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作家・内藤みかのメインブログ ~電子書籍などの新しいコト〜

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2014年09月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
いろんなところでコメントを求められるのですが
今、未曾有のTLブームが起きています。

女性向けのTL文庫が電子書籍も紙の書籍も人気です。

TLとは何かというと、ティーン向けラブストーリーが当初の意味合いでしたが、
今となってはちょっとエロいラブストーリーといったほうが正しい気がします。


ケータイ小説を読んでいた世代がそのままTLを読んでるのかもしれません。
多少かぶっている気がします。

でもケータイ小説と大きく違うのは、クチコミのあるなし。
ケータイ小説はケータイという端末を通じて多くの人のクチコミによりヒット作が産まれました。
PV(ページビュー)が人気のバロメーターでした。
しかしTLは友達に「これ読んでる」と言いづらいジャンルです。
BLもそうですが、なかなかこうした性的趣味の意味合いが強いジャンルは愛読してますときっぱり言いづらいです。なので静かに広まっている感じがします。

ところでケータイ小説は、あれほど人気があったのに、なぜ影が薄くなってしまったのでしょうか。
それは「ケータイ」という端末から「スマホ」へと皆が変わり、その時にうまくケータイ小説サイトが移行できなかったのもあるかと思います。あと、我も我もと皆が投稿していましたが、似たような話ばかりが続いて食傷気味になったのかなとも。

それとこれ忘れちゃいけないと思うんですがケータイ小説ブーム末期、2007年に、
「余命1ヶ月の花嫁」
というドキュメンタリーが放送され、大きな話題になりました。映画化もされましたね。
書籍化された「余命1ヶ月の花嫁」は40万部のベストセラーとなりました。
ケータイ小説愛読者達の何割かはこれを買ったのではないでしょうか。

これによって「余命がわずかなヒロインが、彼氏と再会…」というような、ケータイ小説のひとつのお約束パターンが一気に色あせたところは否めないと思います。
今までのケータイ読者さんは表現が稚拙であっても、泣ける物語であれば推してくれました。
しかし「余命1ヶ月の花嫁」という真実の衝撃によって、ケータイ小説の「泣けるパターン」を一般読者があまり好まなくなった。そのため、TLというジャンルへの移行が起きたのではと思います。


でもそのケータイ小説サイトの中で投稿TLも書かれているわけで……。
つまりTLの一部分はケータイ小説なのです(特に投稿型TL)。
ただ、決定的に当時のブームと違う点は、自分の経験談的リアル内容ではなく、さまざまな夢や妄想が広がるファンタジックな内容が好まれるようになった。そこだと思っています。


TLは個人的には、ハーレクインが日本人向けになったもの、とか、少女小説にエロスが乗ったもの、というように受け止めています。あと、最初に男性向けラノベの発展系としてエロいラノベ的な読み物が出ました。女子のTLというのは、そんな中から女子に特化した需要として産まれてきたと思います。

なにしろヒロインの姫率が高い!実際にどこかの国のお姫様でカタカナの名前です。
その姫がアラブの富豪なり、古城の王子なり、ニューヨークのセレブなりと恋愛します。
なんて夢のある物語でしょう!もちろん日本の女性がヒロインのものも多数ありますけど、姫がいるというのがTLの大きな特色です。

これだけなら普通のラブロマンスですが、日本のTLではこの設定にエロスが乗ります。
しかも場合によっては(レーベルによっては)ただエッチするだけでなかったりします。
調教されたり、監禁されたり、最近は複数人とエッチしたり、過激なものもあります。
このあたりケータイ小説の名残りもあるかなと思ってます。

(もちろん日本の女性がイケメンと……というような官能小説的なTLもありますが、主流は姫的なものです)

