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THMISmamaの~お洒落の小部屋~

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カテゴリ未分類

2020.09.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 「…で、これなんだけど…。素材を吟味していくと…、確かに、問題はないんだけど…。原価…もう少し高くしてもOKって…。」
伊織。

その声に千尋と翔、
「えっ…???」
「…でも、マーケットリサーチでは…。」

伊織、
「うん。確かに、そっちでは20代…前後の年齢層がターゲット。…でも、今の状況から行くと~~。ふふ…。」




翔はその後、千尋と別れて自分のアポを取っている取引先へと…。
歩きながらスマホに着電。
「お~~優里亜~~。」

優里亜、
「うん、私。」

「しっかりと休んでるか~~。」

その声に優里亜、
「休んでるよ~~。」
ルームウェアでジュースを飲みながら、
「退院した後、部屋でゴロゴロで、もぅ~~退屈で、退屈で~~。」

翔、優里亜の声に、
「かかかか。そりゃ仕方がない。そんなんで、いきなり会社で仕事…なんてったら、何言われるか…。」

「うん。」
そして一拍置いて、
「ねね、主任…、どんな感じ…???凄い、キツクない…???」

「いやいやいや。とんでもない。その逆~~。」
「へっ…???」

「俺…、悪いけど…、噂に流されてた。」

その声に優里亜、
「へっ…???どういう事よ…。」

「すんげぇ~~話し上手。話し、していると、自然に引き込まれる。…そんな感じ。」

スマホから聞こえる優里亜の声。
「うそ。想像つかないんだけど…。」

優里亜のスマホから聞こえる翔の声。
「ん~~。…もしかしたら…、噂が…一人歩き…していた。」

優里亜、両目をキョロキョロと…。
「噂が…一人歩き…???」

歩きながら翔、
「ふん。まっ、これは…ウチの部長の受け売りだけど…。」

「ふ~~ん。」
優里亜。
「ねね。会って…、話せない…???今の進捗情報…聞きたいよ~~。どっちみち、後々は主任と交代…なると…思うし…。」

翔、
「うそ。大丈夫なのかよ、体~~。」

「このまんまじゃ、体…鈍っちゃうよ~~。少しずつ、食欲も回復してきてるし…。」

そんな優里亜の声に翔、
「…ったく~~。…但し、アルコールはダメだぞ。」

「了~解。」
ニコニコ顔の優里亜。
「あっ、あっ、んじゃあさ…。」





夕方6時。

奈都美、
「良し、行こう~~。カンちゃ~~ん。尾田く~~ん。翔も~~。」

葉月、
「良し、行こう~~。」

伸永、
「僕も終わりました~~。行きます。」

翔、
「おぅ、ユッコかぁ~~。」
けれども翔、
「ん~~。…俺…ちょっとまだ…だめだ。終わってねぇし…。…これ…やっちまわねぇと…。」

奈都美、
「へっ…???アレフーズの…???」

「あぁ…。向こうさんから、思いもよらない提案…、出てきたから…。」
「ふ~~ん。…んじゃ、先、行くね~~。」

「おぅ。」


奈都美と葉月がドアに向かう。
伸永、そのふたりを追い掛けるように椅子から立ち上がり…。

その時、翔、
「ユッコによろしくな。」

伸永、
「あ~~。はい。分かりました。」


そしてその30分後、翔、
「お先で~~す。」

康と勇喜雄、
「おぅ。お疲れ~~。」



そして…。

歩道を歩きながら、翔。
「フレンチ、ミカサ…。」
あちらこちらを見ながら…、
「おっと、ここだ、ここだ…。…って、え~~。こんな店…、あったっけ…???」

店内に入ってすぐに翔を見つけて右手を上げる優里亜。

その席に翔、
「おま…、大丈夫なのか~~???」

優里亜、にっこりと、
「大丈夫、大丈夫。ふふ。」

「…けど…、こんなところに…こんな店…、あったっけ…???」

その声に、優里亜、
「ふん。なかった。」

「はい…???」
「オープンしたの、2ヶ月前。ここ、蕎麦屋さんだったんだけど…。廃業したんだって。…んで、新しく出来たのが、このフレンチ。凄いよ、若者たちに人気。まっ、土台、蕎麦屋さんも人気だったんだけど…。店主の高齢化…。店、閉めようって。」

翔、
「ふ~~ん。な~~るほどね~~。うんうん。確かに…人気…ありそうな…、客~~。」
あちらこちらを見回して翔。

「そんなにキョロキョロ見ない~~。くくく。もぅ~~。」
笑顔を絶やさない優里亜。








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最終更新日  2020.09.25 06:06:56
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2020.09.24
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 亜美、そんな亮子に…、
「いやいやいや。そりゃないでしょ。幸村翔って言ったら、同じ部署の…七瀬と…、でしょう~~。」

桃花、
「へっ…???そうなんですか…???」

亮子、
「でも…さ…。その…七瀬…さんって…、今、新人の…なんだっけ…。人材…育成中って…聞いてるけど…。…だから…、幸村、翔。今…、なんだか…、宙ぶらりん…とか…。」

