!あんにゃろ、私にまだ、何~にも…。」
洋造、
「まっ、それどころじゃなくなっちまったからなぁ。」
「ええええ…???」
ふと考えて由香里、
「あぁ~~。なるほど…、例の三ツ星…、ジュン・ジョルジュか…。藤見…朋花。」
「えぇ…。」
和弘。
「新條さん、何かしら…物凄い心配してて。申し訳なくって…。」
「な~に言ってんの~。夕美子、心配したいのよ~。」
和弘、
「えっ…???」
「夕美子、ワコウちゃん。可愛くって仕方ないって顔…してるもん。見てりゃ、分かるよ。多分、ワコウちゃんといる時、もの凄い素になれるって顔してるよ。ホッとするんだと思う。」
和弘、
「由香里…さん。」
「だって、私も同じだもん、悠宇とじゃなきゃ、ホッと出来ないし…。」
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