2005/10/30(日)09:51
作家とも名刺交換しよう(≧∇≦)/
早稲田大学オープンカレッジ「週末ライター講座」でゲストコメンテーター(?)としてお手伝いしてまいりました。
私をデビューさせてくださった吉田浩(天才工場)さんのお手伝いです(≧∇≦)。来週の早稲田大学学園祭とはまた別件です。
ライターになりたい方々が本を出版するにあたっていろいろな企画書を出していて、その方々の企画をジャッジさせていただきました。
中には「ぜひ読みたい!」と思ってしまうようなすごい面白そうな本も2、3あり、作家としても非常に刺激になりました。
吉田さんから冒頭に10分ほど話をせよという突然のフリがあったため、
「実は私もライター養成講座に通ってたんですよ」
というお話をさせていただきました。
あのときの思い出として、講師の先生のお話が終わったら必ずといっていいほど講師の先生に名刺(当時は大学生のくせに名刺を持ってました)を持っていき、必ずご挨拶してひとことでもふたことでもいいからお話をして帰るようにしていました。
そこからオシゴトに発展はもちろんひとつもありませんでしたが、大学生の自分がプロの業界の方々とお話していただけた。それだけでもなんというか、遠くの島の灯台目指して遠泳中、灯台の明かりがやっと見えてきた、みたいなそんな感じがしましたよ(≧∇≦)・・・。
で、今回もお教室が終わり、二次会に流れたところで、さっと私の近くにやってきた方々がいました。やはりそういう人は、本気で前に行きたいから、プロというか本職の人間から何かを学ぶというより「盗もう」としているんだろうなと感じました。盗もうと思ってるくらいでちょうどいいんだと思いますよ(≧∇≦)(あ、ほんとのパクリはイケマセンよ! 作品を盗むんじゃなくて、意識みたいなものを盗むということです)。
先週の出版甲子園でも感じたのですが、みなさん、出版社の編集者さんのほうにこぞって名刺を渡しに行き、自分を売り込んでらっしゃいました。編集者さんであれば誰でもいい、「仕事クダサイ」って感じのひともいました。
だから「作家」の自分のところには名刺を渡しにこない人も結構いましたよ。私は作家なのでイチオー観察しちゃうんで、ふうんと思って見ていました。
多分、素人(?)さんの考えはこうでしょう。私もそういう時期があったからわかるんですけど、
「作家さんに名刺渡したって、自分だって作家になりたいんだし、ライバルみたいなもんだし、渡してもトクになるわけない。仕事がもらえるわけじゃないし」
というような損得勘定があるんじゃないかと思います。
しかし!
ひとたび業界に入ってしまうと大きく違うということに気づくはずです。
<<<実は、仕事を紹介してもらえるケースも多いんですよ!!!>>>
「知り合いに売れっ子の作家さんやモノカキさんがいると、自分の仕事が増えることがある!」んです。
私は何度助けていただいたか、わかりません。
売れっ子の作家さんやライターさんですと、仕事がこなせないときがあります。そういうときに「みかさん、あなたこのオシゴトしませんか」と紹介してくださるんです。
私だってそうです、年に何度かどうしてもスケジュール的に受けることができない仕事があります。そういうときは必ず適任の方をなるべくご紹介させていただいています。それから自分には書けないテーマもあります。知り合いの編集さんが「こういうの書ける人いない?」と探していることもあります。
売れっ子ライターさんからオシゴトをわけていただくことから、私のモノカキ人生は始まったようなものなのです。そうやって生き抜いてこれたのです。貧乏臭いことかもしれないし、真に実力があったらそういうことをしなくても自分の才能で生き抜いていけたかもしれない。だけど・・・。
やっぱり先に業界にいて仕事を紹介してくださる人がいるといないでは心強さも全然違います。新しくお取引をすることになった出版社さんだって、その人がおつきあいしたことがあれば、どういう会社なのかを教えていただけるのです。原稿料がどんな感じなのかとか、本になるまでのペースはどんな感じかとか、いろいろ教えてもらえます。
同業者の知り合いはひとりでも多いほうがいいと私は思っています。
そういう意味で、これからギョーカイに入ろうとしている方々は、すでにその業界にいるモノカキの人とも名刺交換をぜひしてほしい。そう思っています。
「自分は編集者になるから、作家との名刺交換はしなくても」
就職活動をしている学生でそう言ってる人がいて、ああ、この人、何もわかってないなと思ったことがあります。出版社の社員にばかり名刺を渡して業界の就職裏技ばかり聞き出そうとしていましたから。
編集者になったら、付き合うのは「作家」と付き合うんですよ。文芸書だったらなおさらそうです。だから出版社に就職したいのなら、名刺交換をほんとうはしておくべきだとさえ思うんです。だってインタビューやコメント依頼、原稿依頼、そういうことが常時必要になるのですからひとりでも多くのモノカキを知っていたほうが便利なんですから。そして実際の作家と話をすることでより業界のことがわかる部分だってあるはずです。編集者の話ばかり聞いているのはなんかチガウと思うんです。
作家の全員がそうではないですけど、私はけっこうアクが強い部分もあるし、イケメン好きだしワイダンもすごいやるし。きっとニガテだなと思う学生さんもいるかもしれない。でも。
私なんかよりずーっとずっとずっと、テレビ業界や出版業界にはスゴイキャラの人が多いと思います。私のアホなふるまいを見て、こんなヤツがうようよいるギョーカイなんだろうかと思いをはせ、ある程度の覚悟(?)を決めるほうがある意味カシコイ気がします(≧∇≦)練習練習!
最後まで私の隣を離れなかったそのオープンカレッジの受講生さんは、以前、出版ではないのですがいわゆるギョーカイにいた方でした。この人はわかってるなあと感心しながらお話していました。この人はどんなことをしてでもきっと出版業界にやってくるだろうなと感じましたよ。
受講生のみなさま企画、おつかれさまでした(≧∇≦)/
がんばって本を作ってくださいね☆
本になったら連絡くださいね、待ってまーす(≧∇≦)/~
今日、吉田浩さんと話していて思ったんですが、いつか
「ケータイ小説の書き方教室」ってのもやってみたいですね(≧∇≦)。
どなたか受講してくださるかたがいるといいけれど・・・。
そうそう(≧∇≦)!
レアな(?)本があるんですよ!
私が書いた「作家になるための本」だったりします・・・。
半分自伝ですけどモノカキを目指す女性の方にはわりと好評なのでよろしかったらぜひごらんください(≧∇≦)/
「おしえてあげる」(パラダイム出版)
目次はこちらです(≧∇≦)テレテレ(今、あらためて見るとすごい恥ずかしい・・・)