亜美、その話に、
「亮子…、それ…、どっから仕入れたの…???」

「ふん。経理~~。同期…いるから~~。」





「なになに。な~~に、しけた顔、してんの~~。美味しい弁当にが、不味くなっちゃうよ~~。」
奈都美と葉月、そして伸永の席に靖子。

葉月、奈都美、同時に、
「ヤッさん。」

自然に靖子、葉月の隣に座って。
「伸永、どうだぃ、何とか…、仕事…慣れてきたんじゃないのかぃ。」

伸永、照れながら、
「えぇ…。はい。お陰様で…。」

靖子、そして、落ち込んでいる葉月の背中をトンと。
「カンちゃん、あんた。何、いつまでもメソメソと。ほれ、葉月っ!!!」

葉月、唇をがっしりと絞って、
「…だって…。ユッコが…、あんなんなって…、今度は…、担当している翡翠堂の…おじぃちゃんまで…。」

靖子、
「うんうん。分かる分かる。そりゃ、悲しくない…って言えば、そんなはず…ないよ。」

伸永、奈都美、靖子の顔を見て…。

「けどさ~~。」
靖子、
「私たち…、プロだよ。美味しいもの作って。そして…、お客様から喜んでもらって。そして、それからようやく…、お金…頂けるんだよ。翡翠堂の相談役。ありがたくって、最後、それ、待ってて…。ある意味、安心して、自分で、一生…全うしたんだよ。」

伸永、
「ヤッさん。」

「あたしらは…、今度は、その思いに…応えてあげなくっちゃ。」
そしてまた葉月の背中をバシッと。
「カンちゃん。あんた、泣いてる場合じゃないんだよ。」

奈都美、そんな葉月を見て。

「…でも、まぁ…、泣きたけりゃ、思い切り泣きな。」
そして、
「…うん。…けど、これだけは忘れちゃダメ。葉月。あんたの傍には…私たちがいるって事。」

その話に、少し、鼻水を啜って葉月、首をコクリと。

靖子、
「それにしても、伸永、あんたのお弁当…、美味しそうだね~~。」

伸永、
「えっ…???」

奈都美、
「尾田君の…お姉さんのお手製…。」

靖子、
「へぇ~~。そうなんだ~~。ふんふんふん。」
そして、
「ナツ~~。毎回、お疲れだね、伸永の育成。」

その靖子の声に奈都美、なんともへこたれそうな顔で…2、3回頷いて、
「ヤッさん、分かる~~???」
口をへの字にして。

靖子、
「かっかかかか。」

伸永、右に横目で。

それにまた靖子、
「かっかかか。ナッちゃん、伸永、ぷ~~たれてるよ。」

奈都美、
「えっ…???うそ。やだ…、ごめ~~ん。尾田君、かっわいい~~。かかかか。」

伸永の頭を撫でて。

葉月、
「臭っ。なにそれ~~。」

今度は伸永が、口をへの字にして。

靖子、
「かっかかか。あんたら2人、良いコンビだね~~。」

奈都美、顔をクシャリと、
「…な~~訳、ないでしょ。ぶ~~。」

靖子、
「はいはい。なんでもいいから、弁当食べて。時間…、なくなるよ~~。」





「ごめんなさいね、昼食、摂りながらの打ち合わせって…。日程調整…、中々…。」
某レストランで伊織。

「いえいえ。」
千尋。
「こんな雰囲気も…、素敵ですよね。お互い…。」

「ありがとう~~。幸村さん…???」

翔、
「ははは…、少しばかり…緊張してます。こういうケースって…あんまりなくって…。」

伊織、そんな翔を見て、
「ふふ…、リラックス、リラックス。」

亮平、
「慣れておいた方…、良いですよ、幸村さん。逆に、美味しいもの…食べられるし…。くくく。しっかりと…経費で…落ちますから。」

伊織、
「こら~~~。」

亮平、照れながらも困ったような声で、首をコクリと、
「すんませ~~ん。」

千尋、そんな亮平と伊織を見て、
「くく…。」








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最終更新日  2020.09.24 06:20:10
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2020.09.23
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手書きハート 奈都美、
「良かった~~。うんうん。」

木綿子、
「もしかして…、3人…と言う事は…。翡翠堂…???」

その、翡翠堂と言う言葉で…、また葉月と奈都美、少し目を潤ませて…。

そんなふたりの顔を見て木綿子、
「えっ…???」

葉月、潤んだ目をパチパチと…。

奈都美、
「実は…。」

葉月、
「うん。」
掠れたような声で、
「翡翠堂の、蓬田さんのトコ…。寄ってきた。新しい商品…。」

奈都美、
「蓬田さん…、相談役…。」
目尻から涙を溢して…。

葉月、
「はぁ…。おじいちゃん、さっき…、亡くなった。」

その声に木綿子、
「えっ…。」

伸永、
「静かに…亡くなりました。」

沙月、3人の顔を見て、木綿子の顔を見て…。

木綿子、静かな声で、
「そっか~~~。」

いきなり葉月、腰を下ろして木綿子の布団の上にがっくりと。

木綿子、
「カンちゃん。」

葉月の肩を撫でて、木綿子。

沙月、
「木綿子、おかあさん…。ちょっと…。」

木綿子、
「うん。ありがと。」

伸永、木綿子の母に、
「すみません。」

沙月、そんな伸永に優しく顔を左右に…。

奈都美も葉月の傍に腰を下ろして、葉月の背中を優しく撫でて、
「ユッコ~~。早く…良くなって~~。」

木綿子、
「うん。」
頭をコクリ。そして、
「尾田…ちゃん…。」

伸永、
「えぇ…。蓬田さん…。最後まで優しい顔で…。…そして、ありがとうって…。」

木綿子、
「うん。」

葉月、木綿子の左手を握って、
「ユッコ~~~。」

木綿子、葉月の頭を撫でて、
「そっか~~。翡翠堂の…おじぃちゃん…、死んじゃった…。」
天井を見て、
「悲しい……。」
目を閉じて、目尻から涙…。





瀧澤、目の前の3人からの報告に、
「大変だったわね~~。…私にも、蓬田さん、徳美さんから電話があったけど…。…まさかって…。」
そして、
「新しい商品…、それまでは…って、思ってたんでしょうね~~。…まずは…、お疲れ。うん。報告…、ありがと。」

