2005/08/19(金)18:19
作家の遅刻は許される!?
取材はぶじにおわり、今、次のスケジュールまであいたので、まんが喫茶にいます☆
本日は聖地巡礼のような気分で「麻雀博物館」取材してきました。なんとなぜか麻雀協会会報のエッセイを依頼されたのです・・・。実は私、日本推理作家協会の麻雀大会で今年3位の腕前です。といっても運だけで買ってる女ですが。ええ裏ドラの内藤と呼ばれてます☆
ということで竹書房さま本日はいろいろありがとうございました。
目の前に海があるのでお子さんも一緒にどうぞと言われたのですが丁重に辞退してじっくり麻雀取材! みなさんヴィトンの麻雀牌箱があるのご存知でしたか? 世界にたった2つしかありません。2001年に香港ヴィトン店オープン記念に特別に作ったものが飾られていて興奮いたしました! レア-!
いやあしかし特急の切符の時間にまにあうかどうかどきどきでした。
編集さまも汗びっしょでして走ってきたそうです・・・。
遅刻したらさすがにやばいですから・・・。
電車は待ってくれませんから・・・。
でも私ね、昔大変な遅刻をしたことがあります。
とある出版社の社長さんにお会いする約束でしたが、お約束のその時間に私、自宅におりました!!
1日日付を間違えていたのです!
大変なミスです。同行していたフリー編集者さんと社長さんに1時間も待っていただいてもう着の身着のまま飛んでいきましたけど、道中もなんてことをしでかしたのだろうと冷や汗びっしょりでした。
でもなんと寛大な方なのでしょう。その社長さんは私を一切しかりませんでした。
「作家の遅刻は私は許す。なぜならば、遅刻した理由そのものがドラマになることもあるし、人を待たせている間にいろいろ考えたことが小説にもなる。つまり、作家の遅刻は芸のうちだ」
というのです。
これには感動してしまいました。
その社長さんはまだまだ駆け出しだった私を一人前の作家だというふうに扱ってくださったのです。一流扱いされて恐縮のきわみでした。でもその社長さんの期待にこたえられるよう、いつか必ず本物の一流になってご恩返しができるような自分になろう。そう誓いました。
へたにしかられるより、よっぽど身にこたえました。
しかしその社長さんは隣のフリー編集者に、こうもおっしゃいました。
「もしこれが逆で、作家は時間通りに来たのに、その関係者が遅れてきた場合、私は決してそれを許さない」
なぜならば、それは芸でもなんでもなく、ただのたるみだからというのです。作家、つまり一次発信者でない場合はそれは芸術的なプラスをなんら生み出さないので、業務を怠っただけだとみなすのだそうです。
それはあまりにも厳しいお言葉でしたがもちろん反論などできず、私は身を小さくして聞いていたのでした。
作家は遅刻する生き物かというとそうではありません。
私がいつものろまなくらいで、ほかの作家さんたちの時間に律儀なことといったらないです。仕事ができるかたほど時間にもきっちりしているようにも見えます。
そして私も日々時計とにらめっこしながら、どうにか予定をやりくりし、遅刻しないようがんばっています。芸だと励まされたからといってそれを真に受けてはおりません。ああ、今日も間に合ってよかった。。。
ではちょっと漫画喫茶で仮眠しますzzz...