2009/08/24(月)23:20
#twnovelについて考えたこと。
twitter小説がネットニュースにもなったこともあって、近頃、一気に #twnovel への参加者が増えた。
(8/7~8/20の投稿者数は200人以上累計1500投稿以上)
私は140字小説を楽しむ小さなサークルのような感覚で、
#twnovelというタグを7/22に作った。
7/20に書いた私の第1号twitter小説を読み、
140字で小説を書く人が何人か現れたので、
「みんなで140字小説を楽しんでみませんか?」と呼びかけてみたのだ。
(あとで知ったのだけど、英語圏にも #vss や #wpss という140字小説のタグがあり、それは整然とショートショートが並んでいる。まあそういう感じのタグにしたいなと思っていたのだ)
しかしこれまでの「140字読み切り」というローカルルールが揺らいだ。
長編小説をこのタグで書きたいという要望が出てきたのだ。
そこで、そもそもtwitterのタグにはタグについてのローカルルールというものは存在することはできない、ということに気づいた(タグの説明を共有するスペースもない)。
ルールなきところにサークルのノリでルールを設定してしまったのは、私。
なので仕切ってしまって申し訳なかったなあ、という気持ちでいっぱいになる。
長編を書きたい人は#twbngkという別タグで共存するというアイデアもいただき、そちらで長編を書き出す人も出たけれど、どうしても#twnovel上で長編を書きたい、別のタグは面倒くさい、というかたもおり、そこはゆるく、twitterらしく、やりたい人が自由にやっていくしかない、という方向に落ち着こうとしているようだ。
同時に私が毎日選んでいた「今日のおきに」というコーナーがあったのだけど、「そういう選出のようなことがないほうがいい」というご意見もあったので、とりやめる方向に。
(この件について問い合わせが何件かあったので、追記。#twnovelというタグに反映するような形では書きませんが、私のtwitter上では「これいい!」というtwnovelを紹介していきますので、ぜひフォローしてみてください(≧∇≦)。)
これによって個人的には肩の荷が降りた状態に。
思えば#twnovelが始まってから1ヶ月、いろいろなことがあった。
#twnovelが始まったころは、すぐに終わってしまうんじゃないかという声もあったし実は投稿がすうっと減って元気がなくなってしまうようなことが何度もあった。午前中に1通も投稿がない、なんてこともあったのだ。
私はひんぱんに#twnovelをのぞき、元気がなさそうなタイミングに、
「今日のおきに」として素敵な作品を紹介してみたり、
「お題」を設けてみんなで
「ゴミ」や「東京駅18時」などという共通テーマで作品を作ってみたり。
ちょこちょこっと起爆剤のようなかんじを作ってみた。
長編小説を書き出すかたがいて、何個もの連続投稿が行われ、TLが一時その人の書き込みで埋まったことがあった。そうすると他の小さなストーリーが埋もれてしまうことを心配した。そんな時は、その人に、すみません、ここは140字のコーナーですので、と以前にも呼びかけたこともあった。
今日のおきにを始めたのも「全部読む時間がないので、内藤さんが面白いと感じたものを紹介してほしい」という声がきっかけだった。
なんか・・・いろんなことが、あったなあ・・・。
(というか、仕切られてウザいと思った人もいたかもしれない。それは申し訳なかったなあと今は思う)
別に誰に頼まれたわけでもない。
140字小説の世界が好きだったので、
星の王子様がバラの花に奉仕していたかのように、
せっせと勝手に#twnovelのお世話をしていただけ。
しかしすでに1日の投稿数が100を超え、私ひとりが短時間ですべてに目を通すことが不可能な状態になりはじめていた。
私が全部を読むことすら、そろそろ限界が近づき始めていたのだ。
というかこの、twnovelがタグに溢れている現実が、
すごく、嬉しい。
最初のうちは、しょっちゅう見守っていなくてはならなかったこのタグに、
ここまで大きなコミュニティができあがるとは・・・。
こんなにも投稿数や参加者が多くなる日が来るとは・・・。
私は
なんとなく感無量(≧∇≦)。
思えばこの1ヶ月、いろんなことがあった。
とても1ヶ月とは思えないほどに濃かった・・・。
でもこれが、twitter流の速度なのかもしれない。
今回のことで、ひとりの投稿者さんからいただいたメールが
とても素敵だった。
「よくできた子どもは親の手を離れるのも早い。
けれど親は、いつまでも親なのです」
この言葉にうちの息子が重なった。
うちの息子は中2で、だけどこの夏、いろんな場所に出かけて、
あまり家にはいなかった。
息子は数学だけが大好きで、もう数学検定2級(高卒程度)を持ち、
毎日わけのわからない長い数式に勝手に挑んでいる。
目指すは数学オリンピック日本代表(映画サマーウォーズの世界(≧∇≦))。
彼の夏は数学の夏。全国中学数学大会のファイナリストとして決勝に挑んだ。
高校生や大学生に混じって数学について何時間も語り合ってもいたようだ。
もう私には、彼が解いている問題も理解できない。
彼が進みたい世界のことも詳しくはわからない。
彼に1+1=2の数式を教えたのは、私。
「いちたすいちは、に。」
理解した瞬間、ぱっとうれしそうになった小さな彼の顔を今でも覚えている。
数学については、息子の魂は私を離れ、遥か遠い世界を見つめるようになってしまった。
自分のお腹から生まれた生命が、自分を超えて何かをしている。
それはとても不思議で、そしてとても幸せなこと。
ママがべったりだった頃がもうかえってこないのが少し淋しいけれど、
この数学少年の親は、そう、確かにいつまでも、永遠に、私なのだ。
(もしかして彼にとっては不本意であったとしても、事実はそうなのだ)
それと今回の#twnovelの一件も同じなのだろう。
たくさんの投稿に満ちた素敵なタグに育ち、タグの中で
みんなが自主的に、新しい試みや、楽しい企画を始めている。
時には実は難しくて私には理解できない試みもある。
でもそれはとても嬉しい事。
そしてこのタグをひょいと思いつきで言い出したのは私。
それは参加者さんにとってはどうでもいいことだろうし、
今となっては「このタグ作ったのは私なんだから!」とルールを押しつけるつもりもない。
ただ事実として、母心で、うれしさを噛みしめているところ。
今のところ、海外のかた2人からも連絡をいただいている。
「140字と短いので、#twnovelで日本語を勉強しています」
それは、私ひとりではできなかったこと。
このタグだからこそできたこと。
140字の小さな小説が、世界の誰かのお役に立っている・・・。
可愛い子どもがこんなに大きくなって(≧∇≦)...
といううれしい気持ちでいっぱいなのだ。
ネットの世界の移り変わりは激しいし、
#twnovelが今後どうなるかはわからないけれど、
私は140字の小説の世界が小さくて可愛くて、だいすき。
私もこれからは、いち読者&いち書き手として、
楽しくtwnovelを続けていくと思う。
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