そして3人、席に…。

翔、部署に飛び込んできて、
「お疲れで~~す。」

そして席に就こうとしていた葉月、奈都美、伸永を見て、
「おぅ、お疲れ。翡翠堂…どうだった…???」

葉月、
「うん…。」
元気なく…。

翔、
「うん…???」

勇喜雄、
「翔~~。頼まれてたの…。」

翔、
「あざ~~す。ムラさん。」
そして勇喜雄の方に歩み出て、奈都美の顔を見て、
「ナツ…???…うん…???どうしたの…???…なんだか…???」
勇喜雄から資料を受け取り…。

奈都美、
「翡翠堂の…おじいちゃん、亡くなった。その場に、私たち…いたの…。」

翔、
「亡くなった…???」
そして…、
「そっか~~。…うん。分かった。」

翔、内海と瀧澤に、
「すんません。行ってきます。紀本主任、待たせてますから…。」

内海、
「おぅ。頼む、」

瀧澤、笑顔で翔を…。

急いでドアに、翔。

奈都美、
「なに…???…うん、分かったって…。」
ぼそっと。

葉月、そんな奈都美に、
「仕方、ないんじゃない。相手が紀本主任だもん。」
こらちもポツリと…。

奈都美、
「ふん。」




営業部に翔、
「主任、OKです。」

千尋、
「OK~~。行きましょうか。」
左に顔を、
「課長…。」

士門、
「おぅ~~。頼む~~。」


そしてドアから出て行く翔と千尋。

そんなふたりを目で追い掛けるように亮子、亜美、そして桃花。
「なになに…、主任、最近、凄い、表情…変わった~~。」
「うんうん。」

「なんか…、あったのかなぁ…???」
短大卒の、営業部新人。柏木桃花(かしわぎももか)。

亜美、
「桃花~~。何か、あったから…、でしょう~~。普通~~。ま~~ったく…あんたは…天然~~。」

亮子、腕組みして、
「ふ~~ん。商品企画開発の…幸村と…何かあったか…???」
ひとり、ポツリと…。








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最終更新日  2020.09.23 06:25:31
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2020.09.22
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 廊下に出て葉月、徳美に、
「蓬田さん、なんて言ったらいいか…。」

徳美、そんな葉月と奈都美、伸永に、
「いえいえ。…いつかは…こんな日がくるだろう…事は…、予想…してましたから…。」

奈都美、
「お悔み…申し上げます。」
徳美に深々と頭を下げて。

徳美、奈都美に、
「ありがとうございます。」
お辞儀をして、そして伸永の顔を見て、
「尾田さん、ありがとう。」
右手を差し出して。

伸永、
「あ、いいえ…。相談役…。」
そして徳美の右手を握り、
「もう…、会えないんですね。」
ポツリと。

徳美、
「えぇ…。…けど…、喜んでくれたと思います。」

伸永、
「これからも…。」

「えぇ…。もちろんです。こちらの方こそ…、是非、お願いしたい。」
伸永の右手を両手で握りしめて。

「ありがとうございます。」

葉月、
「それでは…私たちは…これで…。」

徳美、再び葉月と奈都美にお辞儀をして、
「ありがとうございました。」



渡り廊下の傍のフリースペース、ソファに座って話をしている光流と肇に3人、挨拶をして、
葉月、
「私たちはこれで…。」

光流と肇、ソファから立ち上がり、
「ありがとうございます。」
「これからもよろしく。」



そこから葉月たち、来たルートとは異なり、エスカレーターで…。
少し、ゆっくりと時間を過ごしたかった。

総合案内の待合室、葉月たちの気持ちとは裏腹に、多くの診察待ちの患者たち。
そして車椅子の入院患者を押しながらの看護師。
点滴スタンドを支えながらの入院患者、その患者を見守る様に看護師。
または行き交う通行人、そして連絡を取り合うかのように急ぎ足の看護師たち。
そんな風景を見ながらの葉月、奈都美、伸永。

「あっと、いけない。課長に連絡。」
葉月。

奈都美、
「あっ、うん。」

葉月席を立ち上がり後ろの窓の方に…。
奈都美、そんな葉月を目で追いかけて。そして前を見て。
すると、驚くほど自然に奈都美、隣に座っている伸永の右手を握り、
「ノブ…。一緒にいてくれて…ありがと。」

奈都美から右手を握られ、そして奈都美の声に伸永、
「えっ…???」

「あんたがそばにいてくれなかったら、あの時、私…、倒れてた。」

伸永、まっすぐ前を見てそう話す奈都美に、
「七瀬…さん。」

奈都美、少し掠れたような声で、
「あぁいうの…初めてで…、怖かった。」
そして少しだけ、頭がぼぅ~~っとして、伸永の右肩に頭が…。

葉月、スマホを耳に、
「えぇ…。」
窓の外を見ながら、そして後ろを振り向き、奈都美と伸永を…。
その時、
「えっ…???」
伸永の右肩に凭れるように奈都美の頭。
葉月、咄嗟に、
「ナツ…。」

