2019/09/15(日)06:08
「この前、ひとつ、言い忘れた事…あるんだけど…。」
夕方、一枚のファックスを翠に橙、
「チーフ、姫宮さんから納品伝票のファックス、届きました~~。」
翠、
「は~~い。ありがとう~~。」
そして、そのファックスを見て翠、
「うんうん。順調、順調。初回分納、OK。」
「…けど、凄いですよね~~。発売前から、予約だけでも、凄い数字。」
橙。
「うん。さすが、ロンドよね~~。国内のみならず、海外からも…、なんだもん。どのくらいのシャア、持っているのか…。」
「あ~~、みどみど。さっき、ユッキから電話あって…。あんた、会議だったから…。今日、ちょっと遅くなりそうだから…、直帰するって。」
自分のデスクから椅子を後ろにスライドさせて万美。
パソコンの画面を見ながら翠、
「は~~ん。うん。了解。」
そして翠の椅子と自分の椅子をピッタリとくっつけて万美、翠の左肩を右手でポンポン、
「ねね、みど…。」
「ん~~~。」
キーボードで文字打ちしながら翠。
「あのさ。この前、ひとつ、言い忘れた事…あるんだけど…。」
周りを見ながら小声で万美。
翠、パソコンの画面、そして図表にポインターを合わせてドラッグ。
「ん~~。何々…???」
翠の耳に、数センチまで近づけて、口を動かす万美。
その声を聴いて翠、
「えっ…???」
一瞬にして、目と指が止まる翠。
「うそ。」
万美、
「ほんと。彼、自分の口からそう言った。」
翠、小声で、
「…遊馬…巽…。右足骨折で、入院。高校生の時…。」
万美、
「もしか…する…と~~。」
一瞬にして、あの時の病院の屋上での記憶が頭の中に、走馬灯のように…。
翠、
「ユウマ…。」
けれども、無理に思い出そうとすると…、何かしら、顔がぼやけて思い出せない。
「あ~~。みど、手ぇ~~止まった~~。くくくく。」
キーボードの上で左手。そして右手はマウスを掴みながら、
「えっ…???えっ…???…んもぅ~~。万っ!!!」
その声に向かいの尋音、
「…ん…???」
そして隅の席の橙、頭を傾げて、
「…???」
万美、
「キャッハハハハ。ドンマイ。」
「何が、ドンマイよ~~。」
取引先の相手との打ち合わせが、相手の都合で2時間遅れに。
千慧に連絡して、そのまま時間を潰すことに。
薫郎、
「やれやれ…。あと…1時間。」
近くの店舗を巡って、ショップのアイテムをいろいろとチェックしていた薫郎。
そして、手にするアイテムを見ながら、スタッフの顔を思い出し、
頭の中で、イメージしていたのだった。
空いている席を外から見て、コーヒーショップに入り、
「とにかく、連絡待つしか、ないかぁ~~。」
椅子にどっかりと落ち着いて辺りを見渡す薫郎。
そんな時、玄関から入ってきたひとりの女性。
後ろにはひとりの男性。ひとりの女性。薫郎の席に近づく。
薫郎、
「わお。凄っ。かっこいい~~。」
まるでモデルのような歩き方。その女性が首に巻き付けているスカーフ。
そのスカーフを見て薫郎、
「あっ。」
女性が薫郎の席を通り過ぎる。
薫郎、
「思い出した~~~。」
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