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上原麻実のつれづれ草

上原麻実のつれづれ草

MUの読書カード・8

■■■ MUの読書カード・8 ■■■
「あさきゆめみし」大和和紀
あさきゆめみし
世界一古い小説「源氏物語」は既に多く漫画家によって、漫画化されてきた。
が、全帖を通じて描かれた作品はまだなかった。(あっても、せいぜい、1~2冊目止まり)
それを、大和和紀氏はやってのけた!実際、少女雑誌『mimi-ミミ-』にて(毎月でなく、不定期だが)連載だったが、10年以上も及んだ。
絵の美しさもさる事ながら、原作に忠実に沿った内容も、非常にいい。
全部で12巻。(文庫版もあるが、個人的にはB4サイズの大判豪華本がお勧め。しかし高い~)
古文では分からない時の参考本としても、お勧めできる。
「イグアナの娘」萩尾望都
イグアナの娘
ドラマにもなった、母と娘の葛藤をテーマにしたもの。 イグアナトカゲしか目に映らない母に忌み嫌われる長女と普通の娘に見えて溺愛する次女。
いろいろないきさつを経て、長女は成人して同級生と結婚、親とは遠くに離れて住む。
やがて、娘を出産。自分そっくりなトカゲに生れるものと思い込んでいたのに、普通の赤ちゃんだと分かって、複雑な思いに囚われるヒロインは痛々しい。そんな矢先に母の突然の死を迎える。
もっとも、母の死後時間の経過とともに、ヒロインの心を癒していく。
重くなりがちなテーマだが、終始ヒロインがずっとイグアナの姿で通すので、ユーモアすら感じて少々好感が持てる所に、この作品の珍しさであり、良さである。
「新ゴーマニズム宣言・沖縄論」小林よしのり
沖縄論
A5サイズに400ページ以上というボリュームたっぷりの漫画本である。
内容についても、想像通り過激かつハードというかなんというか・・・
テーマが『沖縄』と言うからには、非常に詳しく描かれてる。風俗・風習、歴史にしても米軍基地問題にしても・・・
この作者は、ヘタするとウチナーシュより詳しいんじゃないかな。
全体的に見ると、作者は沖縄と本土の「同化問題」として捕らえてるらしい。 要するに沖縄人も人種的には日本人と同じだと言うのだ。(沖縄人は南方系だと思ってる私には、意外と思ったけど。)
その辺はさておき・・・・たとえ、元々日本人と沖縄人が同人種(まあ、同じモンゴロイドだしね)だとしても、歴史&政治上の経過で、日本人と沖縄人の間に横たわる深~い溝は埋まらないと思う。
「動物のお医者さん」シリーズ 佐々木倫子
動物の
大学生になったばかりのハムテル(あだ名。皆にそう呼ばれてる)が仔犬を拾った(というか、漆原教授に押し付けられた?)ことから始まる。
主人公(と、その親友)達が獣医になるまでのストーリーである。
その間にも、さまざまな出来事・事件が巻き起こしていたりする。(だから、面白い)
個性的なキャラクターや動物が登場していて、しかもリアルに描けてるので、動物好きな方にも、お勧めできる。
特に血が好きな菱沼という女性は傑作。(誰がモデルなんだろう?ひょっとして、作者自身だったりして)
ドラマにもなったが、もしも続きを制作されるなら、ぜひ日本語字幕を付けて欲しい。
上記の本は、アマゾンや楽天ブックスなどでも手に入ります。


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