スマホの向こう、内海の声、
「おぃ。どうした、神田…???」

葉月、再び窓の外を…。
「あっ。…そういうわけで、私たち…これから、ユッコの病室に…。」
そしてまた後ろを振り向く葉月。今度は体勢は元のままの奈都美。
葉月、
「……。」

内海の声、
「そうか…、分かった。…とにかく…気をつけて帰ってこい。」

葉月、
「あっ、はい。分かりました。それでは…。」


通話を切って奈都美と伸永の席に戻る葉月。
「おまたせ~~。」

奈都美、
「あっ。うん。」

「ユッコ、寄ってこ。」
「そうだね。」

伸永、
「はい。」





木綿子の病室、葉月、ドアを開けるなり、
「ジャジャ~~ン。」
と、言って、
「わっ!!!」

木綿子、
「はい、おはよ~~。どうしたの~~。この時間…???」

中に入る3人。

奈都美、伸永、
「あっ。」
「ユッコさんの…。」

葉月、
「おかあさん、いらしたんですね~~。おはようございます。」

沙月、3人に、
「おはようございます。いつもどうも…。」

奈都美も伸永も、
「おはようございます。」

木綿子、既に頭から顔への包帯は取れてガーゼ保護のみ。
「おっ。いつもの綺麗なユッコの顔に戻ってる。」

木綿子、
「へへ。顔の方は、良い感じになってきてる。」








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最終更新日  2020.09.22 06:07:44
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2020.09.21
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 看護師、
「先生…。」

伸永、
「傑…兄さん。」

傑、
「うん。」

心電図モニターの心拍数は既に「0」
傑、目を閉じている徳康の右手頸。
そして目を開けてペンライトで瞳孔を…。

そして傑、腕時計を見て、
「午前10時38分。ご臨終です。」

その瞬間、奈都美、伸永の右腕をがっしりと両手で…。

伸永、
「!!!!」

葉月、震えながら、両手拳をぎっしりと。

光流も肇の傍で右手を口に…、涙。
肇も唇を絞って。

峰子は季実子に抱き付いて、
「わ――――――――っ!!!」

徳美も唇を絞って、目を真っ赤にさせて、天井を、そして徳康の顔を…。
そしてあちらこちらを…、
「ふぅ~~。」

傑、
「蓬田さん。…残念ですが…。」
そして一拍置いて、
「徳康さん…、頑張りましたよ。」

その声に徳美、再び、
「ふぅ~~。」
涙を流しながら、唇を真一文字に、涙を飲み込むように…。
そして数回、頷いて、
「はい。…うん。はい。…ですよね~~。」
そして、かなり草臥れたワイシャツ、その右袖で、鼻の下の、
「あ~~~。くっ。うっ。」

そして傑、徳康の穏やかな顔に、
「蓬田さん。徳康さん。私も…、学ばせて頂きました。ありがとうございます。」
そして傑、そばの伸永の左肩に右手を。コクリと顔を。
そして、季実子と徳美に、
「あとは…、看護師が…。」

季実子、徳美、
「ありがとうございます。」

傑、伸永の後ろを…。その時、
「…ん…???」

伸永の右腕に体を密着させて、両手でがっしりと掴んで離さない女性の後ろ姿を…。

そしてドアに向かいながら、伸永の顔を見て、その女性の顔を見て、にっこりと…。
頭の中で、
「…ふふ…、ノブ君…。」

ドアを開けて出る医師に光流、肇、
「ありがとう…ございました。」

徳美、深呼吸をして、目の前の3人を…。
すると、伸永の右手を占領している奈都美を見て、
「へっ…???」

まだ徳康の顔を見つめている伸永、奈都美、葉月。

徳美、
「神田さん。七瀬さん、尾田さん。」

その声にようやく気付く葉月と奈都美、そして伸永。
奈都美、自分が伸永の右手を占領していたことに初めて気づいて慌てて両手を、

そして伸永の体から…、
「あっ。」

徳美、
「祖父のために…、ありがとうございました。」

その声に静かに頭を下げる3人。

「祖父も…、新しい商品。喜んでくれた…みたいです。」

峰子、まだ季実子を抱しめたまま、
「おばちゃん…。」

徳美、
「はは。峰ちゃん、じぃちゃんに、可愛がってもらってたからな~~。子供の頃から…。」

その声に3人、
「えっ…???」

「峰ちゃん、両親、いないんです。3歳の頃から…、祖父が…、親代わりで…。学校も…祖父が…。…だから…。」

葉月、奈都美、数回頷いて、
「へぇ~~。そうだったんだ~~。」

光流、
「だから…ある意味…、峰ちゃんは…翡翠堂の…看板娘…みたいな…とこ…。あるから…。」

肇、
「相談役から、しっかりと育てられて…。…なっ、峰ちゃん。」

ようやく峰子、季実子から離れて、3人に振り向いて、涙の顔で、
「取り乱して…。」
頭を下げて、
「ごめんなさい。」

奈都美、葉月、慌てて、
「いえいえ。とんでもない。」

そして看護師、ようやく、
「蓬田さん…、それでは…、よろしいですか…???」

季実子、
「あっ、すみません…。ごめんなさい。」

看護師、
「いいえ…。」

光流、肇を見て、
「じゃ、ひとまず、私たちは…。」

肇、
「うん。」
そして徳美を見て、
「徳さん、俺たち。」

葉月、奈都美と伸永に、
「じゃ…、私たちも…。」

奈都美、
「うん。蓬田さん…。」

季実子、
「ありがとうございます。」
そして首を左後ろに。

徳美、
「あぁ…。」
そしてドアに向かう3人に、
「ありがとうございました。」








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最終更新日  2020.09.21 16:42:32
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2020.09.20
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート ふたり、居酒屋から出て。
「ここって、本当に、居酒屋…???」
千尋。

