2020/08/07(金)06:14
瀧澤、優しく木綿子の頭を撫でて…。
「…けど…。アクション映画が好きで、よく見るって…言っても、それが…、実際、自分も同じようにって…。」
腕組みしながら勇喜雄。
「それが…、尾田君には…出来た…。か…。」
康。
「凄ぇな。」
「翔が、そんなんだったら、見た目からも…。まっ、納得できるんだが…。」
内海。
そんな内海に瀧澤、
「また、庸ちゃん…、つまんない事、言って。」
内海、一瞬詫びるように、
「こ…これはまた…つい…。」
翔、目を真ん丸く、そして唇を一文字に…。
瀧澤、
「あっ、翔。ごめん。そんな風に言ったつもりじゃ…ないんだけど…。」
康と勇喜雄、途端に、
「ぷっ。」
翔、途端に瀧澤に右手を振って、
「いえいえ。」
「とにかく、ユッコをこんな目に遭わせた…、その人たちは、警察が…。」
その時、木綿子の顔が…、
「ん…、ん~~。」
奈都美、
「ユッコっ!!!」
一同、
「ユッコ。」
「おぅ。」
「気が付いた。」
「目ぇ覚めた。」
「菱川。」
目を開けて木綿子、
「みんな…。…わたし…。」
瀧澤、優しく木綿子の頭を撫でて…。
木綿子、
「部長…。」
「うんうんうん。ゆっくり。ゆっくりとよ…。もぅ…大丈夫。」
そして木綿子、左を向いて、
「ナツ…。カンちゃん、トモさん。翔…。尾田ちゃん。課長…、ダイさん…、ムラさん…。え…っと…。」
瀧澤、
「伸永のお姉さん。池辺梨花さん。」
梨花、
「初めまして。伸永の姉の池辺です。」
木綿子、
「ぶ…、部長…。私…、身体…。動かない…。」
瀧澤、
「うんうん。動かない。うん、今は…。身体…、休ませてあげて。」
「私…、あれから…。」
その瞬間、今度は目を閉じて、そして顔を赤らめて、閉じた目尻から涙が、
「うっ。うっ。うっ。う…あ~~~。」
奈都美、葉月、そして朋代も目を赤くして涙を流す。
「ユッコ。」
「ユッコ。」
「ユッコ…。」
瀧澤もほんのりと目を潤めて、ガーゼのしていない木綿子の右頬を撫でて、
「うんうん。泣いていいよ。泣いていいよ。思い出しちゃったんだもん。」
木綿子、
「わ~~~~。」
そして数秒後、鳴き声が低くなり、
「ひっ。ひっ。ひっ。…ん…。あ~~。ひっ。ごわがっだ…。ごわがっだ…。ひっ。ひっ。あ~~。」
奈都美、涙と鼻水と…。
「ユッコ~~。」
翔、
「クッソ~~。」
康と勇喜雄、
「ん~~~。」
厳しい表情。
内海、壁に背中を、
「…ったく、なんで…。」
目尻から涙が伝う瀧澤、けれども笑顔で、
「うんうん。ユッコ。」
少し治まったのか、木綿子、やっとの声で、
「あの子は…???」
瀧澤、
「ん~~???大学生の…???」
「うん。」
「大丈夫…。うん。強く、腕…掴まれたようだけど…。今…、警察で…事情聴取。…でも、ユッコ…あなたは…。」
木綿子、天井を見つめて、
「そっか~~。あの子…大丈夫だったんだ…。」
そこまで言って木綿子。
「えっ…???私…???」
顔だけ動かして…。
「今は…薬で、体…何も感じないと思う。」
悲しくも、微笑ましい顔で瀧澤。
「ユッコ…、大けが…負っちゃった。」
木綿子、目をキョロキョロとさせて…、
「…???」
木綿子の右手を握っている瀧澤。
「左手…、痛めてる。そして…、左足も…。」
木綿子、
「えっ…???」
静まり返る室内。
木綿子、
「部長…???みんな…???ナツ…???カンちゃん…???トモ…さん…???」
康、
「左手…、断裂…だそうだ…。」
ベッドの奥の方から聞こえる内海の声。
「菱川。左の足…、折れてるんだと…。」
木綿子、
「へっ…???」
瀧澤、涙目になって…、
「…うん。」
木綿子、力なく、そして頭をゆっくりと枕に…。
そしてまた目を閉じて、閉じた目尻から涙が伝う。
「そっか…。…全然、感覚…ない。」
奈都美、
「ユッコ…。」
葉月、声を大きく、
「ユッコっ!!!」
木綿子、
「私…、あれから…。」
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