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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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2022.07.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 「それにしても課長、凄いですよね~~。ホテル側の履歴書、社員の過去のデータって…。普通、そこまで突っ込みますか~~???」
運転しながら都沢、海江田に…。

瞬間、後部座席で紫、
「えっ…???」

葉子は、タブレットを見ながら、
「……。」

海江田、思わず都沢を見て、
「……。」

都沢、続ける。
「いや…。だって、あれだけ業績のいいホテル。しかも…、予約で再来年まで埋まってる。到底M&Aなんて話が持ち上がってくるはずもない。」
そして都沢、僅かに顔を左後ろに向けながら、目は前に、
「でしょ、鈴村さ~~ん。」

いきなり振られて紫、
「えっ…???えぇ~~。まぁ…。うん。そうね~~。」

「まっ、確かに…。そんな大それた事、普通だったら、会社の大黒柱的存在のトップ。つまりは社長がいろんな方向性を考えて、会社を立て直すために…。…が、普通じゃないっすか~~。それなのに…。その、社長すら、降って湧いた話って言うんですから…。」
そこまで話して都沢、
「僕なんか…、どっかの投資家か…、さもなければ、経済界のどっかの大物が元締めで、ホテルを乗っ取る。な~~んて、考えていたんすけどね~~。」
笑いながら…。
「でも、それ、カミさんに言ったら、あんた、何ドラマみたいな事、言ってんのよって、バカにされちゃって…。かかかかか。」

そんな都沢を微笑みながらチラリとだれ見る海江田、
「ふふ。」

都沢、
「でも、やっぱ、課長っす。そこを、ビシッと、ホテルの社員たちにも目をって…。」

海江田、その声に、
「えっ…???」

紫、思わずシートに背中を深く、そして、
「ふ~~~。」
前を見て、そして静かに葉子を、
「ねね、葉子~~。」

タブレットを見ている葉子、
「あぁ、はい。」

「何だか…、ホテル側の履歴書、提案したのが海江田課長って言う事に、なってるらしいけど…。」

その声に葉子、
「あっ。えっ…???あ~~。はい。」
けれども葉子、そんな事とは全く見当外れに…。

紫、そんな葉子に、
「ねね、さっきから何見てんの…???」

葉子、紫に、
「えっと~~。えぇ。うん。…ず~~っと、気になってたんですけど~~。阿刀田常務が生まれた国が中国。…で、取締役の北さんも、中国。」

紫、
「うん。」

助手席で海江田、
「あぁ~~。うん。それが…???」

「さっきから、ず~~っと、送られてきた資料、見てるんですけど…。」


4人には、対策室から貸与されているタブレットがある。
当然、対策室が解散された時には返却となるのだが、
そのタブレットには、今までの横浜トランキルマンヘブンズホテルの詳細が、
ファイルとなってトップ画面にある。
そのために常に情報を閲覧することが出来る。

当然ではあるが全てメンバー全員が共有される事になっており、
情報はすぐさま受信されるようにもなっている。


「今の段階で、ハッキリとは言えないんですけど…。…個人的に、意見させてもらえるのであれば…。」

海江田、顔を右後ろに、
「うん。どうぞ。」

都沢もルームミラーを…。

「取締役でも、紅一点の川峯伊織取締役。」

いきなり都沢、
「川峯伊織取締役…???…どんな人だっけ…???僕たち、会ってます…???」

その声に紫、
「おぃ、都沢~~。かかかか。」

海江田、ニッコリと、
「それを、これから探ろうとしてるんでしょ。」
そして海江田、
「選さん、続けて。」

その声に葉子、
「あっ、はい。マカオで絶大なホテル経営。…と、までしか…、情報、入ってないんですけど…。…なんでそんな人が、横浜トランキルマンヘブンズホテルに…???…何かしら…、理由があるんじゃないかって…、さっきから…。」

葉子の話に紫、顔を2度程頷かせて、
「うんうんうん。な~~るほどね~~。マカオで、何かあったか…???」

葉子、
「そぅ、考えるのが。自然かな~~って…・。…しかも、ホテル経営って…。まっ、確かに、女性でも経営できなくは…。横浜トランキルマンヘブンズホテルが、良いモデルですけど…。でも、海外の…。しかも、人気のあるマカオで…。それに…、現地の人ではなく…、日本人。邦人が…。」

その話に都沢、ニッコリと、
「凄いっすね、選さん。そんな風に考えられる…って、言うか、閃くって…。さすが、財務企画の要~~。的、存在…。な~~んちゃって。」

いきなり後ろから、
「おぃ。都沢。」
紫の声。

瞬間、都沢、目を真ん丸に、そして口を左手で押さえて、
「わっ!!!やば…。」

海江田、
「かかかかか。」

都沢、ルームミラーを見て紫に、
「すんませ~~ん。」

紫、顔を傾げて、
「な~~んてねぇ~~。」








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最終更新日  2022.07.13 09:52:15
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