「なんでもありますよね。」
翔。

既に辺りは暗く。

「じゃ、帰ろうっか…。」
千尋。

翔、
「ごちそうさまでした~~。」

笑顔でニッコリと千尋、
「いいえ~~。翔君と話し出来て、良かった~~。」

「こちらこそ。」

そして翔、一歩左足を前に。
その時、グラリと体が…、
「お~~~~っと~~。」
いきなり膝がカックンと。

倒れる瞬間に大勢を取り戻した翔に千尋、
「かかかか。大~丈夫~~???」

その声に翔、恥ずかしそうに、そして照れながら、
「はい。大丈夫です。」
そして2回ほど、ピョンピョンと跳ねながら。

千尋、
「はははは。うんうん。OKね~~。」

翔、
「はい。はははは。ありがとうございます。」

「うん。」





そして翌日、優里亜は病院を退院。
病院を出る前に木綿子にまたお見舞い。
そして3日間不在の自分のアパート。
「ただいま。」
とにかく窓を開けて新しい空気を…。そして…、
「翔…、主任…。どうだったんだろ…。」
自然に頭に蘇る、暑さで頭がボ~~っとなり、倒れてしまった時の事…。
「あれから…私…、翔から…。」




その2日後、翡翠堂の販売コーナー。
クック・ル・ポットとの新作の商品が並ぶ。

そしてその商品が、ここ、徳康の病室にも…。

もはや衰弱は免れず、今日明日と言う医師の判断。

徳康の傍で季実子、
「お父さん。お店の新しい商品、出来ましたよ。」

その傍で徳美、
「爺ちゃん…。」

反対側で傑、
「蓬田さん、いいのが…出来ましたね~~。うんうん。蓬田さんも、凄いですよ。まだまだ~~。」

壁際には肇に光流、そして、店員の峰子。
葉月、奈都美に伸永。徳康を見守りながら…。

決して苦しい、辛いという表情は見せずに徳康、医師に虚ろな目で…。

傑、
「分かりました。」
そしてマスクを外して。そして今度は少し上体を上げながら…。

季実子、
「お父さん。」

徳康、弱々しい声で、
「季実子さん…。」
左手を出して…。

季実子、
「はい。」
そして徳康の左手を両手で握って。

そして徳康、次に徳美を…。

同じく、今度は徳美の手を握って。
「爺ちゃん。」

そして今度は、医師の顔を見て…。
すると、壁際を見て右手を。

傑が伸永たちを…。

伸永、奈都美、葉月、顔を見合わせて。
肇、3人に手を差し出し…。

伸永からベッド際に。そして、ベッド際に近づいた伸永に右手を…。

伸永、その右手を握り、
「えっ…???」

力の限りに伸永の右手を握る徳康。
衰弱しきった顔、そしてその目から涙を…。

いきなり鳴き声の峰子。そして光流。光流は峰子を抱きしめて。

伸永の右手を握り終えて、今度は、奈都美を見て徳康。
そのまま奈都美に右手を…。奈都美も…その右手を握り…。

徳康、小さな声で、
「…ありがと…。」

その瞬間に奈都美、目を真っ赤にして零れる涙。
「ありがとう…ございます。」
そして手を離してすぐに両頬を両手で拭って、葉月の後ろに。

葉月も徳康の右手を握り、涙目で、鼻を真っ赤にさせて…、泣き声で、
「蓬田さん…。…うん。」

そして徳康、今度は左手で季実子の右手を引っ張り、
目を閉じて自分の顔に引き付ける。

季実子、
「うんうん。何…???」

「峰…ちゃん。」

季実子、その場で、峰子に、
「峰ちゃん。」

峰子、真っ赤な顔のままで、
「はい。」
徳康の傍に…。

すると、いきなり峰子の体を引き寄せ。自分の顔に峰子の顔を。

峰子、
「おじぃちゃん。」

徳康、声にならない声で、そして、目を閉じて、
「…ありがと…。」

そして…。峰子の首に回した左腕が、ダラリと…。

峰子、
「へっ…???」

季実子、峰子の体を抱いて…。

峰子、
「おじぃちゃん…、おじぃちゃん。おじぃちゃん。」

叫ぶような声で、
「おじぃちゃ―――――――ん。」








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最終更新日  2020.09.20 10:41:50
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2020.09.19
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手書きハート 「…けど…あいつ。」
翔、居酒屋の中、恋人同士か、ふたり連の客を見ながら…。