ケータイ小説で姫といえば
キャバクラ嬢だったと思います。夜の街のお姉さんが姫。まあ確かにホストが女性客に姫って言ったりしますけど。

ケータイ小説ではなんとなくの概要だとこんなストーリーが多かったです。

キャバクラ嬢がバッタリ出会った運命のオラオラ青年に恋をして、でもオラオラ青年は実は余命が1年未満……そんなある日キャバクラ嬢はストーカーの客に拉致監禁されレイプされてしまいます!ぼろぼろになってもどったヒロインを消えかけた命の炎をゆらしながら彼氏が抱きしめ癒してくれて…。彼の命が尽きたある日、ヒロインはお腹に彼の子が宿っているのに気づくのでした。


そしてこれがTLだとこうです。

キャロライン姫はある日異国の男に会ったばかりで突然プロポーズされます。彼は某国の王子ですぐにでも祝言をあげたいと言われますがヒロインは拒みます。しかし異国の王子はあの手この手でアプローチ。やっと気持ちがほぐれかけたヒロインは実は彼には恋人がいると聞かされてショックを受けます。それを知った王子は彼女は幼なじみさ、君だけを愛してると現れ、ヒロインは彼に抱かれるのでありました。

(レーベルや作家によってこれに拉致監禁するならずものや、ヒロインに恋をする執事なども加わってきたり、さらなるエロスが加わったりします)


※あくまでも例で、すべてのストーリーがこうだというわけではありません。


明らかに陰と陽。
ケータイ小説が陰でTLは陽です。
TLはポジティブだし明るく人なつこくお金もあるし美人なヒロインですが、ケータイ小説は大抵暗い過去を持ってるヒロインだと思います。そしてケータイ小説のヒロインもしくは彼氏がAIDS検査で陽性になることもありました。


ケータイ小説は素人さんの書き手がすごく多かったですが、
TLはプロの書き手も半分以上いるのではないでしょうか(これもレーベルによります)。
ただケータイ小説は続々映画化されましたが、TLは今のところそういうことはありません。
「恋空」のような大ヒット作が出たというわけでもなさそうです。

じゃあなぜ続々各社TL文庫を創刊させているのか。
それは需要があるからだと思います。実際売れているとききます。
大ヒットでなくてもそこそこ売れるのだということだと思います。

これは一過性のものかそれともずっと続くのかと聞かれると
一種のケータイ小説の進化系だと思うので、ずっと同じスタイルでということはないと思いますし、あまりに数が増えたのですべての作家さんが残るというわけでもないと思っています。

私もTL書いてます。
でも私のって純粋なTLじゃない気がします。どうしても書くものが陰気なもので。
KADOKAWAのダークチェリー文庫(電子)で「ダブル暴愛」というのを書いたり、
なんとなく書きたくなって異国の砂漠もの書いたりしてます。
異国の砂漠ものは別のペンネームで書くべきだったかなと照れくさくおもったり。
同じくKADOKAWAの「エロ怖」でもエロくて怖い短編いろいろ書きました。
「夜這いの宿」という短編でyahoo!電子書籍文芸年間2位になりました(≧∇≦)


TL書きませんかというお誘いはよくいただきます。ありがたいことです。
でもBLのご依頼は一度もありません。拙著「男おいらん」BLかなと思うんですが。
言われれば何でも書きます。
ただ最近いちばん書きたいのは正直、男性向けのものなんです。
自分はずっと官能小説で「若妻」を書いてきました。
しかし気づいたら「熟女」になってました。
なのでリアル熟女として
「熟女と童貞」「熟女と担任の先生」こういうの、一番書きたいんです。
(≧∇≦)うおー。でもこれTLでは書けない!
というか需要があるのかしら……。読みたいかたいますかー。

誰も読んでくれなくてもいいから、書きたいなあ。
マンガの原作でもいいので熟女もの書きたい。本気です!!!
時間できたら書きたいと
ひたすら妄想をメモする毎日です(≧∇≦)/熟女もののご依頼もお待ちしております♡





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最終更新日  2014年09月04日 11時37分47秒


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