中学でのいじめが心配なお母様へ。
拙著「たたかえ!てんぱりママ」を想像以上に「小学6年生のお母さん」が読んでくださっているようです。今日もこんな感想をいただきました。「来春の中学入学が不安でしたが、何かあったときには長男は私が守る!と強く思いました。詳しい解説、相談先も本当にありがたいです。」なので私から、ひとこと……。正直に言えば、どの学校に行ってもいじめはゼロではないと思うんです。だからといって、いじめを回避するために、小さくなって生きるというのも、すごく妙なはなし。息子がいじめられている時、こう言った親御さんがいました。「卒業までの辛抱なんだから」「いじめっこからの報復が怖いから、ことを荒立てないために、ガマンするしかないでしょ」私はそれは違うと思っています。子どもにとって「卒業まで」というのは、果てしなく長い長い期間です。それをずっとガマンして息をひそめるようにして学校で過ごせというのは酷な話です。子どもの大切な個性まで押し殺されてしまう危険があります。また、報復が怖いからおとなしくしなさいというのも変な話です。「報復しようとするいじめっ子」のほうが間違っているのですから。なので毅然としていじめにはNO!と言っていいと今では思っています。そして学校の協力も借りて双方の親も交えた話し合いをするのがいいでしょう。(というかそれが一応教育委員会のモデルプラン(?)らしいです)これは私の個人的な考えですが、ガマンしてまでその学校に居続けるべきではないと思います。息子が担任の先生にいじめられた時に、話し合いをしながら半年ガマンしましたが、先生は逆切れしてさらに息子だけでなく何人ものクラスメイトをいびりまくるし、息子は意地を張って消耗していくし、最後はボロボロになりかけました。ダメだなと思ったら、見切りを早めにつけるのが、子どもが傷つかないひとつの方法なのかもしれません。いじめられる側が悪いわけではないのに、「しんぼうしなさい」というのも変な話です。「ここは合わないからよそに行こう」で、いいのではないでしょうか。校長や担任の考え方と合わないのも、これもひとつ「ご縁がなかった」と思ったほうが、気がラクです。学校はすべてではありません。お友達が変わるのはさみしいことですが、魂が傷つけられることを避けるためにはお友達と離れるのは、どうしようもないことだと思います。あと本にも書きましたが、長期休み明け(特に夏休み明け)は、とても危険な時期です。いじめられている子が再び登校しようとすると強いストレスがかかります。新学期、お子さんの様子をよく見てください。そして何か変だなと思ったら、話しかけてください。それと最後に。お子さんが「学校に行きたくない」「しばらく休みたい」という時には、無理して行かせないようにしてほしいのです。2、3日休んでもカゼひいたと思えば大したことではありません。2、3日休んでもなおぐずぐずしている時には、その時こそは、何かあったの? と尋ねてあげてほしいのです。また、今日、カウンセラーさんからひどいことを言われたという相談を受けました。私の息子もひどいことを言われています。カウンセラーさんも、なんでも否定的に言うかたがいるので、注意が必要です。このカウンセラーさん合わないなと思ったら、遠慮なく別のカウンセラーさんに変えればいいんです。世の中には相性というものがありますから。相性の合わない先生に辛抱するのも人生の修業として必要……。という考え方は、ちょっと前のものだと思います。私が子どもだった頃に比べて、はるかにいじめは急激に激化しやすくなっている印象を受けます。インフルエンザが昔に比べて激化しているのと同じような感じだという気がします。だから私たちの子ども時代のペースでいじめを考えると、テンポが合いません。早め早めに対処してちょうどいいと思います。それから、辛抱する価値のない場合もあります。辛抱したらいいことがあるというのもまた一時代前の考え方だと思います。話し合ってもラチが明かない人は、残念ながらいると思います。そういう人と向き合っても何も生まれない可能性も高いのです。変わらない人との話し合いに時間をかけるのはとてももったいないことです。ある程度話し合っても進展がみられない場合は見切りをつける勇気も必要です。子どもを守るためには、いじめ教師やいじめっこから引き離し、安全な場所に早めに避難させる。結局はこれが一番いい解決ではないかと最近の私は思っています。いろいろ恐ろしいことを書いてしまったかもしれませんが、いろいろな学校を見てきまして、校風etcもあり、いじめがあまりない学校もやはりあるような気がします。私が本に書いたようないじめがどの学校にもあるわけではないので、どうかそれは安心してくださいね(≧∇≦;;;; 中2の息子が遭ったいじめに親子で立ち向かったエッセイ本「たたかえ!てんぱりママ」amazonや楽天で二度ほど在庫切れ起こしたようですが、随時補充しているそうです。amazon楽天紀伊国屋Bookweb丸善&ジュンク堂通販私のケータイサイト私のツイッター(30000フォロワー)私のフェイスブックページ(2000フォロワー)私のGoogle+(1200フォロワー) 内藤みか (twitter @micanaitoh)