千尋、
「ふん…???」

「今…、新人の教育役で…。」
「あ~~。新しく商品企画開発に入ってきた…。おだ…のぶなが…くん…だっけ…???…最初…、その名前聴いて、凄いって思ったけど…。」

「その…新人の…人材教育って言うか…。」
「うんうん。」

「…けど…、その新人。…尾田…伸永…、凄いんすよ。」

千尋、
「あっ、そう言えば…。うんうん。そうそう。」
笑顔で…。

そんな千尋の顔を見て、翔、またまた体がゆったりとした感じになり…。

「今回のアレフーズ…。元々は勝巳と優里亜の担当の限定キャンペーン。あれって…、その…尾田君の…デザイン。」
千尋。

翔、
「そう~なんすよ。最初は…僕に、優里亜から話が来て…。」

「うんうん。」
「…けど…、尾田に…、キャンペーンのデザイン…。」

千尋、
「そうだったんだよね~~。彼…、凄い…絵が上手~~。」

「えぇ…。あんなに…おっとりとしていて、内気な感じなんですけど…。」

少し笑いながらの翔の声に千尋、
「へぇ~~。…私は…、この前、商品企画開発に行って、チラリとしか…顔、見てないけど…。」

「凄いっすよ、尾田君。あんな風に見えて、やる事が凄い。」

翔を笑顔で見つめる千尋、
「へぇ~~。うんうん。」

「あんなに…ヨレヨレ感があるって体で、滅茶苦茶、強い。」
「うそっ。」

翔、ビールを一口、そして千尋に、
「ほら。ユッコが、例の連続暴行…。」

「うんうん。知ってる、知ってる、会社の中でも注意喚起。」
「ユッコを襲った犯人。その犯人、実はナツも襲われそうに…。」

「え~~っ!!!」

翔、またビールを一口、
「けど…。」
そして今度は、空になったお皿をずらして、テーブルに両膝を突いて、両手の指を組んで、
「そんな犯人を尾田君が打ちのめした。」

「へっ!!!…そうなの…???」

翔、コクリと。
「凄いっすよ。…それに、考えている事が大胆。」

千尋、
「おや…。」

「インターネットも…かなり…出来る。」
「へぇ~~。」

そして千尋、
「翔君、ビール…お代わりは…???」

その声に翔、
「えっ…???あっ…。」
その時、
「わっ。あっ。」

千尋、翔を見て、
「うん…???」

翔、両目をがっしりと瞑って、
「か~~~~。…主任…。」

千尋、
「???…どうしたの…???」

「すみません。俺…ぱっかり…喋っちゃって…。」
赤い顔をして翔。

千尋、そんな翔の顔を見て、
「ふふ。ううん~~。いいよ、いいよ。うん。カッコいいよ、幸村翔君。」

翔、
「すんません。」

口調も…、自然にタメ口になっていた。

翔、自分で、
「ヤベ…、俺…、タメ口になってる。」

「気にしなくって…いいいのに…。」

生ビールと、千尋との雰囲気の中で、自然に体がゆったりとしている翔。

千尋、
「そっか~~。七瀬さん。そんな新人君の…教育係…。」

「えぇ…。だから、仕事はもぅ…、尾田君とコンビ。…時々、ナツ…、不貞腐れて、僕にヘルプの電話、くれますけど…。」
「けど…。」

翔、
「…けど…。けど…。なんて…言うのか…。時々…、あのふたり…。羨ましい…、な~~んて…、思う事…、あるんです。」

千尋、そんな翔の声に、笑顔で、
「ふ~~~ん。そっか~~。」

「なんて言うか…。不思議に…。…って、これが当たり前なんですけど…。」
「うんうん。」

「いや…???当たり前…、なのかな…???」
「うん…???」

「…いや…、違う。…先に…問題があって…。…けど…、それをクリアした上で、向こうから感謝される…???お客様から…???…うん。…そんな感じ…。」
「へぇ~~。」

「…今まで…、こういうのって…、なかった。」
ひとりで納得している翔。

そして、タイミング良く千尋、
「翔君…???アレフーズ…、頑張ろ。…多分、私は…途中下車になると思うけど…。私は、優里亜に引き継ぐ事になるけど…。」

翔、
「…主任…。」








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最終更新日  2020.09.19 05:27:09
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2020.09.18
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手書きハート 翔と千尋、タクシーを駅前で降りて数分。
ふたりともに、ある店の前。
「うそ。これっ…て、居酒屋…???」
ふたり同時に。

「入ってみよっか。」
千尋。

翔、
「えっ…???…えぇ…。」

そして、千尋、
「ん~~。ふんふんふん。良い感じ。こういうとこ、あるんだ~~。」

「…ですね~~。」

そして千尋はサワー。翔は生ビールをオーダー。

千尋、
「まずは…、乾杯。お疲れ様~~。」

翔も、
「お疲れ様です。」

千尋、
「ん~~。ホッと一息。……で…???…翔君は優里亜…、どう思ってんの…???」
いきなり。

翔、思わず、
「ぶっ!!!…は…あ…???」

「ふん。今の優里亜、まるっきりの別人。変わった。でも、私は…今の優里亜の方が好き。今までは、完璧に背伸びし過ぎ。勝巳の好き放題でリードされてたから…。」

翔、目をパチクリさせて、
「は…ぁ…。」

「ある意味、可哀想だった。…とは言っても、私も、何も…声、掛けて上げられなかったけど…。自分を台無しにしちゃうって…分かってても…。…まっ、それだけ…勝巳のアプローチは、女性にとっては嬉しい…みたい…。」

