カテゴリ:自転車
自転車乗りの特に男性のみなさん、要注意だ(かもしれない)。
こんな論文がJournal of Sexual Medicineという雑誌の九月号に発表された。と、今朝のニューヨークタイムズ紙(由緒正しい大新聞)が報道している。 http://www.nytimes.com/2005/10/04/health/nutrition/04bike.html?ex=1129089600&en=b82055bd24c6ace2&ei=5070&emc=eta1 ロードバイクに乗り始めて、最初に思ったことがある。 「お尻じゃなくて、アソコが痛い!」と。 そう、女性のデリケートな?部分がすれて当たって、痛かった。 今は慣れたのか、体重のかけ方を学習したのか、痛い、と感じることはなくなったが、それ以来、不思議に思っている。 男の人ってもっと痛いんじゃないのかしら? だって女性には突起物はないけれど、男性にはついているから。 私の疑問は、的をはずれていなかった(ようだ)。 ボストン大学とイタリアで行われた調査に基づく、この論文によると、長時間(つまり長距離)にわたって、細長いタイプのサドルのついた自転車に恒常的に乗る男性は、インポテンツになりやすい、あるいは、性欲が減退しやすい、というのだ。 その理由は簡単。 お尻からペニスあるいは女性性器にむかう場所perineumに、ペニスに血液を送りこむ、つまり勃起させるために血液を送り込む血管と神経が走っているのだが、そこが、圧迫され、酸素が充分に送られない状態が継続することによって、問題が起きる、という。 女性の研究は男性ほどは進んでいないようだが、女性の場合も、クリトリスを「興奮」させるための血管が同じ場所を通っている。よってサドルで長時間圧迫させられることにより、男性と同様に障害が予想される。 自転車に乗り出してから3分以内に、ペニスに到達する酸素は70-80%にまで落ちる。それがゼロになっても、気がつかないで、1時間たつころには、無感覚になる、と。 男性の自転車乗りの性欲減退、あるいはインポテンツについては、1977年に、ボストンの泌尿器科のお医者さんが、「バイク乗りには二通りある。インポテンツか、これからインポテンツになる予備軍か。」といい、議論になったことがあるが、それ以来、いろいろ実験もされてきたらしい。 もちろん、個人差があるので、男性のすべてが自転車に長時間乗ることによって、インポテンツになるとは考えられないが、 今のところ、perineumにプレッシャーがかかりすぎないような新しい形のサドルが開発されるのを待つのがいいのか。。。。 自転車乗りの男性のみなさん、いかがですか? 追記 サドルとインポテンツの可能性について、ドイツの論文を四本、アブストラクトですが、英語のもの、入手しました! ご入用の方は、お知らせください。メールで送ります。 (リクエスト来るかしらん? こういう話題はタブーかしらん。。。? 私と同じように思っている人はいるはずだと思うけど。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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