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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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2022.07.11
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カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート その事実を知った美琴、杏樹に、
「まさか…。ここに、過去、中国に関わっていた。…いえ…、出生地が中国、しかも北京の人物がいたなんて…。それよりも何より、尚登までが中国…。信じられない。」

杏樹、美琴の声に、
「えぇ…。私も本人から聞いて驚いて…。履歴書には中国の事は何も…。本人からすれば、日本に来たのが13歳。日本の中学に編入してそのまま。履歴書には確かに、日本の高校からの記述でしたから、現住所のみで…。」

美琴、
「まさか…、尚登が…、中国、北京出身。」
いきなり背中に冷たい汗を感じる美琴だったが…。
「でも…。尚登…以外にも、中国人…。」

その声に杏樹、
「えぇ。取締役の北大祐(きただいすけ)。」

美琴、腕組みしながらも右手親指で下唇を撫でながら…。
「北…、大祐…。」

「同じく、北取締役も…、中国は北京出身。年齢こそ常務とは異なりますが、小学時代に日本に。そしてそのまま日本に帰化。」
杏樹。

美琴、窓から振り向いて、
「そして…。もうひとりは…???」

その声に杏樹、
「はい。取締役の、川峯伊織(かわみねいおり)。」
そして杏樹、
「残念ですが…、社長が一番お気に入りの取締役の…、川峯さん。」

「えぇ。あの人は…、正に、ホテル業に関していえば、プロフェッショナル。経営手腕、抜群の…。宮越耀司(みやこしようじ)弁護士の紹介で…。」

杏樹、
「えぇ…。宮越先生から、ビジネスセンスは抜群、何と言っても、経営手腕が見事。マカオでは知らない企業人はいないほど。…と、絶賛されて…。…でも、そんな人が何故、日本に…???…けれども、その事を尋ねると先生も川峯さんも余り良い顔をされないので…。家族関係でもあるのか…との噂が専らで…、ホテルでは、封印されているほど…。」

美琴、
「確かに…。ビジネス界で言えば、正に、現代版ワーキングウーマン。」
そこまで言って美琴、
「でも、伊織にしても、そんな…、大胆な事、出来る。…いいえ…、逆に、男性だったら、尚登。女性なら伊織。それほどまでに愛されてるでしょう、伊織も~~。とにかく腰が低い。」

杏樹、美琴の声に、
「えぇ。」

そして美琴、
「分かったわ。まず、とにかく、扶桑の東風さんに連絡して頂戴。結果が出た以上、連絡しない訳には…。ただ、このまま…、こっちの調査は続けて頂戴。もしかして…、どんなどんでん返しが起こるか、分かったもんじゃない。」

杏樹、
「承知しました。」

けれども美琴、
「…それにしても、…。」
そこまで言って、顔を傾げて、
「変よね~~。」

杏樹、
「…変…???」

「えぇ…。…あれだけ、大々的に、週刊誌ですっぱ抜かれた割に、何故か、全く、そういう…雰囲気すら、感じない。…メディアや報道が、動く…、はずなんだけど…。」
そして杏樹に、
「杏樹、あなたにも、それらしき…、動きって…???」

杏樹、その声に軽く首を振って、
「いいえ…。」
そして杏樹、その場で姿勢を正して、
「…では、社長、直ちに。」

「えぇ。お願い。」




そしてその報告は、扶桑の東風美波に入って、すぐさま、各部署の部長から対策室メンバーに。

紫、葉子に、
「葉子~~。行くよ~~。」

葉子、そんな紫に、
「あっ。はい。」

向かい席の輪湖、
「ひぇ~~。葉子のあの一言が…。何とヒット~~。」

葉子の隣で秀美も、ニッコリと、
「葉子先輩。ファイト。」

そんな秀美に、目を丸く、口を一文字に、葉子、
「うん。ありがと。」



廊下を歩きながら紫、葉子に、右親指を立てて、
「葉子~~、グッジョブ。」

そんな紫に葉子、
「いえいえ。」



そしてエレベーターを降りたふたり。
…と、同時に、階段からふたりの男性。

都沢、紫と葉子を見て、
「あは。」

海江田も、
「ヨッ。」

紫と葉子、ふたりに頭を下げて、
「お疲れ様です。」

海江田、
「聞きましたか。」

紫、
「はい。」

「では。」

紫と都沢、前に。

海江田、瞬間、葉子にニッコリと、両眉を上下に。
葉子も、同じく両眉を…。


そして、対策室の中に…。
既に他の3人は揃っている。

4人がそれぞれの席に就いて、手元の資料を見た瞬間、
「えっ!!!」

美海、
「そうなの。結果、そういう事に…。」

紫、都沢、そして海江田、葉子、それぞれが、
「まさか…。…常務の阿刀田さんまで…。中国…出身。」

海江田、何か、狐につままれるような反応で、美波に、
「いや…、全然、そんな風には…。なぁ。」
都沢に…。

都沢も、見る目を疑うように、
「え…、え~~。」
海江田、紫と葉子を見て…。


紫も首を傾げ、そして葉子は口を尖らせる。








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最終更新日  2022.07.11 07:13:12
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