翔、
「……。」

「私は…勘弁…。…そんな感じだけど…。」

千尋の話しを聴きながら翔。なんだか、体がゆったりとしそうに…。

「優里亜さ。」
千尋、翔の目を見ながら、
「髪…切ったじゃない…。」

「えぇ…。」
「自分に決別したんだよ。…しかも、そんな時に、思いがけずに自分にまたヒット。…この仕事。」

翔、
「アレフーズ。」

サワーを一口。千尋、
「うん。ふふ。それからというもの、今までの優里亜は何処行った…。そんな感じ。嬉しかった~~。」

「主任…。」
「…そして…、またまたヒットで、翔君と一緒の仕事。」

翔、
「……。」

「物凄い、顔が…柔和になった。営業の社員も…、びっくりしてるもの…。優里亜…変わった~~って…。」

その声に翔も、
「えっ…、え~~。僕も…そう思います。」

千尋、
「うんうん。」
そして翔の顔を見ながら微笑む千尋、
「ふふ。」
そして、
「あっ、そっか~~。」

翔、
「えっ…???」

その時、テーブルの傍でウェイトレス、
「お待たせしました。チキンピラフに、ミートソースになります。」

「おっと、来た来た~~。うん。頂きましょう。」

そして、お互いに一口。

その瞬間、翔、
「…ん…???」

千尋、目を真ん丸くして、
「!!!!」

ふたり同時に、
「旨い。」
「おいっしぃ~~。うんうんうん。…ふふ。」

翔、
「あ…、あの…主任…。今、何か…???」

千尋、
「あ、あ~~。ふふ…。そう言えば、翔君、今…、付き合ってる人…、いたんだよね。」

「えっ…???」
「同じ…商品企画開発の…七瀬さん…???」

一瞬翔、喉に詰まらせるような…。

千尋、
「あ~~。ごめん、ごめん。…ん~~。でも…この話は…、結構…有名…。だって…、ふたりを結びつけたの、瀧澤部長と内海課長って…。」
そこまで言って、
「あ~~。でも…、勘違いしないで…。私の場合は…、瀧澤部長と内海課長に聞いた訳じゃないから。」

翔、
「あ、はぁ~~…。」

「ふふ。七瀬さん。うんうんうん。彼女もいい子よね~~。商品企画開発の3人娘。菱川木綿子に、神田葉月。そして七瀬奈都美。この3人がいるから、今の商品企画開発があるって…。それに~~。」
ホークでミートソースをくるくると…。
「幸村…翔。…いいバランスになってる。」

翔、そんな千尋に、照れるように…、
「…そんな…。」

「…ん~~???…ふふ。ふん。自信持っていいよ。うんうん。」

そんな千尋に翔、
「でも…、うん。その3人…、いいっすよ。うん。仕事していて、凄ぇ楽しい。」
ニッコリと。

そんな翔を見て千尋、こちらも笑顔で、
「うんうん。いいよ。いいよ。」








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最終更新日  2020.09.18 17:38:54
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2020.09.17
カテゴリ:カテゴリ未分類
手書きハート 内海、
「かっかかか。今度は逆か…。神田~~。悪い、翡翠堂、ひとりで。」

葉月、にっこりと、
「うん。ナツ~~。デランナさん、お願い。」

奈都美、
「わお。ごめん。うん。」
そして、
「尾田君。」

伸永、
「あっ、はい。」

そんな伸永を見て翔、
「頑張れよ。」

伸永、
「はい、ありがとうございます。」





優里亜は3日間入院。最後の日に木綿子の病室に見舞い。

木綿子、病室に入ってきた優里亜に、
「ヨッ。」

優里亜、病衣のままで、
「かかか、元~~気じゃ~~ん。」

「そりゃ、そうでしょ。毎日、誰かかしら、見舞いに来てくれるから~~。」
「そっか~~。うんうん。商品企画開発、凄いチームプレーだもんね~~。」

その声に木綿子、
「うん。私の今、大好きなチーム。」
そして、
「あっ、そうそう。アレフーズ…???」

優里亜、
「ふん…???…あぁ…。うん。…私、明日…退院なんだけど…。…すぐに現場復帰は…無理。会社に行ったら、叱られる。」

木綿子、
「かっかかか。体調ねぇ~~。うん。」

「しかも…、相手がアレフーズ…だから。かなりシビア…。」
「うんうん。」

「私の代わりに…、紀本主任。」
「だってねぇ~~。」

「今日、初めて、翔と紀本主任、アレフーズに…。」
少し唇を絞っての優里亜。

「なんだか…、噂…あるけど…。」
木綿子。


「うん。翔には、昨日…見舞い来てくれて、念を押したんだけど…。」

木綿子、
「…けど…???」

「なんだか…、全く印象が違ったんだって…。」
「は…ぁ…???」

「主任と最初に話して、引き込まれそうだっって…。」

摩訶不思議な顔をして木綿子、
「えっ…???…えぇぇぇぇ…???引き込まれそう…。何…それ…???」

「ん~~。紀本主任って…。結構…寡黙なんだよね~~。余計な事…一切言わないから、営業部じゃ…。でも…、それでいて…さすが…。ある意味…、主任以上の仕事…してるから…。」

