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美琴、机に両手を付いて杏樹に、
「じゃあ、始めてくれる。」 杏樹、 「畏まりました。」 けれども杏樹、 「でも、最初に社長。社長にとっては、扶桑のこちらの4人は…。…確かに、都沢さんと鈴村さんは当ホテルには何度か…。…でも、海江田課長と選さんの方は…。」 その瞬間、美琴、いきなり左手を口に、 「あらやだ。ほ~~んと。」 すぐに机から離れてソファに。そして、4人の前で丁寧に頭を下げて、 「申し訳ございません。私とした事が…。横浜トランキルマンヘブンズホテル社長、鶴来美琴と申します。」 いきなり4人も立ち上がり、それぞれ名刺を…。 一番手前の葉子だけが、丁寧に鶴来にお辞儀をして、 「私は…。…申し訳ございません。一般社員なものですから…、名刺は…。」 目の前の女性に美琴、微笑んで、 「いいえ。とんでもない。鶴来です。」 右手を女性に。 葉子、その手を受けて、 「扶桑、財務企画の選葉子と申します。」 隣の紫が、名刺を差し出しながら、 「同じく、財務企画の鈴村と申します。」 美琴、 「恐れ入ります。鶴来です。」 そして、都沢、 「営業推進の、都沢と申します。」 名刺を…。 「ありがとうございます。鶴来です。」 そして…。 「初めまして。扶桑、営業推進部、課長の海江田獏と、申します。」 そして、いきなり尚登、4人に向かって、深々と頭を下げて、 「みなさん、ありがとうございます。」 4人がいきなり阿刀田を…。 海江田、 「常務。」 3人も、それぞれ、 「常務…。」 そのお辞儀の姿に、杏樹もいきなり頭を下げて…。 尚登、困ったような顔をしながらも微笑ましい顏で、 「何々…、とにかく、とんでもない状況になっているって…。私も…、杏樹さんから詳しい事を聞いて…。」 いきなり尚登、右手でうなじを撫でるように、 「いやいやいや、このホテルが…。いや…。ある意味、呆れ果てて…。」 杏樹、そんな尚登に笑顔で…、 「常務。」 すぐさま尚登、 「あっ。いや…。はははは。すみません。」 コクリと。 「何か…。変に感情的になってしまって…。」 美琴、杏樹に、 「専務、じゃあ…。」 杏樹、その声にコクリと。 「はい。では、今までの進捗になりますが…。…残念ながら、私の方でも、外部からの…。…でも、これがなかなか…。」 海江田、 「ん~~。確かに…。…僕らも…、雑誌元の記者について考えたんですけど…。当然、記事に関しての…。けんもほろろ。そっちの方が一番の近道と、考えたんですけど…。…で、それ以外が…。」 杏樹の顔を見て…。 「えぇ…。ホテルの外部の関係筋を…。…けれども、その方向性で行くと、必ず、企業間としての信用問題に発展し兼ねなく、大きなアクションは…。…低姿勢で、継続している。そして続けて行こうと…。その矢先に…。扶桑さんの方から…、ホテル内の個人情報…。」 紫と海江田、同時に、 「はい。」 そして、紫も海江田も、チラリと葉子を見る。 葉子は、自分のタブレットに集中。 ここでも4人はタブレットを使用している。 ホテル側からも、何かしらの情報があれば4人の持っているタブレットに送信、 そして、受信されるようになっている。 杏樹、 「まさか。とは、思いましたが…。残念ながら、ホテル側の社員の個人情報を外部には、法律上としても…。」 紫、 「分かっております。…ですから…。」 杏樹、 「はい。私どもの方で…。」 そして杏樹、持っているタブレットの…、「トン。」 4人のタブレットに情報が…。 先に、百貨店扶桑の美波に、ホテル側の個人情報の話が持ち上がった時点で、 社長の天春、そしてホテルの社長の鶴来の間で、 扶桑側とホテル側とのコンプライアンスの提携が、対策室のメンバー、 そして、そのメンバーの所属部署の課長以上のみとして決定付けられた。 あくまで、今回のM&Aの一件が解決するまでの限定として。 解決した時点で、この提携は解除される。 尚登、その場から杏樹の下に移動。杏樹の持っているタブレットを自分も…。 海江田と葉子、 「3人が…、中国人…。」 紫、 「うん。」 都沢、 「そぅ…ですね。」 杏樹、 「先にみなさまに送信した情報の更に進捗となります。」 そして、その情報の中には、尚登の情報も…。 葉子、 「阿刀田…常務~~。」 その声に尚登、深々と頭を下げて、 「申し訳ない。」 「でも…。…先ほど、ここに来る途中で、阿刀田常務からは、本人の過去の事を…。」 紫と都沢、 「えぇ…。」 そして、鶴来と久留巳を見て…。 美琴、 「阿刀田常務。」 杏樹も尚登を…。 尚登、またまた頭を深々と、 「誠に、申し訳ない。」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.07.15 07:05:45
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