2012/01/13(金)14:04
東電社員にボーナス支給?公務員もカットどころかボーナス増額?そして庶民には電気料金値上げ、増税が待っている!
東京電力の冬のボーナスが出ると聞いて驚いています。夏のボーナスに引き続き、基準内給与の1か月分である37万4000円(一般職の組合員平均)だそうですが、現状の東電を一般企業と考えればあり得ません。
そもそも数か月後には債務超過におちいり、1兆2000億円以上の公的資金(つまり税金)を投入しようとしている会社にボーナスが出るのは異常です。40代の東電社員の方はこんなことを言っています。
「ボーナスが出ていることで、世間から“まだ甘い”といわれるのは当然だと思います。ですが、これまでボーナスを“生活費”に組み込んでいただけに正直やりくりは厳しい。今年の夏も冬も全部ローンの返済に回します」
まったく企業も企業ですが、社員もいつになったら常識の考えができるのでしょうか?社員の方の話も個人で考えれば理解はできますが、放射能汚染によって家も土地も仕事も失ったに等しい方々がたくさんいるのも考えれば同情する気には一切なれません。
この方も、福島第一原発事故は会社が起こした他人事で自分の生活のことしか考えていないようです。会社の責任を社員にまで押し付けるのかと言われるかもしれませんが、社員の方は会社から賃金をもらっています。
たとえ一部の幹部社員が決めたことでも、その会社で働いている間は、当然社員にも責任はあるでしょう。それが嫌なら辞めればよいし、留まるのであれば会社が苦しい時には我慢しなければなりません。法的には会社が利益を出していなければ、ボーナスを支給しなくても良いことになっています。
さらには、電気料金を早ければ2012年秋から時限的に10%値上げする検討に入ったそうです。停止中の柏崎刈羽原発(新潟県)も13年春から順次、再稼働を目指すそうです。結局はこのような状況でも、以前の状態(彼らから言わせれば普通の状態)に戻すことしか考えていないようです。
そもそも今の景気を考えれば、東電の平均金額をもらえれば十分だと言う方はたくさんいるかと思います。今までが当たり前という考えではなく、今まではもらい過ぎだったという気持ちにならなければ、東電とその社員はいつまで経っても常識のある企業になれないでしょうね。
こちらも似たり寄ったりですが、 国家公務員の冬のボーナスが支給されましたが、管理職を除く一般行政職(平均35.8歳)の平均支給額は61万7100円で、前年より2万4200円(4.1%)の増額となったそうです。
これでは復興や高齢化による社会保障で国にお金が無いから増税させてくれと言っている意味が分かりません。やはりこちらも、自分らは生活を変えたくないので、足りない分は庶民から取ればよいという考えなのでしょう。
東電や国は、「痛みを分かち合う」という言葉の意味が分かっていないのでしょうね。自分の身を切り詰めて、それでも足りないからなんとか協力してくれと言われれば納得する国民はたくさんいるとは思いますが、これでは支配する(支配されたくもないですが・・・)側は変えない、支配される側はさらに無理を強いられる形になり納得などできるはずもありません。
福島で暫定基準値超えの汚染米が初めて見つかった時は安全宣言を撤回しないと言っていた福島県知事ですが、今頃になって調査不備を陳謝したり、出荷自粛対象の拡大を検討したりと世の中異常なことだらけなので、私もそろそろ感覚がマヒしてきそうです。
ある専門家の方は原発事故前は毎時1マイクロシーベルト以上あれば近づいてはいけない、毎時0.2マイクロシーベルトぐらいでも2~3分で作業を終えるようにしていたそうです。そう考えると毎時1マイクロシーベルト以上の場所に人が住んでいるのは異常なことです。やはり放射能汚染についても、我々は徐々に慣らされ、感覚がマヒされてきているのかもしれません。
このような異常な状態を日本はいつまで続けようとしているのでしょうか?
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