その話に木綿子、
「へぇ~~。」






「初めまして、クック・ル・ポット、営業部…、紀本千尋と申します。」
千尋、隣に翔。そして向かいの伊織と亮平。そのふたりに名刺を差し出して。

伊織、
「ありがとうございます。」


そして話をしながらにして伊織、
「紀本さんって…、何か…やってらっしゃる…???」

そんな伊織に千尋、
「い…いえ…。何も…???…はい。」

伊織、亮平に顔を…。亮平、にっこりと顔を傾げて。

伊織、
「幸村さん。」

翔、
「はい。」

「今回、素敵な仕事…、出来そう~~。」
「はい…???」

「クック・ル・ポットさん。加瀬さんもそうだけど…、紀本さん…。嬉しい~~。ねっ、亮平。」

亮平、
「はい。ごもっともで…。」

翔、千尋を見て、
「あ…え…???え~へへへへ。」

伊織、
「紀本さんみたいな方と仕事出来るの、光栄です。」

千尋、その声に、少し照れたような顔で、
「そ…そんな…。」

続ける伊織、
「もしかして…、私と…それほど…違わないかしら…???」

千尋、
「43…ですけど…。」

「わ~~お。同い年~~。タメだわ。はは。」
そして伊織、突然、椅子から立ち上がり、千尋に右手を差し出して、
「これからも、よろしく。」

千尋、
「あ…???あ~~。はは。」
同じく立ち上がり、右手を差し出し、握手。


その後、打ち合わせは何と、3時間以上に亘り…。

アレフーズ東京を出て翔、
「まさか…。ここまで話が進むとは…。」

千尋、
「なんだかんだで、3時間以上…。凄いよね~~。」
そして、
「翔君、何か…、食べてこっか…。どうせ…直帰でしょ。」

その声に翔、
「へっ…???…そんな…主任…。」

「あ~~。あなたも…噂の~~???」

翔、いきなり両手の平を…、
「いえいえいえ。」

千尋、
「はは。まっ、いいけど…。ふふ。とにかく、年上には…礼儀を…。」

「あ。はぁ……。」








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最終更新日  2020.09.17 05:39:37
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2020.09.16
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手書きハート 葉月も椅子から立ち上がり、奈都美も翔の方を振り向いて…。

翔、
「どぅ…って…???」
頭を掻いて、
「なん…つぅか~~。こぅ~~。」
手で訳の分からないような仕草で…。
「話…、してて、凄ぇ…、気持ちいいって…言うか…、すぅ…っと。」

奈都美、
「えっ…???」

靖子、
「は~~ぁ~あ~???」

葉月、
「何を言ってる…、おまえ…???」

瀧澤、思わず、
「くっ。」

内海、
「お馨さん…???」

靖子、
「な~~にが、話…、してて、凄ぇ…、気持ちいいって…言うか…、すぅ…っとよぉ~~。しっかりやんなさ~~い。」

翔、そんな靖子に、
「いやいやいや。ヤッさん…。そんな事…言われても…。」

瀧澤、
「やられたね、翔~~。」

そんな瀧澤に翔、
「えっ…???」

「実はね~~。紀本千尋、みんなはどう思っているか…分かんないけど…。確かに、社の噂じゃ、男にだらしないって…言われてる。…ん…だけど~~。物凄い、話術の達人。」
そして、
「翔、彼女と話してて、凄い楽しかったでしょ。それに声が良い。」

その声に翔、
「えぇ…、確かに。ものの数秒で気づきました。」

「多分…、その…だらしないって…言うのは…、ある意味…、逆に返せば、人が持つ、相手に対しての、やっかみ。」
続ける瀧澤。
「以前、会社の…、それこそ、女性だけの主任以上の食事会で、彼女と話した時、あるんだけど…。かかか。彼女と話ししていると、何ていうの…、引き込まれちゃう。自然に…。うん。声も良いけど…、物凄い話の柔らかさ。しなやかさって言うか…。もっと、もっと、話していたいって衝動に駆られる。そんな人。それに、綺麗でしょう~~。…私の…、9歳…年上よ。」

靖子、
「へっ…???…じゃあ、部長、私たちの知ってる彼女の噂って…???」

瀧澤、
「かっかかか。ヤッさん。まっ、それが…、ある意味、人が勝手に作った噂が…、一人歩きしてるって事よ~~。」

そんな瀧澤に翔、
「あっ、でも…部長…。優里亜も、病室で、紀本主任には…気を付けろって…???」

その声に奈都美、葉月、
「えっ…???」

瀧澤、
「それこそ、彼女と、真剣に接っしていないからよ~~。噂をそのまま、受け入れてるから~~。優里亜も、彼女と一緒にいれば、気づくはずよ~~。あの子…、随分…変わったから~~。」

葉月、
「紀本主任って…。…って事は~~。部長の9歳年上…。今…、40~~…。」

そんな葉月に瀧澤、
「こら。カンちゃん。」

いきなり瀧澤に目を、葉月、
「えっ…???…へへへへ。」
舌を出して。

「しっかりと…旦那さん。いるわよ。それに…お子さんも。」

葉月、奈都美を見て、にんやりとして、数回頷く、
「うんうんうん。」

康、
「ふ~~ん。そっか~~。営業で、孤立なんて…。な~~るほど~~。そういう意味での…孤立…かぁ~~。」

瀧澤、
「そう言う事~~。」

「だ~~か~ら~~。おま…、蔵之介~~。なんで、そぅ~~。美味しいとこ、持ってくのぉ~~。」
内海。

靖子、
「かっかかかか。課長~~。蔵之介に一本、取られた~~。」

それでも、何やら翔を目で追い掛けて、唇を尖らせる奈都美。

自分の席に就いた翔を見て伸永、
「紀本主任、綺麗な人ですよね。」

翔、
「えっ…???え…ぇ…???」

内海の机に内線。
「はい、商品企画、内海~~。………。あ~~い。神田~~。3番、翡翠堂~~雫石さ~~ん。」

葉月、
「あっ、はい。」

そして今度は、木綿子と奈都美の机の真ん中の電話に内線。
「はい。商品企画、七瀬。……、あっ、はい。」
そして5番のボタンを…。
「お世話様です。園枝さん。……。」

葉月、
「課長、翡翠堂にこれから。新商品、試作…。」

内海、
「おぅ~~。うん、頼む。七…。おっと。」

奈都美、
「はい。失礼します。ありがとうございます。」
そして、
「課長、デランナさん…、製造工程、見て欲しいって…。試作も込みで…。」

葉月、内海、
「あっ…。」








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最終更新日  2020.09.16 05:40:01
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